20 Junky in the Paradise
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イイか悪いかなんて自分次第じゃない 女中を辞めたかったノーリーンは
どんな未来が―――欲しかったの?
[サイモンへと視線を向けていたノーリーン。 自由を手にした筈の彼女は満たされては見えない]
一度もお礼 いったコトなかったっけ
お爺ちゃんのコトもだけど… サイモンはきっと アナタがいて呉れた分だけ孤独ではなかったから
だから―――ありがと
(+31) 2010/07/14(Wed) 01時頃
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長老の孫 マーゴは、何も残らぬと零す元女中へ初めて謝辞らしい謝辞を紡いだ。
2010/07/14(Wed) 01時頃
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アタシが幸せ? 成仏出来たら幸せかもね
[茨は身に絡みスティーブンの傍を離れる事も叶わず、 腹立ち紛れに聴こえぬであろうスティーブンへ呟く。
何も映さぬ肉体の瞳とは別に結ぶ像の流す眼差しは、 生前と変わらず苛立ちを隠さぬ棘が覗く]
(+33) 2010/07/14(Wed) 01時頃
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留められる訳ないじゃない
[スティーブンの言葉にざわりと茨が蠢く。 眉を顰めど逸らせぬ視線に顔を背けた]
(+35) 2010/07/14(Wed) 01時頃
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スティーブンとはもう別れたわよ!
[背けた顔の方にはヴェラの姿。 絡めとられ動けぬままに声を荒げ抗議するも、 彼にも自分の声が届く筈もなく]
冗談じゃない 何でアタシがスティーブンと…
[幾ら言葉を重ねようと届かず、 幾ら否定しようと動けず、 苛立ちに尖らせた口唇へ親指を添えツメを齧る]
(+36) 2010/07/14(Wed) 01時半頃
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…?
[生前に感じていた気配とは別の感覚だろうか。 ざわりと掌が疼いて手を握り、 誰かが動き出すらしき気配に辺りを見回す]
ヤニク…?
(+37) 2010/07/14(Wed) 01時半頃
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きゃ
[スティーブンの動きに合わせてぶれる像。 よろめくでもなく距離を違えず再びスティーブンの傍。 白衣を被せられた肉体を恨みがましく見遣る]
もう…なんなのよ
そう 拗ねてなんかない 怒ってるだけ
[不自由さに苛立ちは募り吐き捨てる様に呟く。 けれどスティーブンがサイモンの行く先を語るのには、 ホリーと共に連れ立って向かった先へ視線を流す]
ホリーと一緒 サイモンは独りじゃない
(+39) 2010/07/14(Wed) 01時半頃
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『何かかけてあげたらいいのに…』
[ヤニクの言葉は誰に向いている訳でもなく、 ただの呟きめいた響きに聴こえる。
名を紡げば此方へと顔を向けたヤニクは、 矢張り同じく全裸に黒い茨の絡む姿を見たか]
やっぱり ヤニクも死んじゃったんだ
[恐らくはスティーブンであろうと予想は出来ても、 既に事きれかけていたから状況は知らない]
(+40) 2010/07/14(Wed) 01時半頃
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長老の孫 マーゴは、さすらい人 ヤニクの視線を受け、何処か困った様な面持ち。
2010/07/14(Wed) 01時半頃
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[白衣を羽織る身体を見て何処か安堵めく様子に、 面持ちはとうとう困った微笑みを浮かべる]
何でこんなトコ着ちゃったの ヤニクは壊れなくてもキレイだったのに
全然 似合わない
[此処で出逢った幾人かのサイモンの悪友等を知るから、 毛色の違うヤニクの在る事を厭わずも惜しむ響き]
(+42) 2010/07/14(Wed) 02時頃
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ン…
[苦笑いで自らの死を語るヤニクを見詰めて、 何をも囁かぬまでも雄弁に口唇は尖る。
問われれば我が身を見下ろし、 思案気に傾げてから小さく首を振る]
判んないけど スティーブンから離れられないの
(+45) 2010/07/14(Wed) 02時頃
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ルーク? ルーカス… あの矢鱈と気障なヒトかな
[記憶が曖昧なのはさして相手に興味がなかった故。 代理にヤニクを選んだ人物の記憶は朧気]
どんなパーティーかも知らなかったんだっけ
[サイモンの悪友にしてみればほんの悪戯心かも知れず、 溜息交じりに呟けど恨み言を零すでもなく。
伸ばされる手に気付いて瞬けど厭わず。 触れれば其れは刺青と変わらず熱も何もないだろう]
ン…別にいたくはないの ただ 動けないだけ
[酩酊中の生前と同じく肌がざわつく様な感覚だけ。 ヤニクが触れれば茨はざわりと蠢いただろう]
(+46) 2010/07/14(Wed) 02時頃
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ヤニクは熱いの? アタシは何ともないけど
[引き摺られ戻り切れない像は未だ酩酊中の身に似る。 感覚が確かなら今も痛みと熱があるのかも知れない]
―――大丈夫?
[問われたのと同じ事を問いかえして手を伸ばしかけ、 触れれば熱いかとヤニクに触れる前に手は留まる]
(+49) 2010/07/14(Wed) 02時頃
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長老の孫 マーゴは、頭を下げるヤニクを見詰め不思議そうに瞬く。
2010/07/14(Wed) 02時半頃
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[誰かに助けを求める事は殆どの場合なくて、 何かをして呉れようとした事が意外そうな面持ち]
…ヤニクが謝る事じゃないでしょう?
[謝罪に困惑し伸ばし掛け留まっていた手指は、 ヤニクの前髪に遠慮がちに触れ微かに揺らす]
変なヒト
(+50) 2010/07/14(Wed) 02時半頃
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長老の孫 マーゴは、面持ちを和らげたのも束の間、スティーブンとヴェラの会話に眉を潜める。
2010/07/14(Wed) 02時半頃
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そんなの…冗談じゃないわ
[何に対してか少なくとも自分の肉体など見もせず、 苛苛と腹立たしげに呟くのは口の中]
ヤニク…
[髪を揺らした手を彼の前へ差し出す。 掌には混じりあった傷跡の名残の茨]
引っ張って呉れない? 熱くて無理かな
(+51) 2010/07/14(Wed) 02時半頃
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天国ってナニ? アタシが云ったのはそんなんじゃない 心中なんてまっぴら
(-18) 2010/07/14(Wed) 02時半頃
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開こうが閉じようが どうせもうボロボロじゃない
[自分の肉体に対する執着など皆無な様子。 身体は承諾をしたから所有権の主張に抗議はせずも、 身体を護るスティーブンを冷ややかに見遣る]
其れはもうアタシじゃないわ
(+52) 2010/07/14(Wed) 02時半頃
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[スティーブンへと向ける棘のある物言いに、 ヤニクはどんな顔をしていたか。 緩やかに向き直り再び手を差し出す]
お願い ヤニク ひとりでは―――*動けないの*
(+53) 2010/07/14(Wed) 03時頃
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壊してと云ったのはアタシ でも違う 天国へ連れてってと云ったのもアタシ でも違う
違うちがうチガウちがうちがうちがうちがう…
(-20) 2010/07/14(Wed) 03時頃
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此処に居ては駄目 駄目になる
そんなのはイヤ
死んで終わりじゃなかったからって 地獄に堕ちたって構わない
(-21) 2010/07/14(Wed) 03時頃
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[時を刻まない時計]
[此処だけが留まる]
[滞り淀むは人の方]
(-22) 2010/07/14(Wed) 03時半頃
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[ヤニクの助けを借り木の根が大地から抜ける如く、 ずるりと白い肌から黒い茨が抜けおちていく。
引き絞られ軋む身は生前の様な痛みを感じずも、 全く別の痛みに瞳を見開いて握る手に力を籠める]
…っ
[引き抜かれる白い脚が現れ立つ頃には、 ぶちりと千切れ喉元にチョーカーの様に残る茨。
指輪の如く茨の絡んでいた薬指は、 何時の間にか指ごとおちて手指の一本が欠けた]
ふ ゥ ありがと ヤニク
[助けを借りたヤニクの手は大丈夫かと、 握り締めていた手を緩め彼の腕を引き寄せ覗き込む]
(+54) 2010/07/14(Wed) 16時半頃
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…ヤニクをこんな目に合わせたの きっとスティーブンでしょ?
アナタが殺されたのアタシのせい アタシとシたらスティーブンが妬くの予想は出来たし 何よりアタシ留めなかったから
[ヤニクの手首をなぞる手指はとまり顔をあげ見詰めて、 目を逸らしてしまわぬ様に眩しそうに瞳を細める]
でも ヘクターでもサイラスでもなく ヤニクを殺すんだから
スティーブンも勘だけは働くのかな
(+55) 2010/07/14(Wed) 16時半頃
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スティーブンってね… 他人の顔色ばかり伺うのにヒトのコト判らなくて 全然 冴えなくて 何をさせても要領が悪くて
でもあのヒト 純粋で真っ直ぐなの
[再びヤニクの手首を労わる様に撫ぜながら零す。 苦笑と云うには今にも泣き出しそうな幽かな笑み]
スティーブンを独りにするの心配で 動けなくてもイイって何処かで想ってたけど やっぱり駄目みたい だってあのヒト…―――
今もアタシを見てない
[此処にある像でない肉体を抱いているからではなく、 生死に関わらずスティーブンの見る世界との距離]
(+56) 2010/07/14(Wed) 16時半頃
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誰が如何なろうと構わなかったし 全部壊れてしまえばイイと想ったのに
ヤニクが此処にいるの
―――全然 似合わない
[生前にそうした様に触れていたヤニク手へと、 薬指の欠けた手指を絡め繋いでゆらりと揺らす]
アナタならほんと天国にいけそう
[繋いだ手を解き惜しむ態でヤニクの掌から、 指先へと辿りなぞりゆく手指]
同じポーンなのにね
(+57) 2010/07/14(Wed) 16時半頃
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[あんなに鮮やかに見えていた筈の世界。 古い映画の様にモノトーンになってしまえば、 赤は黒に見え―――白と黒のコマおくり]
Tu es blanc. Et....
Je suis rouge.
[そっと囁き終える頃には触れていた手も放れる。 血とワインと焔の赤に彩られた黒い世界。 彼だけが白く見えたのもまた酩酊故の*錯覚か*]
(+58) 2010/07/14(Wed) 16時半頃
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邪魔してるのは何時だって自分なのにね ほんと莫迦なんだから
[スティーブンの言葉を聴けば呆れて呟くも、 問いにはヤニクを見詰めて瞬く]
アタシ? ふふっ 悪魔に天国は似合わないでしょう?
女王様の犬とは遊び足りなかったし 冥府の犬と遊びにいこうかな
[云うも冥府が何処に在るのか知る筈はなく、 伸ばされる手に気づけば手指を伸ばして触れる]
心配して呉れるの? ほんと変なヒト
(+67) 2010/07/14(Wed) 23時半頃
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[狂った様に鳴り響く柱時計の音。 まるで澱んだ時が一気に流れ出すかの様に、 溢れかえる時の氾濫が齎す混乱]
キレイだわ とても キレイ
ホウカイの音が聴こえる 壊れて イク
[ノーリーンの呟きは恐らく予想通りなのだろう。 残る人間は少なく時は動き出したのだから]
最後は華やかだといいのに
(+69) 2010/07/14(Wed) 23時半頃
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[繋がれた手を見て三度瞬くも解く事はなく、 ヤニクの言葉に喧騒の方へと顔を向ける]
また誰か来るんじゃないかな だってみんな未だ醒め切ってないみたい
スティーブンがこないとイイけど
[呟きはスティーブンの死を願わぬからなのか、 彼との再会を望まぬからなのかも曖昧]
(+73) 2010/07/15(Thu) 00時頃
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ヘクター辺りは既に傷がいたそう
[ 脅え ] [ 逃げ ] [ 惑う ]
カラダは一番無事っぽいのに
[ノーリーンの言葉に返すともなく、 ヘクターの様子を眺めて呟く]
(+74) 2010/07/15(Thu) 00時頃
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アタシを殺したのはスティーブンだけど… 可能にさせたのはアナタなのに
忘れちゃったの?
[スティーブンが穿った痕の他に傷痕はないけれど、 ヴェラに首を締められた事も今は覚えている。 聴こえぬ声を囁く声音は酷く優しくて微かに愉しげ]
(+75) 2010/07/15(Thu) 00時頃
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ヤニクは―――終わらない方がイイ?
[生きる者達を見て零されるヤニクの言葉に、 ゆらりと首を傾けて彼を見詰めた]
(+76) 2010/07/15(Thu) 00時頃
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