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― 工房 ―
[屈んで、床の感触を確かめようと触れてみた。けれど埃に塗れた床は何の感触も返さず、男の手は深く足元に沈み込んだ]
……奇妙なものだ。
[最後に作業を終えた時のままに、工房はあちらこちらに道具や材料が転がっている。 使い込まれ、大切にされた道具。 けれどもう、その慣れた感触を味わうことは出来ない]
――。
[手のひらを摺り抜けるのは、未練か。 どこか透明感のある表情をして、男は一通り工房を見て回った]
(+13) 2010/07/09(Fri) 13時半頃
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……
[何かが聞こえたように、男は顔を上げた。途切れてしまったと思っていた繋がりから、声が聞こえてきたようで]
――そうか。 兄貴も逝ったか。
[兄が死んだという言葉。何を聞かされたのか、男の唇が歪んだ]
しようがない兄貴だ。
[言って、髪の毛を掻き上げる。 何者にも触れられやしないというのに、己に対する動作は自然に通る]
(+14) 2010/07/09(Fri) 13時半頃
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――。
[最後に何を言われたのか、瞑目して撫でるように頬から斜めに払った]
何のしがらみもない。 肉も、生命も、信仰すらも。
[工房をぐるりと見回す。鬱蒼とした慣れた息遣い。 例えこの姿になっても何かを感じ取れるようで]
――これは未練じゃない。 そんなものでは、ありえない。
例えもう――こいつらが僕を必要としていないとしても。 なら――
[忌々しげに顔を抑え、表情を顰めた。込み上げる感情を抑えて、細かに震える。男は暫く、独りでそうしていた**]
(+15) 2010/07/09(Fri) 14時頃
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……メアリー。 君は僕を、恨んでる?
[空を見上げて、問いかけた。手のひらを、閉じる]
死ぬのは怖い。 ひとりで死ぬのはもっと怖い。
……僕もそうだった。 やっぱり君もそうだったんだろう。
最期まで傍にいてやれなかった僕を、君は怨んでいるのかな?
[あの日、ミッシェルに叱咤されたことを思い出す。手のひらの包帯。身体を失ってもまだそこにある]
(+21) 2010/07/09(Fri) 22時半頃
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そうなのかも知れない。 だから僕は君を失ってしまったのかも知れない。
けれど―― それが神に依るでなく 君の選択ならば 僕はそれを祝福したいとすら思うんだ。
ああ――そうか。
[胸元のロザリオ。変わらずにそこに在る。いつの頃からか 分からないほどの昔から ずっと]
だとするのならば、君が離れていくのも当然か
――すまない。
すまない、メアリー。
(+23) 2010/07/09(Fri) 23時頃
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僕も君もずっと 一歩を踏み出せなかった。 踏み出すことが赦されなかった。 すべてを拒む、線があった。
それは職であり
――それは村であり
――それは家族であり
――それは互いであり
――それは神であり
――それは信仰であり
――それは世界であり
――それは、己だった。
(+24) 2010/07/09(Fri) 23時半頃
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肉の身体から解放され 生死の楔から解放されて
されど僕にはまだ、臆病な心がある。
(+25) 2010/07/10(Sat) 00時頃
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[胸元のロザリオに手をかけて]
(+27) 2010/07/10(Sat) 00時頃
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[それを 引き千切った]
(+28) 2010/07/10(Sat) 00時頃
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[包帯で縛られた手のひら、さらさらとロザリオが溶けていく。柔らかな風が男を包み、あたたかい何かが薫る]
僕にはもう、必要ない。 赦しの上に 在るわけじゃないんだ。
ただ――君だけを。
君と伴に在りたい。
その想いこそが――
(+29) 2010/07/10(Sat) 00時頃
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[光が満ちる。
眩いまでの光ではなく
柔らかく
ありふれた
仄かな光。
あの灯りはどこから生まれたのだろう――?
手のひらの温度が、優しく、男を包んで――――**]
(+30) 2010/07/10(Sat) 00時頃
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