182 【身内】白粉花の村
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[不自由な体勢とはいえ、全力で押し返したのに動いたのは僅かばかりで>>+4:48。その事実はディーンの男としてのプライドを酷く傷つける。 けれど押さえつけられ、手を取られれば>>+4:49、すぐに意識はそちらにいった。 振り解こうとしても全く離れる気配の無い彼の手を、苦々しげに一瞥して。不穏な言葉と人の悪い笑みに、顔色を変える。
――冗談じゃないなら、一体何だというんだ。答えの分かりきった問いを口にする事はせず、彼をただ見詰める。 いつだかの猫耳野郎の様に、蹴り落としてやろうか。そんな事を考えて、足を浮かせ様とした所に明るい口調で落とされた言葉に、怪訝そうに口を開く]
えら、ぶ……?
[反射の様に繰り返す。けれど近付いてくる体に気付けば、何を選ぶのかという問いを返すまでには至らなかった。
ただでさえ近かった距離が縮められて、触れ合いそうなその距離に眉を寄せ。痛みのために抵抗を封じられた手の代わりに、不快感と――少しの怯えでもって彼を睨んだ]
(+0) 2014/07/03(Thu) 09時頃
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……っ、
[掴まれた手を離されれば、咄嗟に再びその体を押しのけ様とするけれど。彼に抉られた傷口に触れられ、思わず体が竦む。 そのすぐ後に、危害を加えられるのが嫌いだという彼の言葉を思い出し、身動きすらも封じられてしまった。
自分が今どんな表情をしているのか、それすらも分からない。気丈な風を装えているのか。……それとも、怯えに歪んでいるのか。焦がれた筈のそれが、今は酷く煩わしい]
[擬似的な口付け>>4:50と共に耳に入った言葉に瞳を揺らして。けれど我に返れば、すぐにその体を引き剥がした。 警戒を強めつつも、頭の何処かでは彼はただ自分をからかっているだけなのだと、そう思っていたのだけど。……流石に此処までくると笑えない]
――あんたに、
[意識して静かな口調で言葉を返す]
手篭めにされるくらいなら……舌を噛んで死んでやる。
[薄く笑みすら浮かべて、そう言い切る。 明確にどちらを選んだわけではないけれど、こう言っただけでディーンの意図は通じるだろう。……そもそも、やられっぱなしでいようとも思わないけれど]
(+1) 2014/07/03(Thu) 09時頃
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/* ハッいっこ安価間違ってる!!しにたい!!!!
(-1) 2014/07/03(Thu) 09時半頃
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/* 真っ先に来てくれるのはwwwwww嬉しいんですけどwwwwwwwwww
(-3) 2014/07/03(Thu) 09時半頃
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/* そういや舌噛んだくらいじゃそうそう死なないらしいよ。ディーンもそれ知ったうえで脅せばどうにかなんじゃねって思ってる節がある
(-16) 2014/07/03(Thu) 12時頃
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……やっぱりあんた、医者は辞めた方が良い。
[自死を勧める医者なんて、聞いた事も無い。元々今更彼が医者らしくするとは思っていなかったけれど、これ程とは。 ――もしかしたら、死ぬ気など毛頭無いと、気付かれていたのかもしれない。そもそも舌を噛んで死ぬなんてナンセンスだ。三流小説じゃあるまいし。
脅し文句が効かないのなら、どうしたものか。唇に触れる指先を拒む余裕も無くそんな事を考えて。 次の瞬間、能天気なかけ声と共に騒々しく開かれた扉>>+3に、何事かと視線を向ける]
く、クシャミ……?
[何故彼が此処に居るのか。ふとそんな疑問が脳裏を過ったが、今はそんな事どうでもいい。 助けてくれ、だとか。こいつを退かせ、だとか。そんな事を言おうとしたのだけれど……すぐに閉じられた扉にただ目を瞬かせた]
(+11) 2014/07/03(Thu) 13時頃
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あ、有り得ない……。
[人が押し倒されているというのに、あの猫耳野郎は笑顔で扉を閉めたのだ。 突然の訪問者は、ディーンにとってはまさに天の助けともいえたのに。(そもそも奴のせいでこうなっていると思っているので、助けられた所で評価は上がらないだろうが) 一切の躊躇いも無く厄介な誤解をして、扉を閉めやがったのだ!
あの顔は絶対に今見た光景を周囲に広めようとしている。あの猫耳にとってはディーンの窮地など玩具ぐらいにしか見えていないのだろう。……そう考えると、腹の底から怒りが湧いてくる]
――っどけ!
[先程までの恐れは何処に行ったのか、言葉のままに目の前の彼を蹴り付ける。不意打ちだし、この距離だから、当たらないという事は無いだろう。 恐らく腹の辺りに当たっただろうそれに、せめて体勢を崩してくれれば良いのだけれど。
先程まで萎縮しきっていた筈のディーンの反撃に、彼は一体どうするだろうか]
(+12) 2014/07/03(Thu) 13時頃
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/* ※R15です
(-17) 2014/07/03(Thu) 15時頃
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/* グロ路線いくかなっておもったらエロ路線継続でにやにやが止まらないぼくは……
(-18) 2014/07/03(Thu) 15時頃
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[相手の体勢が崩れたと見れば、今しかないと逃亡を試みる。 さっさとしないと奴が逃げてしまう。あんな所を見られて、噂でも広められたら非常に面倒だ。 ……そう、思ったのだけれど。逃げ様としたところで腕を掴まれ、そのまま引き戻される。
聞いた事もない声音で話す彼を、恐る恐る見て。勢いのままに行動した事を酷く後悔する事となった]
――あ、っぐ!
[踏みつけられる痛みに小さく悲鳴を洩らした。 もしかして自分は、逃げる機会を完全に逸したのではないか、なんて。ふとそんな事を考えて、表情を強ばらせる。 彼の体を押し返す事は不可能だと先程実証したばかりだし、逃げ出す為の足も封じられてしまったし。――まさに絶体絶命、というやつだろうか。これまで本で得た知識なんて、力技の前には及ぶべくも無い。
顎を掴まれ強制的に彼を見る事になれば、浮かべられた笑みに口端が引き攣る。流石のディーンも、この笑顔がただの笑顔だとは思えなかった]
(+17) 2014/07/03(Thu) 15時半頃
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だ、れの、せいだと……。
[あんたが伸し掛ってきたのが悪いんじゃないか、と。震える声で続ける。 こんな状況でも悪態を吐いてしまう自分が憎らしい。かといって言わせっぱなしも耐えられないのだから仕方ないだろう]
……っ! そ、そんな事したら、あんただって困るだろう!
[患者に手を出した、だなんて知られたら、この病院にいられるかどうか。そういう意図でもって言葉を返す。 もし此処でそういう事をして、その現場を見られたとしたら。困るのはむしろディーンより彼だろう。ディーンはいずれ退院するが、彼は此処が仕事場だ。
――流石に彼も自らの社会的地位は大切だと、そう思いたい]
や、め……っ! 近寄るな!
[不自由な体のまま、必死に顔を背ける。彼の胸の辺りに手を当てて、必死に突っ張ってみるのだけれど、恐らく意味は無いだろう。 ディーンの力が彼に及ばないという事は、散々証明されているのだから]
(+18) 2014/07/03(Thu) 15時半頃
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/* すごい勢いで間違えたしにたい
(-21) 2014/07/03(Thu) 16時半頃
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/* くわれた(((└(:D」┌)┘)))
(-25) 2014/07/03(Thu) 18時頃
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[シーツ越しでも彼の吐き出す煙>>+21が喉に染みて、じくじくと痛む。勿論痛むのは其処だけではないけれど、必死に目の前の事実から目をそらした。
……人の部屋で勝手に喫煙しやがって。ふと、そんな思いが浮かぶけれど。とてもじゃないがそんな事を言う気分にはなれなくて、シーツを握る手に力を込めた。
呟きには答えずに。続けられた問い掛けに、シーツから手だけ出して扉の方を指し示す]
……かってに、食堂にでもいけ、
[吐き出した言葉は酷く震えていた。否、震えているのは、声だけでは無いけれど。
――嗚呼、本当に飛び降りてしまうべきだったか。 彼から逃げようとした時の選択肢を思い出して、そんな事を考える。けれど舌を噛む勇気すら無い自分に、そんな事が出来る筈は無いと自嘲を洩らした]
ぜんぶ、持って帰れよ。
[見舞いの品だとかいう何もかも、この部屋に痕跡を残さないで欲しい。ぶっきらぼうな口調のわりに、その声音は哀願めいていた。 彼が出て行くか行かないか、それは分からないけれど。彼がこの部屋から出ない限り、自らシーツを取り払う事はしないだろう。 ――この、惨めな顔を見られない為に]
(+24) 2014/07/03(Thu) 19時頃
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/* どのくらい描写していいのか分からないのぜ??
(-32) 2014/07/03(Thu) 19時半頃
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[体を這う手の感触に、シーツ越しだというのにぞわりと皮膚が粟立つ。咄嗟に嘔吐きそうになる胃を、喉を押さえて、耐える様に強く目を瞑った。 は、と。短い息を何度も吐き出して、込み上げてくるものをやり過ごす。いっそ吐いてしまおうかとも思うが……少なくとも彼の前でだけは、もう惨めな姿を晒したくはなかった]
さ、わるな、
[彼の問いには答えずに、何度も繰り返した言葉を再び口にする。……それが果たされた事は一度も無いと、分かっているのに。
随分遅れて振り払おうと動いたその手には、どうにも力が入らなくて。彼の手に辿り着く前にシーツにぱたりと落ちた。 握り締めた右手は、例の如く傷が開いて血が滲んでいる]
さわら、ないでくれ。 ――もう、嫌だ。
[この言葉も、いつだか彼に向けて言った気がするけれど。あの時とはもう随分と違ってきてしまっていた。
シーツの下、顔を覆って。涙と、汗と。その下にある歪んだ顔につくづく嫌気が差す。 ……嗚呼、こんな事なら]
(+27) 2014/07/03(Thu) 21時頃
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治らなくて良かった、のに、
[呆然と落とした言葉は、彼にどう届くのだろうか。 ――そんな事、ディーンにとってはどうでも良い事だったけれど]
(+28) 2014/07/03(Thu) 21時頃
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――う、あ……!
[止められた手に、ああやっと帰る気になったのかなんて、見当違いの事を考えて。だから身を守る様に纏ったシーツが剥がされれば、抵抗の間も無く彼の眼前に晒される。
無理矢理顔を向けられて、険しく顔を顰めた。拭う間の無かった涙がぼろぼろと流れ、彼の手を伝う。
きもちわるい。 触るな、と。もう一度震える喉で繰り返して。今にも迫上ってきそうな内容物を遮る様に必死に喉を押さえて、嗚咽めいた悲鳴をあげた。 何度無駄な事を繰り返すのかと、自分でも思うけれど、言葉を重ねる以外に出来る事なんて無い。全てが全て彼に支配されている様な気すらして、惨めで堪らなかった]
……いや、だ。
[喉に当てていた手を、彼の腕に持っていく。 どうにか服を掴んで、引き剥がす様に力を入れるけれど、恐らく意味は無かっただろう。常でも抗えない力の差に、憔悴しきった今抗えるとも思えない]
(+32) 2014/07/03(Thu) 23時頃
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もう……痛いのは、いやだ。
[懇願する様に言葉を落とせば、ひ、と。喉が鳴った。 高揚した彼の声音と、いつもとは違うその表情が、酷く恐ろしい。これなら未だ、あの胡散臭い笑顔の方がマシだ。
溢れる涙も、引き攣る喉も自分の力ではどうにも出来ない。彼が居る手前落ち着く事も出来なければ、ただただ泣きじゃくるだけになる。 ――今はもう、情けないと思う余裕すら無くなっていて。込み上げる嫌悪感と恐怖に飲まれる様に震えていた]
(+33) 2014/07/03(Thu) 23時頃
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/* アカンもうよわよわ……アカン……
(-36) 2014/07/03(Thu) 23時頃
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[痛いのが好きな奴なんて居るのか、と。 いつもならばそう言ったのだろうけれど。じりじりと焼け付く様に熱い喉は、上手く動いてくれない。息をする事すら苦しいというのに、どうして無駄な悪態など吐けようか。
薄い抵抗を示していた手が取られてびくりと跳ねる。そっと下ろされるそれにすら抗う事が出来ずに、ただ体を震わせた]
[零された言葉の意味になんて気付けないまま、死んだ様に濁った瞳をそちらに向ける。 嗚呼、この期に及んでそんな事を言うのか。絶望を通り越して笑ってしまいそうになる。そう思っても、勿論笑う事なんて出来なかったけれど。
けれど傷に手を伸ばされれば、大袈裟なくらい体を震わせて。その傷をつけられた時の事を思い出せば、耐え切れなくなって体をくの字に曲げた]
……ッお、え゛、
[悲鳴をあげて酷く傷ついていた筈の喉を、熱い液体が滑り落ちていく。舌を通るその苦味に先程の行為を思い出して、尚更嘔吐いた]
(+43) 2014/07/04(Fri) 01時頃
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う、う゛う゛、 っぐ、ぇ……、
[震える手で彼を押しのけ様と手を伸ばす。それは吐瀉物が彼にかからない様に、なんて配慮なわけがなく。 ただ醜く歪んだ顔と、零れ落ちる汚物が見られたくなかっただけだ。
ひとしきり吐いて、無理矢理自分を落ち着かせれば。虚ろな瞳でシーツを汚すそれを見て、そろそろと唇を拭う。浅い呼吸はそのままに、隠す事も出来ないそれをどうするかと、そればかりを考えて]
……は、ぁ。 み、るな、クソ、
ちがう、こ、こんなの、わたしは……。
[こんな筈じゃ無かったのに。 涙に濡れる声でそう言って、また顔を覆う。 こんな事の為に顔を取り戻したわけではない。こんな歪んだ感情をぶつけられる為に、焦がれていたわけじゃあない。
消えない傷を押し付けられて、抗う隙も無いくらい絶望させられて。それで済ませれば良いのに、今尚傍らに居ようとする彼から、どうすれば逃げられるのだろう。 ……そればかり考えるのに、結局答えを出す事は出来なかった]
(+44) 2014/07/04(Fri) 01時頃
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/* げろる難しすぎわろてる……
(-44) 2014/07/04(Fri) 01時頃
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/* >>+40誰か来たらとても困るんですがそれは…
(-45) 2014/07/04(Fri) 01時頃
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/* やっぱりまだ触られてなかったかなあ。確定ロルになっちゃってたかな(ふるえ
(-50) 2014/07/04(Fri) 05時半頃
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/* ふえぇせんせーの愛(?)がおもい。すき。
(-51) 2014/07/04(Fri) 05時半頃
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[汚物を隠す様に被せられた白衣に視線を向けて、気遣いのつもりだろうか、なんて考えてみる。けれどこれまでの彼を見るに到底そうは思えなくて、すぐにその考えも消えてしまった。
頬に伸ばされた手と穏やかな声音には小さく目を細める。 ――今更優しくしたところで、何になるというのだろう。もう、全て壊れてしまっているのに。 それこそ、あちらの病院に居た頃……傷を抉られる前であれば、絆されもしたかもしれないが。事此処に至っては、ただざわざわと不信感を煽るだけだ。
立てるか>>+47という問いには、いやいやをする様に首を振る。事実体のあちこちが痛くて、立つ事なんて出来そうも無かった。痛くなかったとしても、彼の言う通りにしようとは思わなかっただろうけど]
――なに、
[今更頬に触れられたぐらいでは、もう振り払う気力も湧かなくて。けれど包む様に触れてくる両手に、僅かに戸惑いの色を見せる。 何度言っても差し伸べられる手は、妙にあたたかく感じられて、それがまた不快なのだと、彼は気付いていないだろう。気付いたらより触れようとするだろうから、決して言ってはやらないが]
(+50) 2014/07/04(Fri) 09時半頃
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……。
[泣き顔の方が良いと、至極嬉しそうに語る彼に眉を寄せる。 確かにそういえば、そんな事を言っていた様な気もする。戯れだと聞き流していたけれど、なるほど、あれはまぎれも無い本心だったわけか。
く、と。嗚咽のような、笑い声のような吐息が洩れる。 そのまま声をあげて笑えれば良かったのだけど、零れ落ちたのは透明の液体で。はらはらと涙を流しながら、しゃくりあげていたら、震えるその体を抱きすくめられた]
……なんなんだよ、あんた。
[申し訳程度に押し返そうとして、力の入らない手のひらを彼の体に添える。けれどこの格好は、思いの外気が楽だった。何より顔が見られない。 ……勿論、張り付く様なその体温は酷く気色悪いが、我慢出来ない程ではなかった。 少なくとも、力でねじ伏せられるよりはずっと楽だ]
(+51) 2014/07/04(Fri) 09時半頃
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/* 表では全然デレられないからこっちで言うけどせんせーちょうすきです。。。すき。。。。
(-56) 2014/07/04(Fri) 09時半頃
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/* 読み返してみて 〜〜る。 で終わる文章が多過ぎたアカンってなってるアカン
(-57) 2014/07/04(Fri) 09時半頃
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[何故自分にこうも関わろうとするのか。何故こんな事をしたのか。 ――それは自分でなくてはいけなかったのか。 聞きたい事は数あれど、上手く言葉に乗せる事が出来ない。 それに、どうせ答えを聞いても納得なんて出来ないだろうから、今更どうでもいい事だ。
宥める様に撫でてくる手に、再び胃が震えるけれど。喉元まで出かかった物をどうにか耐えて唇を噛み締める。 一瞬このままぶち撒けてやろうか、なんて考えもしたが、流石に吐瀉物まみれで抱き合うのはごめんだ。(吐いたら彼がどうするか、非常に興味はあったけれど)]
……今更、
[医者みたいな事を言いやがって。 そう続けようとした言葉は、形にならず吐息と共に霧散した。どうせ何を言っても無駄だ。 落とされた溜息には、そもそもあんたのせいでこうなったのだと、少しの憤りを覚えはしたが]
(+55) 2014/07/04(Fri) 13時頃
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……ッ、
[近付けられた顔に、思わず体を引いて。呟かれた言葉に顔を顰めた。 こんな惨めななりで、一体何処に逃げられるというのだろう。もし万が一、先の無体を見破られでもしたらと思うと、そんな事が出来る筈も無い。 ――頼る宛として、一瞬猫耳の青年を思い出しはしたけれど……彼には一番知られたくはなかった。
投げやりに一つ首肯いて、離れて行く彼をちらと見送る。 扉から出た彼が、誰かと言葉を交わしている事は気になったが、どうする事も出来なかった。例え噂を笑顔で肯定されていたとして、自分が足を引きずって姿を現せば、ただそれを裏付けるだけではないか]
(+56) 2014/07/04(Fri) 13時頃
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い゛、つ……ッ。
[軋む体でどうにか立ち上がって、震える手で着衣の乱れを正す。どうにか見られるくらいになれば、よろよろと洗面所に向かった。 中に入り扉を閉めて、鏡の前に立つ。……随分とまあ、酷いなりだ。これを彼に晒していたのか、と。喉の奥で自嘲った。
手早く顔を洗って口を漱げば、幾らかスッキリした。勿論、最悪の気分は変わらないが。
タオルで顔を覆って、壁に体を預けて座り込む。 ベッドから抜け出した自分を、彼は見付けられるだろうか。いっそそのまま帰ってはくれれば良いのに。そんな事を考えて。
遠くに聞こえるカラカラという音を聞きながら、そっと息を潜めた]
(+57) 2014/07/04(Fri) 13時頃
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/* ナイフ取っときゃ良かったなあ…
(-61) 2014/07/04(Fri) 14時頃
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/* せんせーのその嫉妬みたいなのなんなのかわいいね…独占欲まるだしかわいいね……
(-65) 2014/07/04(Fri) 15時頃
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[かけられた声>>+60に、少しだけ顔を上げる。そうして彼の顔が目に入れば、深く息を吐いた。 一度泣かせてしまえば、自分はもう用済みではないのか。怪我の事など放っておけば良いだろう。 ――口には出さずに、そんな事を考えて、しゃがみ込んでくる彼を睨み付ける。 白々しいその視線が酷く煩わしかった。元を正せば全て、彼のせいだというのに]
きもちわるい、
[吐きそうだ、と。薄ら笑みすら浮かべて見せて。頭に伸びてきた手をぱしんと振り払った。
あんたに触られると、余計気持ち悪くなる。 ぽつりとそう零して、つ、と視線を下に落とす。自分とは正反対に上機嫌な彼の顔は、直視に耐えなかった。 そりゃあ踏みつけた側は良い気分だろう。だが、そのダシにされた此方は堪ったもんじゃない。
とてもじゃないが、ディーンにはここまでされる心当たりなど無かった。目の前の医者にとっては、ただの戯れなのかもしれないけれど。それでも、許せる範疇を越えている]
(+63) 2014/07/04(Fri) 15時半頃
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……ああ。 さっさと済ませよう。
[大人しく差し伸べられた手を握って、よろりと立ち上がってみせる。 先の言葉と裏腹に取られた手に、彼はどう反応するだろうか。 此方はもうあんたなんか何とも無いんだと、そう示したいのだけれど。まあ、震える手のひらでは、それには役者不足だっただろう。(そもそも、一度座り込んでしまったら立てなかった、というのもあるのだが)
案内されるままに椅子に座って、彼が手当を始める様なら、黙ってその右手を差し出した。 触れられる度に強ばる体は隠す事は出来なかったけれど、意識して無表情を貫く。 ……これ以上彼を楽しませたくはない]
――どうして?
[復唱とも、問いともいえない言葉を落とす。 その時のディーンの視線は彼の笑顔ではなく、机の上のナイフに注がれていた。……手当をしている彼が、それに気付くかは分からないけれど]
(+64) 2014/07/04(Fri) 15時半頃
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/* せんせーはかわいいっていうのとは何か違うんだけど語彙力貧困勢の私にはどう表現すればいいかわからないんだ…とにかくすきです……
(-67) 2014/07/04(Fri) 15時半頃
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……。
[ぽつりと落とされた言葉に視線をそちらに向ければ、肩を震わせる彼が目に入って。思わず苛立ちに眉間に皺が寄る。
蹴りの一つでもくれてやろうかと思ったが、流石にさっきの今でそれをする程馬鹿にはなれなかった。あんな思いはもう二度としたくない。――今回の反省が、いつまで続くかは分からないけれど。
代わりに舌打ちを一つして、彼を視界から外す]
――理解出来ん。
[自分でなければいけない理由を教えられても、やはり納得など出来るものでは無かった。 曖昧な笑みも、ぼんやりとした口調もどうでもよくて。ひたすら早く時が過ぎてくれれば良いと願う。 身勝手な感情に振り回されるのは、もういい加減たくさんだ。解放ばかりを求めているのに、ただ徒に言葉を重ねる彼に苛立ちばかりが募っていく。
無感情な言葉には、一瞥だけをくれてやる。 今更何なんだ、こいつは。そんな感情を隠しもせずに眉を寄せて。深くため息を吐いた]
(+70) 2014/07/04(Fri) 19時頃
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……とてもじゃないが、褒められている様には思えんな。
[しかもその美徳とやらのせいでこんな目に遭ったのであれば、そんなもの、微塵も良いものだとは思えない。 怒りと理解出来ないものへの戸惑いに満ちた頭では、微かに洩れた羨望に気付く事も出来なかった。――そもそも、気付いた所で何が変わるわけでもないのだろうけれど。
手当が終わったと告げられれば、振り払う様に手を引き寄せる。これ以上触れ合っていたら、頭がおかしくなりそうだった]
嫌だと言ったら止めるのかよ。
[先は無断で吸った癖に、今になって確認してくる彼がおかしくて、小馬鹿にした様に笑った。 向けられた箱には、暫し逡巡して。結局眉を寄せたまま、それに手を伸ばす。自分が吸っていないのに、相手に吸われるというのは気に食わない。ただそんな感情でもって。
礼も何も言わないままそれを咥えて、自分のマッチで火をつける。一口吸えば、それだけで喉の痛みに小さく咳き込んだ]
……まずい、
[誤魔化す様に呟いて、吸いかけの煙草を突っ返す。 もし拒絶されたとしても、そのままその手を下げようとはしないだろう]
(+71) 2014/07/04(Fri) 19時頃
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/* レティちゃんとか朝顔たんとか挟むと罪悪感がだな…
(-68) 2014/07/04(Fri) 19時半頃
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[煙草を拝借した時の相手の表情は愉快だったけれど、その後に見せた自分の痴態に眉を寄せる。 零れる失笑に苛ついて、取り敢えず睨んでやった。――それに効果があるとは、とても思えなかったけれど]
……あんたの趣味が合わんだけだ。
[咳き込む口元を拭いながら、せめてもと言い訳を重ねるけれど、実際の所を言う気にはなれない。それに言及したら、先の行為を思い出してしまいそうだ。 ち、と。ひりつく喉を押さえながら、また一つ舌打ちを落とす。
ぼんやり煙を見つめる姿を横目で見て。こいつはこんなに話す奴だっただろうかと、どうでもいい事を考えてみる。あちらでにこにこと話をしている時は、もっと壁があったように感じたけれど]
……ふ、
[小さく吐息混じりの笑みを零して。取り払われた壁の無意味さに哂う。 言葉を重ねられれば重ねられる程理解し難くなっていくというのに、妙に饒舌になるものだから始末に負えない。まあ、勝手に一人で話して意見を求めない分、此方は楽だけど]
(+77) 2014/07/04(Fri) 22時半頃
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おい、なにを――、
[火の燻る煙草を向けられて、思い切り顔を顰める。これ以上消えない傷はごめんだ。しかも顔だなんて、冗談じゃない。 そんな思いでもって避けようとすれば、頬に手が添えられて。振り払おうと手を動かす直前に近付いてきた顔に、ぱちりと瞬いた]
は? ……っん、
[不意打ちの口付けには、間抜けな声と、小さく吐息を洩らす。 最初は状況を理解しきれず、ただ目を見開いて、信じられないという様に相手を見た。 ――今更そんな事をしてくるのか、と。呆然と考えて。あまりに驚いたものだから、抵抗する事も忘れて、ただ苦いその口付けを甘受する。(先程まで吐き出されていた煙の味がして、顔を顰めはしたが)
……とはいえそれも少しの間の事で。すぐに我に返れば、その体を押し返した。そんな抵抗、彼には無意味かもしれないけれど]
(+78) 2014/07/04(Fri) 22時半頃
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――っは、
[押し付けられる唇に短い吐息を洩らす。屈められる体をぐっと押して、必死に顔を背けた。 ――気持ち悪い。やっと落ち着いてきたというのに、これでは全て無駄じゃないか。 再び震え始める体を自覚して、浅く浅く息を吐き出す。呼吸の数が増えて、疲弊した喉からは酷く頼りなげな音が洩れた]
……う、るさ、い。 関係無い、だろう。
[離された顔にやっと安堵し、口元を覆って。 態とらしい質問には吐き捨てる様に答え、俯いたまま眉を寄せる。そうして、ともすれば再び痙攣を始めそうな胃袋を押さえ、必死に嘔吐感と戦った。 もう少し長く口付けていたならば、彼の口にそのまま吐き出していたかもしれない。それはそれで面白かったかもしれない、とは。流石に思えなかったけれど。
――きっとこいつは、全部分かって聞いてきているのだろう。この喉の痛みの意味も、それを口にしたがらないわけも。分かって敢えて、自分に口にさせようとしているのだろう。 嗚呼、腹立たしい。これじゃあどちらにしても、全て彼の手の上で踊らされているだけじゃあないか]
(+85) 2014/07/05(Sat) 01時頃
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やめろ、よ。 ……臭いがつく。
[煙草をそのままに絡められる指に、酷く嫌そうな顔をしてみせる。髪についた煙草の香りは、中々取れないというのに。 ――その臭いがする度に、彼を思い出してしまいそうで。出来る事ならこれ以上は、そんな物は作りたくはなかった。ただでさえでかい傷を負ってしまっているのだから。
彼の持ってきたコップには視線だけをやった。そして手に取るでも無く、何を言うでもなく、小さく息を吐く。正直な所、喉は乾いているけれど。……けれど彼に施される物なんて、口にしたくもない]
勝手に食ってろ。 ――あんな事をする奴が、変な所で常識的なんだな。
[は、と。馬鹿にする様に鼻で笑って、くしゃりと顔を歪めた。 忘れようとするのに、自分で掘り返したんでは笑い話にもならない]
(+86) 2014/07/05(Sat) 01時頃
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もう、いい加減満足しただろう。 それを持って帰ってくれよ、
[口元を押さえたまま、不明瞭な声で言葉を紡ぐ。 いつまで苦しめるのかと、非難の視線を向けて。けれどすぐにそれが意味の無いものだと気付けば、ついと視線を下ろした。
尊大な態度には、今更怒りも湧かない。けれど勿論それを歓迎するつもりも毛頭無いから、此処らで退出してもらおうと、再び扉の方を指し示す。 ――果たして彼が、このまま素直に部屋を出て行ってくれるものか。到底、そうは思えなかったけれど]
(+87) 2014/07/05(Sat) 01時頃
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/* クシャミくんに思い出されるたびドキっとします……。こんな奴を友達だと思ってくれててありがとう……
(-76) 2014/07/05(Sat) 01時半頃
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う、るさ、い、
[癇癪を起こす寸前の様な声音て、つっかえつっかえ言葉を口にする。 ……もう、何も言わないで欲しかった。自分でも、言わなければ良かったと思っているのだから。
思い出したくない光景がチラチラと脳裏に浮かんで、険しく眉間に皺を寄せた。 ふるりと頭を振って、どうにそれを頭から追い出せば、自嘲とも失笑ともつかない笑みを零して、睨み付ける気力も無く俯く。 ――素直、だなんて、笑わせてくれる。力にものを言わせて従わせただけなくせに。
取られたナイフには、ぴくりと小さく震えて。一瞬詰まった息を、どうにか深く吐き出す。 彼の一挙一動に支配されてしまう自分を自覚すれど、だからといってどうする事も出来ないのだ。
それこそ"素直"に許しを乞う事が出来れば、幾らかはマシになるかもしれないけれど。残念ながら、それが出来る性格なら、最初からこんな事になってはいない]
く、そ……。
[痛い思い、と彼が言えば、泣きそうに顔を歪めて]
(+93) 2014/07/05(Sat) 08時頃
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は、吐きそう、なんだ。 ……勘弁してくれ、
[言ったって意味は無いと分かっている。それでも口にすれば何か変わるのではないか……そんな事を考えたのだけれど。
案の定聞き入れられずに口内に侵入してくる桃に、険しく眉を寄せた。 嗚呼もう桃は食べられないな、なんて考えてみる。結構、好きだったのだけど。
掴まれた顎は痛いし、喉奥まで捻じ込まれたものだから、当然抗う事も出来なかった。申し訳程度に彼の腕に手を伸ばして、けれど押し返す事も出来ずに添えるだけになる。 むしろ、もしかしたらそれは縋る様な手だったかもしれない。ディーン自身も無自覚だったけれど]
お゛、ぇッ
[どうにか嚥下したそれに、途端に嘔吐いて。口にしたばかりだというのに、柔らかな果物はそのまま来た道を戻っていく。 ついでとばかりに、まだ胃に残っていた白んだ紅茶と、黄色っぽい胃液がそれの後を追って、びちゃびちゃと零れ落ちた。
もしかしたら彼にもかかったかもしれないけれど、そんな事を考えている余裕も無く。痙攣する胃を押さえて、ただ身体を震わせた]
(+94) 2014/07/05(Sat) 08時頃
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