80 わんことにゃんこのおうち
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[私はホームの中のイヌネコ達の様子をじっと見張っている。 それが、ウィルスを植えつけられなお理性残す事の出来た 己の役目だと、理解している]
……
[此処へ来て、口数は呆れるほど減ってしまった。 捜査官だったころのプライドなど、とうに踏み躙られている。 ヒトとしての記憶もちながらも、ヒトとしては扱われない。 時々、そのまま理性など消えてしまえばと思う事もあるけれど 私は淡々と日々の任務をこなしている。
全てはただ一つの約束の為に**]
(*2) 2012/03/05(Mon) 01時半頃
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[イヌは部屋の隅でじっと座っている。 躾の行き届いた風のこのイヌは、 うとうとするイヌネコの様子や、じゃれて遊ぶ姿を 見守っているよう]
……くぁ
[大きな欠伸を一つ。 イヌは低い位置でゆらゆらと尻尾を振っている]
(12) 2012/03/05(Mon) 21時頃
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捜査官 ジェフは、メモを貼った。
2012/03/05(Mon) 21時頃
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[鏡の方へ向かう子犬を視線で追った]
……
[蒼と灰の瞳がじっと見詰める。 ゆるく振る尻尾のうごきがぴたと止まった。 耳をぴくりと動かし、ゆるく首を傾ぐ]
(15) 2012/03/05(Mon) 21時半頃
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[獣の毛に埋もれた小さなマイク。 イヌの聴覚はヒトだった頃の数倍 私の耳は僅かな音>>*0すら、マイク越しに大きく拾ってしまう]
……愚問だ
[何時まで? 死ぬまで。 私は理解している。 彼よりも後にホームに来た 私のほうがまだ、理性を保つ時間は長いのだろう 思考が残った方が良いのかどうか、考えるのを最近止めた]
……
[捜査官だった日々の記憶も段々薄れている。 最後の記憶も、断片的なもの]
(*7) 2012/03/05(Mon) 21時半頃
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[鏡に向かう子犬を見つめる私の蒼と灰は 特殊なコンタクトを通して鏡の向こうまで見えてしまう]
……三人
[今日の客は、三人。 私の役目は彼等の望むイヌネコを箱庭へ連れて行く事]
(*8) 2012/03/05(Mon) 21時半頃
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……どうした。
[じっと鏡の方を見ていたイヌは ふと傍に金色ネコが居ることに気づき、頬を摺り寄せる]
遊ぶ 何で?
[似た色の毛並みを毛繕いしてやりながら、問いかける]
(22) 2012/03/05(Mon) 21時半頃
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[イヌは寝転がった金色ネコの上にマウンティング ぺろりと頬を舐めると少しミルクの味がした]
散歩 好き
[歩き回るのは嫌いじゃなかった。 ホームではあまり外へ出歩けない。 イヌは目の前を過ぎる光に一度驚き顔を上げたが 寝転がった金色ネコの耳をまた丁寧に舐める]
……絵も 好き
[クレヨンで描いた絵は、悪くなかった 隅っこのガラクタ置き場に仕舞いこんだのは黒茶のイヌの絵だったけど]
(29) 2012/03/05(Mon) 22時頃
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[ぺたぺた やわらかい前脚で触られて、イヌは瞳を細める]
ホーム 狭い 走れない
[しょんぼりと肩を落としたところを 毛づくろいしていたネコに耳を食まれる。 イヌは力が抜けて、押しつぶしかけたネコの上から身をよじる。 ころんと床に転がった身を半身起こしながら]
何 描いた? ……家?
[何を描いたのか、前脚の動きを追って問うてみる]
(39) 2012/03/05(Mon) 22時半頃
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ぐるる……ウォンっ!!
[狭いホーム内を駆ける子犬が 首を傾いだイヌと、傍に居たネコとを巻き込んで お構いなしに暴れる様子に、 毛を逆立てて低く唸った後大きな声で吼えた]
(40) 2012/03/05(Mon) 22時半頃
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[特殊なウィルスの所為で、理性は残っているとはいえ 私もまた発病者である事に変わりはなく 薬で抑えなくては、理性保ち続ける事が難しい。 黒白の彼ほど感覚が狭まってはいないけれど、 本能に押しつぶされて理性が飛ぶ事も、まま有る が。]
……ヒトにもあの調子じゃ、ないだろうな。
[常に本能むき出しの子犬の姿に、私の眉間には皺が寄る。 其処にあるのは彼等を管理しなくてはと言う理性だけでなく。 少々はしゃぎすぎたイヌに向けて、低く吼えた]
(*14) 2012/03/05(Mon) 22時半頃
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[黒白のイヌが子犬を組み敷きに行く姿が見える。 イヌは落ち着きを取り戻そうと身を震わせた]
怖い?
[間近で耳を寝かせてしまった金色ネコに気づく。 イヌはじっと色の違う双眸を向けた]
(47) 2012/03/05(Mon) 22時半頃
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捜査官 ジェフは、メモを貼った。
2012/03/05(Mon) 23時頃
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なら 良い。
[>>50尻尾が背を撫ぜると、イヌは前脚にあごを乗せてへたりと座る。 室温が少し高い。 全身が毛に覆われているわけではないから、口元緩く開くだけ]
……家 空 見えない
[ジェスチャーで描かれたものを思い出す心算か、少し目を細める 遠くを見つめるような灰と蒼は、室内をさまよってから伏せられた]
(54) 2012/03/05(Mon) 23時頃
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[強面の客がが意図的に視線を外したのには、気づかなかった。 私は私で、意図的に視線を向けぬようにしているのだから。
珍しく女性の姿があった。 悪趣味な事だと毒づきたくなるのは仕方ない事。 私はパンティングなどと気づかせぬように、 体温調節しながら視線を落とす。
瞼の裏に浮かぶ景色 捜査官を辞めざるを得なくなった最後の捜査。 飛び散った赤い花 倒れる赤い人 あれは私の]
(*19) 2012/03/05(Mon) 23時頃
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……ミルク ない?
[ぺたりと隣に寝そべるネコをちらと見る。 イヌは吐息が時々乱れるくらいで、暑がる様子を見せない]
絵 残る 描くと いい
[イヌは周囲の様子を気にしながら、色の違う双眸で一度 ぎろりと鏡を睨んだ]
(64) 2012/03/05(Mon) 23時半頃
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[体温調節さえイヌネコになっている彼等にとって 空調を乱される事は命にすら関わるというのに。 私は不快を露に今日の客を一度睨んだ]
……ヨーラが良い。 あれで気を逸らす
[少しでも長い間、彼等に平穏を与えたい。 ヨーラを見捨てるわけではないけれど、来客の好きなネコだから 彼女が適任だろうと、聞こえる年長犬の声に私は同意した。 其の声に聊か憤り混じっていたとしても、仕方の無い事だ。 理性残っているとはいえ、ヒトであった頃ほど我慢は効かない]
頃合を見て、連れて行く。
(*21) 2012/03/05(Mon) 23時半頃
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もうすぐ 水 くれる
[金色ネコの様子に、視線を戻す。 イヌはふるふると首を振った]
……何でも ない
[ぐらぐらと頭が揺れる。 イヌはそのままどしゃりと崩れ落ちた。 気丈に振る舞いはしたものの、身体が先に限界を訴えたようだった**]
(72) 2012/03/06(Tue) 00時頃
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捜査官 ジェフは、メモを貼った。
2012/03/06(Tue) 00時頃
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変態。
[崩れ落ち、意識が途切れる前に 私は視界の隅に捕らえた客を見ながら ぽそりと吐き捨てた**]
(*23) 2012/03/06(Tue) 00時頃
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