175 Arco Mondo -初夏の訪れ-
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[ありがとうが耳に届けば、ふるりと頭を振る。 たった一言が、じわりと甘い。]
っ、!
[別に見ようと思っていた訳じゃない。 ちがう、断じて違う。 向けられた背が振り返ったりしないかと、視線を向ければ まるで振り向いたのはミイユの方。 髪を解いた後ろ姿を、黒い瞳が捉えてしまった。 どきりと心臓も体も跳ねて、慌てて後ろを向く。 やがておずおずと自分も服を脱いで体を拭きはじめた。]
(+2) 2014/05/17(Sat) 02時半頃
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[タオルが水を吸いとっていく。 ふかふかで気持ちのいい肌触りと、マトリカリアのリンゴのような香り。 髪を拭いて、体も撫でて。
ふっと、視線。(>>+3) けれどもし振り返ってさっきのようになっては行けない。 視線に気づいてないように、体を拭いて。 動きはどこかぎこちない。]
(+4) 2014/05/17(Sat) 03時頃
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[ぎこちない動きで、服まで着替え終わる。 声がかかってから、ゆっくりと振り向いた。 どうやらいいと云うまで、こちらを向いてはなかったらしい。 背を向けたままのジェレミーに、疑って申し訳ないと貸すかに眉を下げた。
───ほ、す。
[濡れた服は預かって、洗って干しておいた。 洗うときに顔を赤くしていたのは、また別の話。
二人での時間、会話は少なかっただろう。 けれど確実に昨日よりも、声を出す回数は増えている。 表情も無表情が多いが、少しずつ色を見せ始めていた。]
(+8) 2014/05/17(Sat) 05時頃
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ぼ、く 夏の使者 ──なん …だ。
[一緒に行こうと改めて云われたとき、ぽつりぽつりと言葉を落とした。 話すのにどうしても言葉が詰まって、時間がかかってしまうけれど。 どうしても言葉で伝えておきたかったから。]
連れて……いけたら、って…思って、て。 ……でも、…一緒に いき、たい ──だ から
[真っ直ぐに見つめる。 黒の瞳は逸らすことなく、彼を見つめて。]
明日……あ、さ。 迎え、に ──く、から…
(一緒に、連れていって。) (夏を届けに。)
(+9) 2014/05/17(Sat) 05時頃
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[そして夜、彼とは一時離れることになる。 ミイユは手紙を書き付けて、白い鳩の足にくくりつけた。 ほかの夏の使者へ、ジェレミーから自薦があったことを伝えるためだ。]
『夏の使者へ』
『ジェレミーから自薦がありました。 任せられる人だと思うから、ぼくは彼を選びたい。 明日の朝、彼を連れてぼくも船に乗ろうと思う。 わがままをして、ごめん。
───── Miyu=Ma=Argento.』
[飛んでいく白鳩の一羽は、ジェレミーのところにいくのだろう。 トレイルは初めてあったときのように、困惑と警戒を見せるだろうか。 一種の嫌悪を、やはり、向けられるだろうか。 そして暫く離れる寂しさに、あの腕の中へと 自分より素直に、飛び込んでいくのだろうか。]
(+10) 2014/05/17(Sat) 05時頃
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(寂しく、なんか。)
[外では森の見張り番が、ホゥホゥと鳴いている。 動物も寝床に帰る時間は、昨日の昼下がりとも今日とも違う。 誰もいない、傍にいない。]
(───さみしい。)
[湖で、抱き締めてくれたことを思い出して。 布団をぎゅうと、抱き締めて眠った。 翌朝には会える、だから。]
(寂しくない、へいき。)
[そう、言い聞かせて*]
(+11) 2014/05/17(Sat) 05時頃
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-- 翌朝、船の入り口 --
[朝になり、いつものように水浴びを済ませてからジェレミーを迎えに行った。 赤きつねの背に乗せてもらい、彼のうちへ。 見送りもあっただろう、その間は静かに邪魔にならぬように口を噤んで。
いざ、船の入り口までやって来て。 ちらりと、ジェレミーを見上げた**]
(+12) 2014/05/17(Sat) 05時頃
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-- 船の中 --
[手を差し出されて、恥ずかしさに乗せることを迷っていれば掴まれてしまう指。(>>+13) 乗り込んだ船の中、きょろきょろと見回しはするけれど 意識は繋いだ手にほとんど持っていかれてしまっていた。 怠惰の妖精の姿はない、部屋の中に籠っているようだ。(>>+14) ロビンに会えたなら、唯一顔見知る彼に挨拶くらいはできただろう。 勿論、声を出すのは極力少なかったが。]
───、……。
[聞くと、部屋はジェレミーと同室になるという。 その時は深く考えることなく、ただ傍にいられることが嬉しくて こくりと黒髪を揺らして頷いた。]
(+16) 2014/05/17(Sat) 12時半頃
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[部屋にはいれば、ジェレミーの声がひとつ響く。(>>+15)]
(同棲……。)
[船に向かうよりも前。(>>+13) 赤きつねの上から聞いた『行ってくる』の言葉を思い出す。 真っ直ぐに向いた言葉は、あの子供に向けられていて。 そこには少しでさえ、入る隙間もなく思えた。 あの時、口を噤んでいたのも目をそらしたのも、そのせいだ。
羨ましい。 そんな穢い心を吐き出さないように、口を固く引き結んだ。]
(+17) 2014/05/17(Sat) 13時頃
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…………。
[昨日よりも少し離れた位置に、座る。 どこか緊張しているのもあったけれど。]
(ぼくは。) (ただいまも、行ってきますも。)
[聞けないんだろう。 そんな風に、思ってしまって。 せっかく傍にいるのに、俯いてしまう。]
(───さみしい。)
[きゅうと、腕に巻いたまま返せていない紐を握る**]
(+18) 2014/05/17(Sat) 13時頃
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[沈黙の間に襲われるのは、声なき声の言葉の渦。]
(ぼくといたって) (トレイルのこと心配する。)
(当たり前じゃん。)
(抱き合って、頭を撫でるくらい) (仲がいいんだ。)
[笑い声から生まれ、気がつけば森の奥に独り。 家族なんていなかったから、わからない。 ジェレミーとトレイルの関係性を、なんとなく知識では把握していても 淡すぎる知識は心まで納得させるには不充分だった。]
(+22) 2014/05/17(Sat) 18時頃
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(や、だ。) (今日も、あえたのに。) (明日も、あいたいのに。)
[こんな仮の同棲みたいなのじゃなくて、いっそ。 そう思えば俯いた顔が、うっすらと眉間にシワを寄せた。]
(無理だ、そんなの。)
[何を自惚れているんだ、と。 たった一度、誘われただけで。 あいたいと、あいたかったと云ってくれただけで。 そんな時に聞こえるのは、何処か少し震えたような声と言葉。(>>+20)]
(───す、き?)
[距離は遠いまま、顔を上げて向けてしまう。 それは、どういう感情なのか。 ミイユは自覚さえしていないのに。]
(+23) 2014/05/17(Sat) 18時頃
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女の子、じゃ… ……な、 …い。
[きっと勘違いしているんだ。 体を見られていたことも忘れて、呟きが落ちる。 思い出す、遠い昔の些細な出来事。 そのせいで声はどんどんと失われていった。]
(やだ、一緒にいたい。) (傍にいてほしい。) (触られるのも、嫌じゃない。)
[そう云いたいのに声は出ず、首を振ることさえも出来なくなって。 指先が冷たくなってくるから。 痛いくらいに、自分の腕を握った。 細い紐に触れていないと、バラバラに壊れてしまいそうで。]
(+24) 2014/05/17(Sat) 18時頃
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──っ、!
[触りたい、傍にいたい、親しくするのは、なんて。 まるで同じような感情を言葉にされて。(>>+25) じわと涙が溢れそうになる。 泣くなんてしたくない、でも瞳は逸らしたくない。 きゅっと眉間にシワを寄せた、無表情ではない顔を向ける。 まっすぐ向けた瞳は、滲んでいた。]
(+26) 2014/05/17(Sat) 20時頃
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き もち…わる ……く、ない?
[昔から大人しい妖精だった。 初めて街に行ったとき、声を掛けられたことがある。 優しくて、王子様のように振る舞う相手だった。 女の子と間違えて声をかけてきたその相手は、ミイユの声を聞いて 男とわかった瞬間、気持ちが悪いと云って離れていった。
ほんの些細なことだ。 けれどミイユから声や表情を奪うには充分だった。 女の子のような顔が気持ち悪かったのか。 顔に似合わない声が気持ち悪かったのか。 なにもわからないままに拒絶された、小さな出来事。
男と知っても、ジェレミーは好きだといってくれる。 どうしよう、どうしよう、胸が痛くて苦しくて張り裂けてしまいそうで。]
(+27) 2014/05/17(Sat) 20時頃
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す、き。
(+28) 2014/05/17(Sat) 20時頃
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[滲む瞳のまま、ジェレミーを見つめる。
触れたい。 なのに怖くて、二文字を口にするのが精一杯だ。 距離を縮められずに。
けれど唇を動かした言葉は、自然と。 泣きそうで、柔らかな笑顔を見せていた。 もっと笑えと、彼が云ってくれたから**]
(+29) 2014/05/17(Sat) 20時頃
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[浮かんだままの涙は言葉に一、二粒落ちる。(>>+30) 気持ち悪くないと、云ってくれた。 こんな自分を、気持ち悪くないと。]
っ ──!
[床をぱたぱたと濡らして、瞳はそれでもそらさない。 ただ一人、たった一人を見つめ。]
……す、き。 昨日、あった ばっかり──なのに
[触れられるくらい近く、と云われて。(>>+31) 首を横に振れるわけがない、自分から近づくこともできない。 じっと見つめて、きらきらと光る黒い瞳を向けて。 ほんの少しだけ、手を伸ばした。
触れたい。 傍に、いたい。]
(+32) 2014/05/18(Sun) 01時半頃
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[延びてきた指先が頬に触れる。 涙の粒を掬い上げて、肌を撫ぜていく。(>>+33) 触れあえばびくりとするけれど、逃げはしない。]
っ、ぁ
[他にも、するよと告げられて。 逃げ出したいくらい恥ずかしい、暴れだしてしまいそうなのに。 伸ばした手は掴まれて、引き寄せられた。 そのまま、きゅぅっと抱き付く。 恥ずかしくて顔はあげられない。]
(+34) 2014/05/18(Sun) 02時頃
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───、っ
[暴れだしたいけど、暴れないでくれと云われてしまった。(>>+35) 先に釘を刺されては、何も出来ないし。 そんなことよりも心臓がばくばくとうるさくて。
囁く声に更にぎゅうと身を寄せて。 おかしくなってしまうような感覚を堪えようとする。 なのに、耳に落ちる感触は…。]
……、っ…!
[触れられた耳先は真っ赤に染まり、腕の中で体はプルプルと震えて。 優しいだけの王子様じゃないジェレミーの服を。 小さく噛み締めて、声を出さないようにした。]
(+36) 2014/05/18(Sun) 02時半頃
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や……っ!!
(だったら、殴ってる!) (ばか…!!)
[思わず声を出してしまって、それが拒絶にとられただろうか。 背中を撫でる手が、髪を梳く指が、離れてしまうだろうか。 今のは拒絶ではないんだと、背中に手を回して体を寄せる。
もっとなんて考えもつかないから。 そんなときが来たら、卒倒してしまいかねないが。 いまはまだ、抱き合う体温を離したくも離されたくもなくて。 潤む黒い宝石を、ジェレミーの方へ向けて見つめた**]
(+38) 2014/05/18(Sun) 03時頃
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[目と目が、瞳が重なる。 縮めた距離、二人の間にあるのは高鳴る胸の音ひとつ、ふたつ。]
(す、き。) (ジェレミー、すきだよ。)
[なにがいいのか、わからないけれど。 微かに小さく、こくと頷く。 彼の瞳の色をきちんと見るよりも前に、瞼はきゅうっと閉じてしまっていた。 顔が近づいてくるから、息まで止まって。
唇が触れあう。
初めてのことに、体はぴくんと跳ねる。 唇が離れれば自然と瞼が動き、ジェレミーをまた黒い瞳の中に映す。]
────っ、!
[途端に真っ赤になって、思いきり顔を逸らした。 弱い力でぺちぺちと胸元を何度も叩く。]
(+40) 2014/05/18(Sun) 11時頃
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/* メモ雑談はそこそこにしてほしいとお願いしたはずなんだけどな。 メモの会話多いと、かなり冷める。 話してる本人は楽しいってのはわかるんだけど。
RPなら役職の結果も別にメモに打たなくていいと思うよ。 役職はフレーバーであって、勝負度外視だし。 そういうのを村から読み取るのもRPの楽しさだと思う。 プレイスタイルは人それぞれだけど。
(-18) 2014/05/18(Sun) 11時頃
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/* まあそんなことより。
ジェレミーすき、だ、くそう! かっこいいかわいいとか卑怯だうおお!!
(-19) 2014/05/18(Sun) 11時頃
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/* ヴェスとオスカーは突然死するのかね?
(-20) 2014/05/18(Sun) 11時頃
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──、─…!
[嫌じゃない、でも恥ずかしくて爆発してしまいそうだ。 伝えるために胸をぺちぺちと叩いたのに その手まで連れ去られて、意地悪な王子様の口付けを受ける。
指先に触れられただけなのに、肩が竦まった。 恥ずかしすぎて、泡になって消えてしまいそうだ。]
ば、……かっ
[真っ赤なまま、呟けたのはそのくらい。 嫌じゃないんだろ、なんて、ものすごく意地悪な質問だ**]
(+42) 2014/05/18(Sun) 13時頃
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[ばかと告げても、叩いても。 拒絶の反応ばかり示すミイユを抱き締めてくるから。(>>+43) 嬉しいのに、嬉しすぎて素直になれないことがばれているんじゃないだろうか。]
──、ぅ……ん。
[抱き締められるだけでも、充分恥ずかしすぎて暴れてしまいそうなのに。 何度も好きだときいて、心臓ははちきれそうだ。 だからきっとおかしくなってしまったんだ。
肩にのる額、こちらを向いた耳に口付けをしようと近付けて。 結局できないまま、耳元で『うん』ともう一度囁いた**]
(+44) 2014/05/18(Sun) 15時半頃
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[重なりあう鼓動は歌を重ねたような響き。 自分のものと、もうひとつ聞こえるのはジェレミーのもの。(>>+45)]
どきどき… ──し、てる。
(ぼくだけじゃない…?)
[好きだからばかになるなら。 もしかして、自分もそうなるんだろうか。 我慢していることも知らないまま、また落ちてくる囁きに身を固くした。
子供のような触れ合いも、今までに経験がない。 また唇が重なって、微かに吐息だけが漏れた。]
──も、 や……ぁ
[このままでは心臓がもたない。 顔は真っ赤で、瞳は滲ませたまま。 離れる唇に懇願するように、囁いた。]
(+46) 2014/05/19(Mon) 01時頃
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[ミイユの声に、目の前の近すぎる表情は眉を下げた。(>>+47) 悲しませてしまったのかと思うと心苦しくもあったが。 これ以上は本当に倒れてしまうかも知れなくて。]
──あ、り がと
[ごめん、はなんだか違うだろうし。 わがままを聞いてくれてありがとう、と呟いたけれど。 言葉にしてから、なんだかそれも違う気がした。 あまり喋らないからか、言葉は難しい。]
(それは、毎日する…ってことか?) (キスだけにって、これ以上なにか…するのか?)
[だめだこれ以上考えてはいけない。 抱き締められてしまって、思考回路もショートしてしまったので そのまま暫く体を預けていた。 ベッドがひとつで添い寝に寝るなんて、勿論まだ知るはずもなく。]
(+48) 2014/05/19(Mon) 01時半頃
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[実に、暫しの間頭のなかは真っ白だった。 あまりにも、『好き』という感情が大きすぎてコントロールしきれない。 字にすればたった二文字、なんとも比例しない容量である。
食事はおろか、寝るときも起きるときも 風呂でさえ誰かがすぐ近くにいるなんて考えもしない。 まだそんな場所まで思考が回るわけもなく。]
(そう、だ。) (ぼくの。)
──な、まえ… み“い”ゆ。
[ほんの小さなことだけれど、知っておいてほしくて言葉を落とした。 なんと呼ばれても、構わないのだけれど。 腕の中から顔をあげて、表情を窺うように、上目に。]
(+50) 2014/05/19(Mon) 02時頃
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