97 せかいがおわるひに。
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狼
墓
少
霊
全
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あっ?
[遠く悲鳴が聞こえた。]
(0) 2012/07/21(Sat) 00時頃
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[強い風の音。小さな悲鳴。]
…ルーカスさん?
……
ルーカスさぁん?
[返ってくるのは風の音だけ。]
い、いま、どこにいるの? ねえ。ルーカスさんってば、ちょっとぉ??
ねーっ
(2) 2012/07/21(Sat) 00時頃
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クラリッサは、グレッグ[[who]]への相談を一瞬だけ考える
2012/07/21(Sat) 00時頃
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/* やっべ そんなフラグはいらない!
(-5) 2012/07/21(Sat) 00時頃
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/* みえる! って反応しようと思ったけど
ゆうかいとーくがあるから ちょうばれるところだったあぶねえ
(-8) 2012/07/21(Sat) 00時頃
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ルーカスさぁん…
[反応が返らない電話に、話しかけつづける。 嫌な予感が、するような。いやでも。]
……
(6) 2012/07/21(Sat) 00時半頃
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ねえ もしかして
ねえ
…
(*0) 2012/07/21(Sat) 00時半頃
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どこにいたの?
わたし、
みたかった……
(*1) 2012/07/21(Sat) 00時半頃
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撮りたかった
最期の表情
最期の声は
聞けたけど
きっとカメラでは拾えてないね…
(*2) 2012/07/21(Sat) 00時半頃
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―― ルーカスさん
ルーカスさぁん……
[持ち主が既にいない電話口へ、呟き続ける。]
(*3) 2012/07/21(Sat) 00時半頃
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冗談とかなら、やめてねぇ? …ねえ
[視線は天文台に固定されている。カメラも天文台へ固定されている。自分の声だけを、カメラは拾う。 相手の声は、小さくてきっと拾えなかっただろう。]
(8) 2012/07/21(Sat) 00時半頃
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[こみ上げる悔しさ。 せっかく人の。最期に。 遭遇ができたのに。
電話越しだけれど。
今、このむこうに。
―――― さいごが。]
(*4) 2012/07/21(Sat) 00時半頃
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[>>9まだ通話中の携帯電話から、声が聞こえた。]
!! ルーカスさん?
[返す声は届くだろうか。]
(10) 2012/07/21(Sat) 00時半頃
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えっ、あれっ? ルーカスさんじゃない
ええっと?
[さっき聞いた声だ。]
先、生?
(13) 2012/07/21(Sat) 00時半頃
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[聞こえる嗚咽。]
ねえ先生…
…せんせぇ?
ルーカスさん、しんだの?
(17) 2012/07/21(Sat) 00時半頃
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[ぶつっ]
……
[聞こえてきた一言が最後。 ツー、ツー、と電子音を間近に聞きながら天文台へと視線を送り続ける。]
(20) 2012/07/21(Sat) 00時半頃
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もったい ない……
(*5) 2012/07/21(Sat) 01時頃
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/* にににににぶんのいち・・
(-20) 2012/07/21(Sat) 01時頃
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/* メモじゃらんだむはふれないんだよーっ ああああにたく
ああああ
あああああ
(-23) 2012/07/21(Sat) 01時頃
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/* ちょっとロールどころではないですよね すみませんね
動揺…
(-24) 2012/07/21(Sat) 01時頃
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[じっと、じっと――、天文台を見ていた。 眉を寄せる。
くるりと踵を返すと部室を、高校を、出てゆく。]
もったいない…
[ぽつりと呟いた言葉は、カメラしかしらない。]
(27) 2012/07/21(Sat) 01時頃
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|
[高校を出て、さてどこへ行こうか考える。
天文台? ルーカスがそこにいたかは知らない。 今、どうなっているんだろう?解らない。
――とりあえず、とにかく。
人が居るところ。 人が、死にそうな、……所。]
(29) 2012/07/21(Sat) 01時頃
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[とりあえずはリアルドライブゲームでも目指してみようか。 車どおりの多い道を目指す。]
せかいのおわり…
……
(32) 2012/07/21(Sat) 01時頃
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|
[ポケットに入れた携帯に、先程また着信があった。 けれどそれは無視である。 心当たりを思い浮かべても、話す気にはなれなかった。
キキッ ――、 近くで大きなブレーキの音が聞こえる。]
っ!
[そちらへとカメラを持ったまま走る。 軽自動車が壁に突っ込み、既に破片が散らばった後だった。]
(35) 2012/07/21(Sat) 01時半頃
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[悲鳴は聞こえなかった。 今、周辺に人通りはなかったようだ。
運転席はつぶれていて、中に乗っていた人はもう動かない。カメラを構えながら、中を覗く。]
…
[うぐ、口元を片手で覆い顔をしかめた。]
うっ え、
[思った以上にショックだ。]
(37) 2012/07/21(Sat) 01時半頃
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う―――…
[その場にしゃがみこむ。 ぐらぐらした。]
――… ?
[その中で、何か聞こえた気がする。]
…
(39) 2012/07/21(Sat) 01時半頃
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「 … す … て」
[たす けて? 確かに耳に届いた言葉に、顔をしかめたまま辺りを見回す。それでも撮影はやめない。]
…、
[だれかいるの?と声をかけようとしたけれど、掠れてしまって音にはならなかった。 少し探して、見つけたのは。
金髪の女の人が、事故に巻き込まれている様子だった。 下半身はもう駄目みたいだった。]
(41) 2012/07/21(Sat) 01時半頃
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|
[その姿をカメラに収める]
[ぞくり、と。 背中を走る感情は。]
(*6) 2012/07/21(Sat) 01時半頃
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「たすけて」
「しんじゃう」
「いたい」
(*7) 2012/07/21(Sat) 02時頃
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[断片的に聞こえる声は、そんな感じの内容だった。 それに返事もせず、ただただ、カメラを回し続けている。]
……
[その様子に、彼女は切実な表情を返してくる。]
――…
(*8) 2012/07/21(Sat) 02時頃
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|
[手が伸ばされる。こちらには届かない。 撮影をする。
ああ カメラ目線だ。 カメラ越しに、彼女の表情を ――― みる。]
(*9) 2012/07/21(Sat) 02時頃
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[ た す け て ]
[はっきりと口の動きがうつった。 リアルな、助けを求めている、人が、目の前にいるのに。
私はやっぱり、動かない。]
(*10) 2012/07/21(Sat) 02時頃
|
|
[彼女はだんだん諦めてきたのか、こちらに手を伸ばす事をやめた。泣き出している。何かを言いながら。こちらへの悪態かもしれない。
失血は続いているだろう。
もしかして、もうすぐなんじゃないだろうか。]
… くるしい?
(*11) 2012/07/21(Sat) 02時頃
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|
[最初にかけた声は、それだった。 ばっとこちらへ視線をあげる。]
――…
[ふふ、 少しだけ、笑ってしまった。
その表情に、彼女は、絶句して。 次に見せたのは、おびえるような、表情で。]
(*12) 2012/07/21(Sat) 02時頃
|
|
[逃げられない彼女。 取り出された果物ナイフは、彼女の首もとに深々と。]
スティーブン先生だったらよかったのにね…
[それが、彼女が最後に聞いた言葉。 彼女の最後の声は、私とカメラが知っている。 耳にちょっと、残った。 彼女が本当に、ぴくりとも動かなくなるまで、カメラの先は動かない。
ヤバイ。 ナイフも右手も制服の一部も、返り血に染まってしまった。 バット所持とかそういう問題を通り過ぎている。
カメラのレンズに赤が飛んで、あわてて服の裾でぬぐった。 覗くと一応、世界は見える。 撮影は続けられるから、きっと、大丈夫。]
(51) 2012/07/21(Sat) 02時半頃
|
|
[終わってしまうと。]
あー…
あー……
[抜けた声をあげる。]
……
[その場にしゃがみこんだ。 手の甲で、口元を押さえるけれど、その手が血まみれで余計に気持ちが悪くなる。]
――… ……
(53) 2012/07/21(Sat) 02時半頃
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|
[いつの間にか涙も零れはじめている。
気持ち悪い。 手が震える。 こわい。
何でわたし、こんなことを。]
(*13) 2012/07/21(Sat) 02時半頃
|
|
[それでも、カメラを見ると落ち着いた。
ああ。
最後を撮るんだ。
そう思えた。
>>0:92カメラを持つことで己を保っているのだろうと。 スティーブンが思った事は、半分は正解で、半分は不正解。
カメラを持つことで。 己を崩壊させていっているのが、多分、正解。]
(*14) 2012/07/21(Sat) 02時半頃
|
|
[そこから、どれくらいの時間が経っただろう。
果物ナイフはとりあえず地面において。手は血まみれのまま、カメラはまわしたまま。携帯電話を取り出した。 またメールの着信があり、しかめ顔になる。無視した。
電話をかけようとする。 誰に?
またね、と言った相手の顔が、順番に並べられる。]
――…
[ピッ、 コールする相手は、結局、セレストにした。]
(57) 2012/07/21(Sat) 02時半頃
|
|
[セレストの携帯がなるのはいつだろうか。 もう少し先かもしれない。
彼女がもし電話をとってくれたなら。 伝える言葉はきっと、一言だけ。]
…セレストぉ?
[いつもより少し、しんどそうな声色で。]
わたし ひと ころしちゃ、 った
[それだけ言うと。 ぷつりと音を立てて、*電話は途切れるだろう*]
(58) 2012/07/21(Sat) 02時半頃
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― 道端 ―
[交通事故現場のすぐ傍。 死体のすぐ傍にしゃがみこんでいる。
ここは人通りが少ない。 車のブレーキ跡もすぐ傍にあるだろうし、 それに電話は切ったものの、電源を切りはしていないから。こちらにかけたら繋がりはするだろう。]
――…
[カメラは未だ持っているし、撮影も続けているけれど、その先がどこに向けられているという事はなかった。]
(81) 2012/07/21(Sat) 15時頃
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[またメールが届く。暇な人だと思う。 だけどメールは見てやらない。
果物ナイフの代わりに握り締めている携帯電話は、触ったせいで血にぬれてしまっていた。]
――…
[従姉の顔を思い出す。 一緒に死んでいたら、こんな気持ちになることはなかったんだろうか。]
…
(82) 2012/07/21(Sat) 15時頃
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[電話越し、大丈夫?と聞こえたセレストの声。]
… わかん なぁい…
どうだろ、…
(*15) 2012/07/21(Sat) 15時頃
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[メールの相手は部長だった。 ずっとずっと、届き続けている。
電話な事もあった。でもとらなかった。]
(-55) 2012/07/21(Sat) 15時頃
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[死んだ相手を思い出す。]
ルーカスさんは、 どんなきもち…?
[電話の感じからは、おそらく事故なのだろう。 この状況において、事故死。
ああでも、隕石自体が事故みたいなものだから。 きっと、かわらないのかもしれない。
でも。 何も解らないままに死ねるのは、もしかして。
楽なのかもしれない。]
(*16) 2012/07/21(Sat) 15時頃
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なんで、天文台のひとは、
回避できないってしってて、
発表したんだろ
なにもしらないまま、 しねてたら、
世界が、おわってたら
ねえ…
どうなってたのかなぁ…
(*17) 2012/07/21(Sat) 15時頃
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|
[独り言を呟き続ける。 それは全て、カメラに収められ続ける。]
あは、…
映画のせりふみたい……
――…
(*18) 2012/07/21(Sat) 15時頃
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でも現実なんだよね…
せかいの
おー わー 、り…
(*19) 2012/07/21(Sat) 15時頃
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[ぴくっ]
いま、
[>>94よく知る声が届いた。]
あ
[こんな世界の終わりに。 どこにいるとも言わなかった、あんな不親切な電話ひとつで、自分を探しに来てくれるとは、思っていなくて、―――…、
いや。
セレストなら。あの友人なら探してくれるのは、きっとどこかで解っていたから。心配をしてくれるのを、きっと解っていたから、彼女に電話をかけたのだと思う。
一緒に死ぬ、と言った従姉はきっと、そんなに驚きもしなかったろう、とも。]
(101) 2012/07/21(Sat) 20時頃
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[ぼろっと、涙がこぼれた。]
――― せ … っ 、
せれすとぉお……
[泣き声交じりに友人の名前を呼ぶ。 自分は最低だ、最悪だ。 解りきっているけど、呼ばずにはいられなかった。 ゆらっと立ち上がる。彼女のもとに行かなくちゃ。ごめんねって、言わないと。
ふらりと歩き出す。声が聞こえたという事は、きっと遠い場所にはいないはず。
どこ。 ―― どこに。]
(104) 2012/07/21(Sat) 20時半頃
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/* どーーーーーーーーーーーーーーーしようかな
部長にあって死に掛けて向かいたいような セレストと話してから死に掛けたいような
今すごい迷っている
(-69) 2012/07/21(Sat) 20時半頃
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/* セレストを キリング 考えてなかった(
しようかn(
話の流れで出来そうならやろう((
(-70) 2012/07/21(Sat) 20時半頃
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/* ま まあ いっかあー
いっかーーー
(-71) 2012/07/21(Sat) 20時半頃
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|
[歩く。辺りを見回す。どこにいるかなんて解るはずがない。 どちらも動き回っているとしたなら、永遠に追いつけない気がする。]
……
[携帯電話を取り出した。またメールが増えている。 気にしないふりをして、発信履歴よりセレストへとまた電話をかけた。]
(111) 2012/07/21(Sat) 20時半頃
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せ
[コール音を聞く時間はとても短く。]
せれす、… ぐすっ せれすと お …っ
[泣き交じりの声は聞こえにくいかもしれない。]
いま さっき、 声が、 さがして くれてる の?
(113) 2012/07/21(Sat) 21時頃
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|
ん、
[頷いた。相手には届きにくいだろうけれど。 3丁目のクリーニング屋さん。この場所はその店の裏手だ。近い。けれどこちらには目印らしい目印はないから、]
じゃあ まってて いくから
いく から …
[ぐすっとまた鼻を鳴らした。通話はきらないまま、歩き出す。]
ごめんね ごめんねぇ、セレスト…
[歩く。ただ歩く。 角を曲がり、セレストの姿を認識すると、足は止まってしまうけれど。 自分の制服の一部も、携帯を持った手も、返り血で血まみれだ。それでも、片手にはカメラがある。撮影は続けられている。]
(116) 2012/07/21(Sat) 21時頃
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|
[姿が見えると駆け寄ってくる友人の姿。カメラは回り続けているけど、彼女には向いていないから。 収まるのは自分の視界の中にのみ。]
わたしは ないの 私に怪我は、ないの…
[縋るようにセレストの肩口に額を寄せる。]
どうしよう、どうしよ、 なんでわたし、あんなこと
セレスト、ごめん、わたし、ひとごろしなの 心配してもらう しかくも な …
(118) 2012/07/21(Sat) 21時半頃
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[でも それでも――
カメラを止める事はなく。]
(*20) 2012/07/21(Sat) 21時半頃
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[支えてくれる様子に一度、ゆるりと首を振ったけれど。]
だいじょうぶ? … ほんと に ?
[人を殺しても大丈夫なんだろうか。 それを撮影しつづける事も、大丈夫なんだろうか。
わたしは だいじょうぶ?
カメラを握り締める手に、緩く力がはいる。 背中を撫でてくれる感触。落ち着く。ゆるく目を伏せた。涙がおさまってゆく。 ぐすっと鼻を鳴らしたけれど、呼吸は先程よりは落ち着いていた。]
(126) 2012/07/21(Sat) 21時半頃
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この星が、…かあ…… そーかも、そーだよね…
[目を伏せたまま、セレストの言葉をきく。 何が正しいのかわからない。むしろ、正しい、という事自体に意味があるのかすら解らなくなってきた。
目を伏せていると、他の五感が鋭くなるんだろうか。血のにおいを、先程より強く感じてしまう。]
…いみわかんない電話一つで、ともだち助けに来てくれるセレストが大丈夫じゃなかったら…いったい誰が大丈夫なのよぉ
[わかんないと言われると、思わず、小さく笑ってしまった。 そして、一呼吸をおいて、呟く。]
――… あのねえ セレスト
わたし
世界のおわりが とりたかったんだぁ…
(129) 2012/07/21(Sat) 22時頃
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[一ヶ月前だったら。それを想像して、笑った。]
そぉだねー うん、そっか、 …そうかも 私、人、殺したんだもんねぇ 警察いってー とりしらべうけてー ねんしょーはいってー? そこでこうせいのためにうんぬん… やだな、想像できないや
[笑い返してくれるセレストの声にどこか安心する]
…うん。大事だって思ってくれて、ありがと……
わかんない、くるってるのかもしれないねー じゃあよかった、仲間だぁ…
[どこかが壊れてる。同じだ。おんなじだ。]
うん、そぉなの 最後の… ……
セレスト… お願いがある かも
(135) 2012/07/21(Sat) 22時半頃
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クラリッサは、セレストと呼んだ声は、少し控えめな。
2012/07/21(Sat) 22時半頃
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まったくだぁ びしょうじょさつじんき、とかいう見出しになってしまう ……うん、…
[冗談交じりに言いながら、想像できないという言葉に、小さく、小さく頷いた。]
約束?
[あの、「またね」が約束である事に、最初はぴんとこなくて瞬いた。けれど、思い当たるとやはり、笑う。]
そっか、やくそく、 うん… うん。 それはこっちの、せりふぅ………
[無邪気に訊ねかえされると、なんでもないことのように続ける。]
あのねぇ さいごにねー
(139) 2012/07/21(Sat) 22時半頃
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私を、殺してくれないー?
でもってー このカメラでね、撮ってほしいなぁって…
…やならいいの…
(140) 2012/07/21(Sat) 22時半頃
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/* ですよね☆
(-81) 2012/07/21(Sat) 22時半頃
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|
[「美少女」が半分自虐ネタである事は、誰にも言ってないけれど気付いている人はいるだろうか。 容姿に関するコンプレックスは、セレストときっと、ほぼ逆だ。 もう少し地味なら役者に抜擢される事もなかっただろうし、妙な勘違いもされなかっただろうし、悲しい思いをする事もなかっただろう。 でもこうやって。笑ってくれる友人がいるから、半分、なのだけれど。 ふふっと笑い声を返した。]
人生最後の約束? 確かに光栄かも
あー、もしかしたら
世界で最後の 約束かもしれないね…
[隕石が落ちてくる。終わる世界での果たされた約束。 そう思うと、日常を失いたくなかっただけのあの「またね」が、とても、とても、非日常的な言葉に思えたけれど。 最後の日常。果たされた約束は、とても、嬉しい気持ちになるものになった。]
(146) 2012/07/21(Sat) 23時頃
|
|
… へへぇ…
[は?と、驚いた顔をした様子に、笑う。]
いったでしょぉ 最期が、とりたかったの…
[もたれていたセレストの肩からゆるりと離れる。 手に持っていただけのカメラを、軽く持ち上げた。カメラの先は、まだ定まっていない。 会話を録音しているだけだ。]
世界の最後
これはぁ、私の作品だから… 私の最期がはいってなくちゃ、意味がないの
(148) 2012/07/21(Sat) 23時頃
|
|
/* ヒューもしかしてセレストに片思いか!?(役職的な意味で) さいごうばってごめんねてへぺろ
(-86) 2012/07/21(Sat) 23時頃
|
|
ふふっ たしかにー。でもいいじゃない、友情もの 恋愛物のほうがよかったぁ?
[返された言葉に、小さく笑った。ここでようやく、彼女が来ているスーツのジャケットに気がついたけれど、それが誰のものかは解らない。 見覚えがあるような気はする。]
…、……
[生きなきゃ、と。 泣きそうな顔で、必死に言うセレストの姿。 思わず瞬いて。 そして、手が動いてしまった。 カメラの先を、セレストの表情へとあわせる。 何か言われてしまうだろうか。でも。
自分の笑顔も消えてしまうかと思いきや、それでも苦味交じりの笑顔を残せた。 カメラ越しに、セレストを見つめながら。]
…… 世界の終わりに。
生きなきゃって、言われるなんて、思わなかった ざぁんねん…
でも、…… ありがとう
[苦笑のまま。でも、目の端には、じわりと涙が浮かぶ。]
(153) 2012/07/21(Sat) 23時頃
|
|
/* まさかのはさまった すまねえ
(-88) 2012/07/21(Sat) 23時頃
|
|
えっそうなの? なにぃ、セレストが裏切りものじゃないー ずるい
[笑う彼女に、軽くにらむような視線を送った。]
その、スーツの人…?
[思い当たりはしないまま。もし、思い当たったとしても、彼がもうこの世にいない事など、言えるはずはなかったけれど。]
ふふ
[止めないセレストに、笑みを浮かべたまま。]
今、すごく すごくねぇ セレスト優しい顔してる
… 残せないの、やだなあ 残したいなあ
[少しだけうつむいて、弱音を吐いた。]
(157) 2012/07/21(Sat) 23時半頃
|
|
面倒見、よすぎじゃない? 一緒に…… うん、そーだね…
[残らない、何も残せない。 見届ける、の言葉に、カメラの先は上をむいた。遠く遠く。 世界の終わりは近付いてきている。 もう遠くないかもしれない。]
そうしようかなぁ 友情ものでおわるのも、悪くないよね…
[携帯がまた、メールの着信を告げた。]
…… ちょっと、ごめん
[開いて、新着のメールだけを開く。 かちかちかち、と。メールを送り返した後、携帯を閉じた。]
これで、私の恋愛ものも、 おーわり
(158) 2012/07/21(Sat) 23時半頃
|
|
[部長からのメールは、こうだ。
会いたい。さいごに。
私からの返事は、こうだ。
ごめんね、会えない。
一度だけ、返事をして、それでおしまい。]
(-93) 2012/07/21(Sat) 23時半頃
|
|
― 一ヶ月とちょっと前 ―
ねーぶちょぉお あの脚本本気ー?
本気いー?
[ひたすら抗議をしていた。ひたすらだ。 だって馬鹿みたいな脚本で、馬鹿みたいな展開で、馬鹿みたいな ああもう、全てが馬鹿じゃないかと思える映画。
手はずは全て整って、クライマックスの天文台での撮影シーンも、既に許可は取ってあるという。 後輩女子からちょうおじょうさまな衣装の準備も整ってますといわれた。
こういう時の手際のよさはなんなの。まじでなんなの?毎度戦慄く。
映画研究部の部長も3年で、今年の夏休みで作るショートムービーを最後に引退する事になっていた。 それは私もだ。 あと少しだけだから、あんな馬鹿な脚本に修正依頼もださず(修正却下された事柄もかなり多いが)、おとなしく見事可憐で病弱な美少女を演りきってあげたんだけども。]
(*21) 2012/07/21(Sat) 23時半頃
|
|
[絶対似合う。 と、わけのわからない根拠を持ち出して力説する部長の姿にじと目である。このお嬢様が男の好みの塊である事は、容易に想像がついて、睨み付けまくった。]
……
[最悪。と、思いながらも。 どこかで少しほほえましく思ってしまう理由は、何だっただろう。]
(*22) 2012/07/21(Sat) 23時半頃
|
|
― 一ヶ月前 ―
[撮影当日。 あの衣装を着たまま移動するなんて屈辱すぎたので、着替えを持っていった。 トイレを借りて更衣する。 トイレから撮影場所までの道のりが遠い。 本気で、あの二人のシフトが入ってない日でよかった。 この日付だけは死守してもらった。
ルーカスは、セレストたちの所に遊びに行ったときに何度か見かけたので、本当に会いたくはなかったんだけど。 衣装とメイクと演技のせいで、誰かは気付かれないといいと、心底思っていた。 もう来れなくなる。
ドームに隣接する、野外観測用の屋上スペース。 なんだなんだ、と見学者はちらほらと集まっていた。 はずかしい。 にげたい。
でも、しかたないから。 ひらきなおるしかないから。
気合一発。懇親の演技が出来てしまった…。 少し後悔している。
聞こえる観客の笑い声は、救いだった。救いだったんだけども、笑い死ぬほど笑いまくっていた見覚えのある職員を、休憩中にじろりとものすごく睨んだのはよい思い出だ。 いやよくないけど。]
(*23) 2012/07/21(Sat) 23時半頃
|
|
[こうして作られた黒歴史フィルムは公開された。 けれど、どういうわけか部長があまり広めなかった。 セレストが知らなかったのもその理由が大きい。
理由は――…。
察しはついたけれど、あんまり認めたくなかったものだから、知らないふりをした。
まあ結局、それがあんな悲しい事件を引き起こすなどとは、*思っていなかったけれど*]
(*24) 2012/07/21(Sat) 23時半頃
|
|
別に、いいけどぉ …だいたい、セレストがそういうのに縁がないのがおかしな話ではあるんだし
[明るく、人好きのする、優しい彼女。 確かに見た目の美人度ではセレストに負ける気はしないけれど、内面を含める魅力を考えると勝てると思ったことは一度もない。 悪びれない彼女を睨む視線は冗談交じり。笑み交じり。スーツの人だと肯定をする様子に、そっかぁ、と頷いて。]
じゃあ、美人にとれてるよー 私には負けるけどぉ
[余計な一言を付け加えて笑った。 吐いた弱音。セレストの声色が、少しおちる。]
…、…うん
[相槌に、また、相槌だけを返した。]
(166) 2012/07/22(Sun) 00時頃
|
|
…んー、どこにしよう 定番だとー 学校かぁ、天文台?
また屋上いこっか?
[れんあいもの?と、繰り返す言葉に。]
ひみつぅ
[と、ふふっと、笑った。]
(167) 2012/07/22(Sun) 00時頃
|
|
…
[これからだったのにねぇ、と。言葉にはならなかったから。苦笑に留めた。 引退して、大学デビュー。きっと、彼女が恋愛を意識しだしたら、きっともっと、色々とあったのだろうと思うと。 もったいないな、と思う。]
ってやめてよぉ ほんとに黒歴史なんだからぁ…
撮影中だってどれだけ笑われたか…
[そんな雑談をしながら。 屋上に同意を受けるとそちらへと向かいはじめる。 振り出しに戻る。
馬鹿と煙は?その言葉に笑って。]
(169) 2012/07/22(Sun) 00時頃
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[屋上について
肉眼でも見えるレベルの大きさの隕石
カメラのさいごにうつるのはきっと、 **]
(170) 2012/07/22(Sun) 00時頃
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せかいの おわり
(*25) 2012/07/22(Sun) 00時頃
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