60 ─昨夜、薔薇の木の下で。
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花は花だよ〜。
薔薇に決まってるじゃないか〜。
わかんなくても、すぐわかるようになる。
[ぎゅっと体を抱きしめる。 自分の衣服はまだ脱いでいなかったから、背の文様は見えないだろう。イアンの方は向かない。]
(61) 2011/08/09(Tue) 13時頃
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こう…男への初恋っていうの〜? 俺の中にそんな感情があったっぽくて。
それがかなり衝撃だけど、その相手が嫌っているとばかり思っていた人で、それも衝撃で、且つ既に恋敵がいる上に、相手は多分俺のこと何とも思ってないだろうなという予想ができて〜。
前途多難すぎて泣けてきてるところ。
[さすがに、その恋敵と寝てしまいそうになっているのまでは省いたが、テッドに軽く説明する。 倫理観の強い彼にあっさりと言えてしまったのは、秘密の会話ができたことで、気持ちが緩んでいたからだろうか。]
(*11) 2011/08/09(Tue) 13時頃
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[花は薔薇、そう言って我が身を抱くノックス。 その背中がさきほどまでとは違い、 とても儚げにみえる。]
せんぱい せんぱい
[行為をやめたせいなのか。 それともやっと毒が身体に馴染んだのか。 手足の痺れがとれて、動けるようになれば、 ゆらりと上半身を起こした。]
せんぱい
[そしてその儚い背中の元に行こうと。]
(62) 2011/08/09(Tue) 13時頃
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先輩、こっち向いてください。
[振り向かないなら、その肩を掴もうと。]
(63) 2011/08/09(Tue) 13時頃
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嫌い嫌いも好きのうちってやつだったってことですか?
[おそらく相手にとっては酷く重要なことなのだろうけれど、 どうものんびりとした口調が、それと感じさせない。]
相手も無関心の振りしてるだけかもしれませんよ。
それにどうせ後悔するなら、動いて後悔した方がいいんじゃないですか? 一般的には。
[だからこそもあるだろう。 相手が知らない間に、倫理観の一つが崩れてしまった少年もまた、わりとあっさり無責任なアドバイスをした。]
(*12) 2011/08/09(Tue) 13時頃
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違う…私は… ――…いやだ…それ以上…
[またひとつ、暴かれる真実に耳を塞ぎたくなる。 穢れなきと思ってきた世界は幻想でしかなく、 清廉の皮を被りただ視界を覆い隠して、 周りの者の姿すら見てこなかったのは己自身で。 今だって壊れてもいいと紡ぐ傍ら何処か望みを捨てきれず。
だからなのか、 四度目触れる唇へと紡ぐサイモンの言の葉は 弱り崩れかけた心にひどく甘く響く。]
(64) 2011/08/09(Tue) 13時頃
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――…何も…?
[奪わず、壊されず、救済するのだという。 触れた口付けは甘く、嘘をついているようには思えなかった。 薔薇の香にすっかり酔わされたセピアは 優しく誘おうとする蛇の言の葉を疑うこともなく]
…教えて…欲しい…。
[セピアを伏せて救済を乞う言葉。 教え、救ってくれると言う異教の男へ、 委ねるようにその手を差し出した。*]
(65) 2011/08/09(Tue) 13時半頃
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……………君。
ばかなの?しぬの?
[近づかれる気配に、力を抜いて。 振り向くと、イアンの両肩を掴んだ。]
俺は、逃げろって、言った。 …幸運の女神って知ってる?後ろ頭に髪がない、っていうの。
[ゆら、と瞳が揺れる]
通り過ぎた女神の後ろ髪を掴むことはできない。 …一度掴みそこねたチャンスは、二度とは掴めない。 そういう意味。
(66) 2011/08/09(Tue) 13時半頃
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ジョージは、フィリパがサイモンの誘いに乗るなら、いつも世話をやかれるときに似た笑顔できっとついてゆく。**
2011/08/09(Tue) 13時半頃
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うっさいば〜か! 俺、動く事のできるような…自分に自信のあるものなんか何も持ってないもん〜!
リア充爆発しろ〜!
[子どもっぽく、自分でもよくわからないことを言いながら反抗。はあはあと息を荒げながら]
……ああ、ごめんね〜。 話の途中だけど、ちょっと……取り込みそう……
[どこか虚ろな響きを乗せて。]
(*13) 2011/08/09(Tue) 13時半頃
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俺もべつに自信なんて何もなかったすけどね。 リア充爆発ってなんっすか???
[子供のように叫ぶ人に、きょとん。]
――……ただ俺は、どうせ後悔するなら 自分じゃないとって言ってくれる人が良かったってだけで。
[ポツっと呟いた後黙るのは、取り込むと言われたから。]
(*14) 2011/08/09(Tue) 13時半頃
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[両肩を掴まれて瞬く。だけど]
だってせんぱい
さみしそうだから
[きっとカメラが持ててたら、撮ってた。]
(67) 2011/08/09(Tue) 13時半頃
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イアンは、ノックスの揺れる眸に目を伏せる。**
2011/08/09(Tue) 13時半頃
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― 廊下 ―
[そしてサイモンの手にフリッパの手が伸びれば、 何かを察して苦い息を吐いた。
それでも、止めることは、以前であっても出来なかっただろう。 今なら尚更……――無自覚に、薔薇が求めているものが判るから。
ただ、どこか失望に似た色を眼差しに込めて、一行とすれ違う。]
――……ん?
[振り返るつもりはなかったのに、振り返ったのは 2人の影に隠れて見えなかった存在に気がついて。
何よりも、自分自身が放つ薔薇の香りに麻痺した身にも届く芳香。 その元である少年の背をじっと見つめた*]
(68) 2011/08/09(Tue) 13時半頃
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…同情かよ〜。でも。
[寂しいよ、寂しくて、悲しい。]
馬鹿だね〜。君も……俺も。 もっと自分に自信が持てたら、君とも対等に戦えたん、だろうけどな〜…
[イアンの顔を両掌で包むと、顔を寄せて口づけた。 寂しさを埋めようとする相手がよりにもよって、自分に同情した恋敵だなんて、あまりにも滑稽で惨めだけれど。]
……もう、止められないみたいだ。
(69) 2011/08/09(Tue) 13時半頃
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[フィリパの手を引き誘った小部屋。 空き室だった其処に置かれたベッドへ、座る様に促して。 心を閉ざす扉を一つずつ開く様に、一つずつシャツの釦を外し、その衣を取り去っていく。
薄暗い室内の中、白い肌は淡く其の身を浮きだたせていて。 その美しさに、ほう…と溜息が一つ漏れた。
長い髪を指で梳き、もう片方の手はフィリパの柔らかな頬の稜線を撫でて、首筋を通り、肩へ。そして擽る様に胸を通り、脇腹へと滑り落ちていく。 それは身体の形を確かめる様でもあり、また愛撫する様でもあり。
己が齎す温もりに、彼がどんな反応をするのか。 一つ一つ確かめる様に、何度も繰り返して]
(70) 2011/08/09(Tue) 14時頃
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[自分じゃないと嫌だ、と言ってほしかった。
最初に彼と…そうなりかけた時、誰にでも優しさを振りまく彼はそう言ってくれないんじゃないかと思って、拒絶した。
無自覚で臆病な心の奥にあった、それが真実。]
[はら、と涙が一つ落ちた。]
(*15) 2011/08/09(Tue) 14時頃
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/* 病弱攻めってみたい気もする。
しかし相手を萎えさせる男イアンだった。
(-40) 2011/08/09(Tue) 14時頃
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[胸の飾りを擽る様に指先でつまみ、もう片方を口に含む。 甘く唇で食んだ其処を舌先で嬲り、シフォンのような甘い快楽を与えて]
貴様がどんなに厭おうとも、人と言う生き物はこうして互いの温もりを分け合うようにできている。 その行為に男女の隔たりなど、些細な事。 大切なのは、それを拒まぬ事。 求め、求められて。互いに与え続けることこそ、大事だと思わないか?
[もっともらしい事を口にして、口端を上げる。 ジョージが傍にいる事で、ますます薔薇の芳香は増し、フィリパの心を淫蕩に染め上げていくだろうから。 彼の心が堕ちるまで、焦らすかのように柔らかな愛撫と、そして甘く誘う言葉は続く**]
(71) 2011/08/09(Tue) 14時頃
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[口を開かせると、再び舌で口内を蹂躙していく。
甘くて、苦い味。
伏せられた目から、涙が一つ零れた。**]
(72) 2011/08/09(Tue) 14時頃
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[水の中にゆっくりと浮いて>>324ヤニクが呟いた事を思い出す]
呪い? 病気でなくて…薔薇の呪い?
まあ、どっちでもいいさ。 どっちだかなんでだか知らなくても 俺には判別がつくって事だ
[プールでひとり残されて冷たい水に漂えばばやがてゆっくりと体の熱い昂まりも鎮まっただろうか。]
(73) 2011/08/09(Tue) 16時頃
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[プールから上がると、寮の部屋へ戻りロビンの部屋へ向かう。心なしか寮を包む薔薇の香りが一層強くなっているような気がした]
急がなくては…
[部屋をノックすると声がしてガチャリ扉が開く音 扉の間からきょとりと見上げてくるのは真面目そうなまだ幼さの残る顔]
ロビン…
[思わず昔みたいに柔らかそうな髪に触れようとすると
ロビンの瞳が不安そうに揺れて、 視線がずらされ長い睫毛が伏せられる]
(74) 2011/08/09(Tue) 16時半頃
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―廊下― [薔薇の糧、声はその単語を発した主に届かず、 中庭にふと視線を留めた間に彼らはその場を離れて行く、 追えなかったのは、あの強い薔薇の芳香のせいだ。 眩む、一度壁に手を着いた。 扉の開く音にゆっくりと顔をあげる]
ルーカスさん……
[常に整えられていた髪の乱れのせいだけではなくて、 その風貌はまるで別人のように見えた。 単純に、彼の本当の姿を知らなかっただけかもしれないが]
ルーカスさん、……どこへ?
[何があったのか、そんな言葉はかけられない。 ただどこか虚ろな眼差しは気になって]
(75) 2011/08/09(Tue) 16時半頃
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[その仕草が自分が変わってしまった事を負い目に感じているせいだからとかは解らない。 ただ…もう以前のように人懐っこく慕ってきてくれた後輩はいない …それを思い知らされて]
(76) 2011/08/09(Tue) 16時半頃
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[扉を開くと、其処に残っていた強い薔薇の香に頭が痛んだ。 それでも外に足を進め、後ろ手に扉を閉める。 中庭に向かおうと廊下の先に視線をやった時、名を呼ぶ声>>75がして。]
……嗚呼。……中庭に、花を…… 花の、様子が……
[ぎこちなく笑み、問いかけに答える。 震える声は泣きそうで、それでも涙は流れなくて。]
名前を……、僕を、名前で呼ぶのは……止めてくれないか……?
[何度、そう言っても、目の前の後輩は名前で呼ぶ事を止めなかった。 だから諦めていたのだけれど、今は、自分の名前すらも苦痛だったから。
「光をもたらす人」という其の由来は、あまりにも、今の自分とはかけ離れている。]
(77) 2011/08/09(Tue) 17時頃
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/* 眠気のせいかしらないけど、「良家の息子」を「自慢の息子」と空目する。
眠い。
(-41) 2011/08/09(Tue) 17時頃
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そんなに怯えんなっ、 まっ最近の俺の噂きいてたら仕方ないかっ
[目をそらすのは自分を怯えているのだと自嘲気味に笑って]
それより、お前ももう気づいてるだろ…此処はおかしい。変な疫病か、もしくは呪いっていうのが運びっているらしい。 薔薇の匂いで変な気分になってしまうのもそのせいだ。 かかってしまえばランディやディーンやヴェスパみたいに眠ってしまってどうなるかわらかない。
…お前はまだ掛ってない―よな、俺には解っている
[たとえお前が俺を信じなくても…そう言って]
(78) 2011/08/09(Tue) 17時頃
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記者 イアンは、メモを貼った。
2011/08/09(Tue) 17時頃
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ここからお前だけでも逃げたら…そう考えてたけど やっぱり辞めた…俺がお前を護るよ
前みたいに… お前に手ぇ出そうって奴は 許さない
[低い声で呟きながら、そっとロビンの口元に白いハンカチをあてる]
…お前は何も知らずにいればいい
(79) 2011/08/09(Tue) 17時半頃
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― ノックスの部屋 ― >>72 [また唇は囚われたけれど、その相手が一筋涙を流した時までは、まだそれでもその人を純粋な気持ちで慰めたいと思ってたはず。]
――…・・・ふぁ
[でも、また毒を注ぎ込む濃厚な口付けに、すぐに眸から光は消える。 注ぎこまれた毒は、今度は欲望の形をはっきりとイメージに描いた。 唇が離れると、流れた涙を舐めて、頬から耳たぶに舌を這わせた。 ノックスはその行動に驚いただろうか。 薔薇の香りがきっとそこで溢れ返った。]
(80) 2011/08/09(Tue) 17時半頃
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― 廊下 ―
[何か判った気がしたのは、気のせいだろうか。 それでも尚且つ、フィリパを止めには入らない。
薔薇の香りの所為もあっただろうけれど、 自分のように相手を望んだ訳でないとは、言えないから。
――……くるりと踵を返せば、 視線の先に見えるのは、先程別れた級友と、 級友と一時浮名を流した先輩の姿。
様子を窺うように見るけれど、 テッドからは、薔薇の香りが容赦なく彼らに向かって漂う*]
(81) 2011/08/09(Tue) 17時半頃
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