164 天つ星舞え緋を纏い
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/* 駄目だったか。 そして銀陣営二人落ち。
(-0) 2014/02/19(Wed) 00時頃
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[放った風の行方を見届けるより早く。 羽衣が消え、支えを失った体がぐらりと傾ぐ]
――――あ、……
[だが、その体が、地に倒れることはなかった。 地中より生まれた深緋の霜柱が、日向の身を貫き宙に縫い留めていた]
せつ、さ…………
[指先一本、動かすことは出来ない。 全身から紅を滴らせながら、風の結界が力を失い消えていくのをただ眺めていた*]
(+1) 2014/02/19(Wed) 00時半頃
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子守り 日向は、メモを貼った。
2014/02/19(Wed) 00時半頃
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人は……あたしだけじゃ、ない。
[身を守る術をかけてくれた誰かや、夕顔を救いに来てくれた華月斎のことを思う。 彼らの思いが自分と同じかはわからないけれど、きっと近しいものだと感じられたから]
……心、か。
[焦点の定まらぬ瞳で宙を見詰めながら、ぽつり、呟く。 もう痛みを感じないのは、雪客の力で傷が凍り付きつつあるからか。 それが死に近付いている証拠だとしても、少しだけ今はありがたい]
なら、悪足掻きすんのも、人の心……だよな。
(+2) 2014/02/19(Wed) 01時頃
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[息を整えるように、ゆっくりと吐いて、吸う。 腰帯の風車が、微風にからからと回る。 その僅かな風に乗せるように、残った息で音を紡ぐ]
――――――
[脳裏に浮かんだ楽句は、数日前に神社から響いていたもの。 拙いけれど、それに自らの声と、邪なる『気』を鎮める力を風に乗せ送る]
(……明にい、無事だったんかな。 奉納の笛、結局聴けんかったな)
[何処まで届くかはわからないし、効果など現れないかもしれない。 それでも、最期に残った自らの力が、誰かを救う糧になるなら――と]
[数個の楽句を謡った所で、日向の全身は氷に覆われ、声は途切れた*]
(+3) 2014/02/19(Wed) 01時頃
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[やがてその身が地に下ろされた時には、既に意識はなく。 去り際に掛けられた言葉>>6を、聞くこともない*]
(+4) 2014/02/19(Wed) 01時頃
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/* はっ、雪さんがクールに去ってるのにこの往生際の悪さは恥ずかしい!
(-11) 2014/02/19(Wed) 01時頃
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子守り 日向は、メモを貼った。
2014/02/19(Wed) 01時頃
子守り 日向は、メモを貼った。
2014/02/19(Wed) 02時頃
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― ??? ―
[広漠な闇の中を、日向の意識は揺蕩っていた。 痛みも、冷たいという感覚すらも喪い、ただ意識だけが無の世界にぽつんと浮かぶ。 まるで時すらも凍て付いてしまったように、日向には感じられた]
ああ。 雪さんに喰われたから――あたし、こんな所にいるんかな。
[独り言ちても、声が響くこともない。 もしそうなら、永遠に出ることは叶わぬのだろう。 そんな諦観に、残る意識すら冷え切りそうになる]
(+6) 2014/02/19(Wed) 22時頃
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[しかし――再び時が刻まれるのを、日向は感じた。 身を包む守りの気>>23が、周囲を包む闇の性質を変え。 冷たさと鋭さの果てに生まれた無を、暖かな柔らかさにて有へと引き戻す]
な、に?
[呟かれた言葉>>33は、明瞭な音として聞き取ることは出来なかった。 ただ、自身に近しい力を持って、傍に居るものの気配は感じられた]
まだ……諦めるなって、いうのか。
[からからから。 風車の回る、軽やかな音色。 気が付けばそこは、見慣れた自分の家の中だった。 ただ――奇妙なことに、凍り付き動かぬままの自分が、体を起こした自分の下に倒れているのだった]
(+7) 2014/02/19(Wed) 22時頃
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― 自宅 ―
幽霊……という訳でもないのか。
[霊体であるにも関わらず、身の内にはかすかな温もりが消えぬまま残っていた。 それがまだ命が繋がっている証拠だと、今は思うことにする。 そうしてしばらく、膝を抱えぼんやりと座り込んでいて――]
[聞き覚えのある音色>>35に、その顔がはっと持ち上がった]
明にい……?
[霊体であるが故か、風を震わす音色は常になく鮮明に感じられ。 その音色が宿す気すらも、日向は感じ取っていた]
そっか、この力――明にいも、あたしと、同じ。
[誘われるように、ふらり、家の外に漂い出る。 奏でられるは奉納の楽。 だが、その響きはどこか、哀しみを帯びているようにも聞こえた]
(+8) 2014/02/19(Wed) 22時頃
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― 通り ―
……そうだよなあ。
[明之進の顔は見ぬまま、足を止め、ぽつりと呟く]
哀しいよ、こんなん。
[陽が喰われてからこちら、自分のやるべきことと信じて、ただひたすらに駆けてきた。 だが、闇星宿す者に敗れた今。 足を止め振り返れば、夥しい血と零れ落ちた命ばかりが、そこには残されていた]
なんで……なんで、こんなこと。
[それらに触れることすら叶わぬ魂は、傍らにうずくまり、地を濡らさぬ雫を目からいくつも零した*]
(+9) 2014/02/19(Wed) 22時頃
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子守り 日向は、メモを貼った。
2014/02/19(Wed) 22時頃
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― 回想 ―
[凍て付く闇に、意識が呑み込まれる前のこと>>73]
(雪、さん……)
[女が言い掛けた言葉を飲む。 言葉を確り聞き取ることは出来なかったけれど、人として悪あがきする猶予が与えられたことだけはわかった。 そうでなければ、『風』の力籠めた音を紡ぐことなど出来なかっただろうから]
(ありが、とう……)
[人でありたいという日向の望みを、本能のまま刈り取らずいてくれたことに、言葉には出来ぬものの感謝する。 目の端に浮かんだ温かなものは、零れるより先に凍り付き、誰にも気付かれることはなかっただろう*]
(+10) 2014/02/20(Thu) 00時頃
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― 現在・通り ―
[どれだけそうしていただろう、気付けば笛の音は止んでいて。 代わりに、近しきものと相容れぬもの、二つの気配が強まるのを感じた]
もしかして……戦ってるのか。
[呟いて、服の端をぎゅっと握る。 相容れぬ方の気配の持ち主も、その力の質から察することが出来た]
…………。 明にい。一にい。
[力の性質に関わらず、どちらも大事な人に違いなかった。 その二人に、争って欲しくなどない。けれど]
あの二人が、考えなしに戦う訳も、ないよな。
[本能とか宿命とか、それだけを理由に生じた争いではあるまい。 どのみち割って入ることなど出来ぬ娘の魂は、ただ祈るように目を瞑ることしか出来ないのだけれど]
(+11) 2014/02/20(Thu) 01時半頃
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子守り 日向は、メモを貼った。
2014/02/20(Thu) 02時頃
子守り 日向は、メモを貼った。
2014/02/20(Thu) 22時頃
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/* 沼じい、いないのかな。 こっちで動いた描写がないから、発見していいものか迷う。
(-51) 2014/02/20(Thu) 22時半頃
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― 通り ―
[神社の方角、力の応酬が激しさを増すのを感じる。 また、別の方角にも、ぶつかり合う力の気配があった。 闇の焔と、輝ける命―― 霊体は力の質を鋭敏に感じ取った]
どちらか消えるまで、……止まらんのかな。
[はあ、と、重く溜息に似た声が漏れ。 何も出来ないとは思いつつも、立ち上がりふらりと歩き出す*]
(+12) 2014/02/21(Fri) 00時頃
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