241 線路上の雪燕
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[ 狼の血痕を追って麦畑をそろそろ進みながら、ペラジーはわれ知らず、子守歌を口ずさんでいた。 『月のゆりかご』。 この半年間、何度も何度も聞いた曲だ。]
三日月のゆりかごで、 ゆらゆら揺れて…、お眠り、なさい………。
[ あの狼の姿では、もう理解できないかもしれないが、それでも。
赤茶色の毛皮の下に、 幼い子どもの心が少しでも残っているならば、]
どうか、安らかに、と。
[ 願わずにはいられなかった。]*
(119) 2015/12/02(Wed) 23時半頃
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[ イアンが傍らを歩いていれば、怪訝な顔を向けてきたかもしれない。
ペラジーはうつむいて小さく首を振る。 もはや自分にできることはないのかもしれない。
彼の最期が安らでありますように、と祈る以外には。]*
(120) 2015/12/02(Wed) 23時半頃
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九重様……。
[だめ、いかないで。その一言が口まで出かかって。 なにをやっているんだろう。 それでは、兄の出征を泣きながら見送ったあの日と。 まったく同じではないか。 いかないで、と泣いて兄に縋った櫻子は。もういないのだ]
いってらっしゃいまし。
[とん、と九重の背中を押した]
キャロもペラジーも。 わたくしにとっては大切な友人ですわ。だから。
[じっと九重を見つめて]
彼女らを、宜しくお願いします。
[小さく微笑むだろう]
(121) 2015/12/02(Wed) 23時半頃
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あら、それは困りましたわね。 全身全霊で知らん顔を決め込まれては敵いませんわ。
[九重の言葉に思わず笑みが零れて]
……分かりました。自室にて待機しています。
[彼に迷惑をかけるのは本意ではなかった。 肩を竦めて見せるだろう]
(122) 2015/12/02(Wed) 23時半頃
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― 二等車両 ―
[扉のいくつかは開け放されている。 部屋の中、窓を開いて身を乗り出す者。 廊下に出て立ち話をする者。 ぎっしり詰まったボックス席。 ぽつねんとした席、からっぽの席。
多くの人がそこにはいた。 誰の顔も目に留まらない。 誰の姿も、サイラスは通り過ぎていく。
此処でならば、サイラスの身形もそう飛びぬけて奇異にはうつらない。 もしかしたら、ボックス席のひとつに収まってゆっくりと車窓を眺める人生もあったかもしれない。―――そんなこと、ないのはわかっているけれど。 列車の外、喧騒も血臭も構わずに、サイラスは後方へと向かっていく]
(123) 2015/12/02(Wed) 23時半頃
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少し前。 [つまらないぞ、という言葉に首を振る。>>114 それは無いな。と確信があった、興味を持った事で詰まらなかった事など一つも存在しない。 背を向けようとした彼が、唇を噛んだのは名前を問うたとき。 ――やはり、偽りだったか。分かっていても、知るのは心地よく。振り払われるまでそのごわついた髪を掻きまわした]
次会ったときに、…教えてやるよ。
[ほんとの名前?と問う声は幼く聞こえ。 思わず、肩を震わせ、漸くか。と笑う。 彼にはヒントを撒いたつもりだったから、
まるで次があるように。>>117 演技を終えた、演者の如く、種明かしを呟いた。 彼がこちらに興味が無いにしても、こちらは彼に興味がある。
背を向けた男を、見て。またなと言ったのは、軽く。 何も返さない背を見送り、ラウンジへと向かう。
そろそろこの、ルーカスの終幕だ。**]
(124) 2015/12/02(Wed) 23時半頃
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/* ごっめんトヨタ。 ついて行きたいけど、リアル都合でちょっと無理ぽいかなと。 鳩でロル落としキツイので、個別行動を取らせてくださいまし。
(-54) 2015/12/02(Wed) 23時半頃
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/* おっと、櫻子ついてこなかった。 ほぼ全員外に出るようだから、連れ出そうと思ったけど。 そんなら残留のが良かったか……?
(-55) 2015/12/02(Wed) 23時半頃
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/* あとどうにかして櫻子を痛い目に遭わせてやりたいのでソロル落としたい。
(-56) 2015/12/02(Wed) 23時半頃
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/* きゃろがおいかけてきてくれているのと とよたさんがとてもかっこいいので何かお返ししたいのに 気づけない現状に誰か拳を
(-57) 2015/12/02(Wed) 23時半頃
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[ゆっくりとしたまばたきを数回したあと、口を隠さずあくびをしたシビルは、自室へと戻ることにする。**]
(125) 2015/12/02(Wed) 23時半頃
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/* 軽率に中身がときめくからほんとやめてほしいすき
(-58) 2015/12/02(Wed) 23時半頃
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/* あかん、間に合わんかも。あと30分かー……。
(-59) 2015/12/02(Wed) 23時半頃
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/* 最期を描写してしまっていいのかな? それとも逃げたかもしれない曖昧なラストのほうがいい?
(-60) 2015/12/02(Wed) 23時半頃
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→一等車両 [車内は何処もかしこも人が居たか。 其々、思い思いに喋る声の間を潜り抜けていく。 声をかけられぬよう早足で進む先。
一等車両に向かえば、其処に>>118>>125
話の輪に入らず自室へ戻る姿を見つけ。 一等車両のベッドの寝心地はどうだった。と問いかけてから、自身もまた自分の個室を開くだろう。*]
(126) 2015/12/02(Wed) 23時半頃
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/* やめてほしい、ってのはあれな くそ!すき!!ちくしょー!!!このやろー!!! ってかんじのなにか
(-61) 2015/12/02(Wed) 23時半頃
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ええ、行ってきます。
[頷いて]
ああ、櫻子さんも、あの二人を見知っていましたか。
[キャロは、あの赤毛の少女――キャロライナのことだろう。 とすれば、蜂蜜の少女がペラジーというのかと、盛大な誤解とともに]
はい、私の手の及ぶかぎりは。
[もっとも、そう長くもない手だが――]
もちろん、見届けたなら、真っ先に報告しますよ。
[彼女の個室は、この列車での旅が始まって直ぐ、ひょんなことから知ってしまったので>>1:46]
(127) 2015/12/02(Wed) 23時半頃
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/* あああああああああ。 ペラジーって呼び捨てにしてるうううううううう。 櫻子のばか!ペラジー様だよ!!!様!!!!
だっから鳩は駄目なんだあああああ(ごろんごろん)
(-62) 2015/12/02(Wed) 23時半頃
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―雪燕付近・野外―
[凍えるような風に身震いしつつ、大地に降り立った。 なんのかのと偉そうなことをいって出てきたが、出来ることといえば、ほとんどない。
櫻子が大切な友人といった少女たちを連れ戻すか、或いは。 結末を認めて、それを報告するか。それくらいだろう]
……は、……なんだ、歌?
[枯れた麦畑の向こうから、旋律が聞こえた>>119]
(128) 2015/12/02(Wed) 23時半頃
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/* EPでいっぱいペラジーに謝ります。
(-63) 2015/12/02(Wed) 23時半頃
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[ 銃声が複数回。 近い。
続いたのは、鉄道警察隊員の罵声か、はたまた歓声か? 別の野太い声が罵声を返す。 口調からして、三等車両の乗客だろうか。
ペラジーは口を引き結び、枯れた麦を踏みしめながら、その方向へ急ぐ。 もしイアンが視線を合わせてくれば、ペラジーの激しい緊張が伝わったかもしれない。
だが、そこに転んで>>110いたのは、シャベルを構え、青い顔をしたシェリー。>>112]*
(129) 2015/12/02(Wed) 23時半頃
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[結局使っても意味は無かったか。と笑う顔は、女ものの化粧品を転がして。鞄を片手に男は、嫌に目立つシルクハットと礼服の上着を個室にと脱ぎ捨てた。]
はぁ、どうするか。
[最初から、あの獣を追いかけるという選択肢はない。悪意と憎悪、混沌に塗れた世界など興味の欠片もなく。紳士然とした顔を捨てれば其処にあるのは、善意の塊もない、顔だ。 獣を追いかけ、誰かが犠牲になろうと知った事ではない。今は、良いが列車が動き出し。駅に着けば、化けものを調べる為に鉄道警察が本格的に介入してくる可能性が高い。 そうなれば危ないのは、自分の身だ。
こんなところでドジを踏む訳にはいかない。 いかないが、胸を刺す痛みはどうすることも出来ず。]
お人よしどもめ。
[悪態をつくことで。心を静めた。 妹に似たあの少女はどうしたか、外に出るなどということは、異国の紳士が止めてくれるだろうと思って居た。>>115>>122他力本願というらしいが。
自分の身が、危うくなる可能性が高いのだから。 これ以上は何も出来ない。
窓を開け。――、そこから車内より抜け出すだろう。**]
(130) 2015/12/02(Wed) 23時半頃
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― 枯れた麦畑 ―
[これは、そう、違うのだ。 好奇心などではない。化け物に対しての。
そう自分に言い聞かせながら歩く。 誰が責めるものか。大勢出てきている。 それでも違う、と。
シェリーを追うのは案外容易だった。 目撃証言がを手に入れることができたからだった。 自分が落としたシャベルを拾ってあっちへ――血痕が続く方角へ行った、と。>>86>>89 そう聞いた時は迷いもしたものだ。 シェリーは自分の“間違い”を認めてあの子を捕まえる方に回ったのか、 あるいは単に自分の身を守るために武器を手に取ったのか、果たして―――
[まあ――どちらでも、シェリーを連れ戻す、という目的に変わりはない。 夜道は危ないし、化け物と呼ばれる者を捕まえるのは、 それができる者に、任せるべきだ。それしかない]
(131) 2015/12/02(Wed) 23時半頃
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[立ち上がり、ラウンジから出て一等車両へ向かったところで。 車掌と三等車両の客が言い争っているのが目に入るだろうか。 三等車両の憤った乗客たちが列車を降り始めた>>51のだ。 お客様困ります、と。車掌が必死に客たちを押しとどめている]
その、道を開けてくださいまし。
[小柄な櫻子ではどうにもならない。 三等車両の柄の悪い男が、車掌に向かって手を振り上げた]
……え。
[車掌がその拳をすんでの所で避けて。 行き場の失った拳は、そのまま真っすぐ。櫻子の元へ。 うるせえ、俺たちを外に出せ。罵声が聞こえた]
(132) 2015/12/02(Wed) 23時半頃
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……きゃあっ。
[小さな悲鳴を上げる。天地がひっくり返る。 自分が列車の床に押し倒されたのは分かった]
あ、う。
[頭がちかちかして。自分に駆け寄る車掌が見えた。 そのまま意識がブラックアウトしていく。 次に目を覚ました時には、 全てが終わっているかもしれない**]
(133) 2015/12/02(Wed) 23時半頃
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― 三等車両 ―
[少し密度の和らいだ三等車両。 酷い匂いは相変わらず、それでもやはり、この中が一番サイラスの影を薄くさせる。 誰もサイラスを見ようとしない。余裕のない者ばかりだからだ。好奇心がある者は、いくらかは外に出て、いくらかは囁きあっている。
誰もサイラスを笑ったりしない。 蔑まれることには慣れていた。 勿論、笑みにはプラスの感情が篭ることも知っている。 どちらもない、曖昧なものも知っている。 雪燕で向けられたいくつかはどれだろう? それは、サイラスの目的を助けるものだったろうか?]
(134) 2015/12/03(Thu) 00時頃
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/* ちょっ
離れた私がざんねんに
(-64) 2015/12/03(Thu) 00時頃
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[ 駆け寄ってシェリー助け起こそうとするが、驚きは消えない。]
大丈夫ですか? なぜここに? 列車に戻ってください……その、シャベル、も……?
[ ペラジーは思わず、シャベルをまじまじと見つめた。 彼女が拾ってきた>>86とは思わずに。
イアンの反応はどうだったろうか。]*
(135) 2015/12/03(Thu) 00時頃
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……おおい、蜂蜜の娘、ペラジー!! ――ぬいぐるみの娘! キャロライナ!!
[片方が間違っている。が、それを当人も周囲も知らない]
……どこまで行ったんだかね。
[嘆息する。時ならぬ停車に、外に出た乗客は多い。 新鮮な空気を楽しんだり、喫煙したり、用を足したり、諸々だ。 命知らずの肉体労働者や元兵士が多いらしいとは聞くが、銃声が響くなかで、大したものだとは思うが]
どうもこうも……探しようがない。
[手がかりといえば、少女たちが視線を向けていた、満月だけ――]
(136) 2015/12/03(Thu) 00時頃
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/* 狼、満身創痍状態の様です。 どう〆ましょうか。 あいや〆るというのは止めを刺すという意味ではなく いや止めを刺す選択肢は普通に想定しているんですけれど。
結構暴れたっぽいし、 鉄道警察のおにーちゃん達の中に瀕死/死亡が居るかな。 それを理由に雪燕を出発させる事は可能として。 人狼は野垂れ死ぬか、 それともまさかの別の群れの仲間が迎えに来るか…って 書いているうちにあと10分。 まだ決まった訳じゃあないし、待機しておきましょう。
>>129 …人狼と間違えて三等車両の乗客撃ち殺した様にも読めて 村建てのサスペンス泥沼脳が。 実際有りえかねないなこの状況! シェリーちゃんが巻き込まれる事がなくてよかった…
(-65) 2015/12/03(Thu) 00時頃
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