233 逢魔時の喫茶店
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――……たいした、話じゃない、 でも、……あんたが、
聞きたいって、いうなら。
[ ――本当に。 どうかしてるとは、思うけど。 コーヒーが運ばれてくる少し前、 ようやく俺は、絞り出した。]
(+39) 2015/08/07(Fri) 22時頃
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[ケイがコーヒーを運んでくる。 ん、なんか、不思議な匂いだ。>>*18]
――初めてだ、 こんなの
[ くん、と匂いをかぐと 目眩がするような深さ。 コーヒーは夜の色、ってどっかで聞いたな、なんだっけ。 口に含む。 ]
――、っ……?!
[ 衝撃だ。 人生初の味だ、紛れもなく。]
な、なんだこれ……!
[ どこかの席から笑いが起こった。やばい。恥ずかしい。 ]
(+42) 2015/08/07(Fri) 22時頃
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[ どんな豆で、 どうやって淹れたらこんな風に。 もう一口。――うん、新感覚。
舌鼓と言うよりはドラム連打の心地でいると、アマノ店員とエフがなにやら ]
――話してるって、何?
[ 天邪鬼のこと、知る由も無く、俺は疑問符浮かべて年もそう変わらないであろう店員を見たのだった ]
(+44) 2015/08/07(Fri) 22時頃
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/*
ケイの幻想料理まじおいしそう
(-41) 2015/08/07(Fri) 22時半頃
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[>>*13トレイル店員の言う通り。 この店は刺激が強い。いろんな意味で。 このコーヒーもそうだし。
――そんなコーヒーにむせる少し前。
見つける、見つけないの、話と一緒に>>+41]
……次は、俺が見つけるし。
[ 対抗心。 負けっぱなしはいやなのだ。
――よかった、と。解ける気配に、自然、頬が緩む。 ]
(+48) 2015/08/07(Fri) 23時頃
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[>>+43 3度繰りかえすよかった。 そんなに言わなくても、とは思えど。
そんな風に、笑まれたら。 文句なんて、出てくるはずもない。
――ようやく合った視線。 潤んでいるのが、ばれてしまう。]
……――、…、
[つん、と鼻の奥が痛い。 勝手に覗かれたのに、 ずるい言い方なのに、]
……っ責任とれよ、……ほん と、
[かろうじて、泣くのはこらえた。]
(+49) 2015/08/07(Fri) 23時半頃
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[>>+46 コーヒーに すごい、なんて形容詞が似合うなんてはじめて知った]
うん すごい な
[笑われているのをごまかすように コーヒーの水面に視線を落とす。 ゆらゆら、夢のように ほのかな明かりが揺れている]
……わらうな。……驚いた。
[本当に、不思議な味だった。 でも、いやじゃない。]
吸血鬼……?
[豆の説明。たとえ、じゃないことがじわじわと空気から伝わってくる。ここは、人間の世界とは違うのだ。]
(+50) 2015/08/07(Fri) 23時半頃
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[うん、でも、 すぐに咀嚼して 飲み込みきれるものではなく。 ひっそりといっぱいいっぱいになっている。
>>+47 運ばれてきた「くものいと」は 本当にこれ料理か、のレベル。 ふわふわの、子供のおもちゃのようだ]
……美味いんすか、それ
[興味は、あるが。 じっと、食べるのを見ている。]
――酒、 嫌いじゃない。 甘めのやつが、いい
[美味い、なら。頼んでみようか。]
(+52) 2015/08/08(Sat) 00時頃
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[>>*29 不慣れな俺に、 気を遣ってくれているらしい。]
――ん。
[と、頷く。 俺は、新参者だ。出すぎた真似はよくない。部活に所属する身としては、身に沁みている。]
……ズル?
[>>+51 そう言われても とっさに思いつかないが。]
なんか、考えとく。けど。
[できれば正攻法で、いきたい。 これでもアスリートなので。 掬うように見られると、 なんだか落ち着かない。]
(+55) 2015/08/08(Sat) 00時頃
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[>>+53 目じりに触れる指先。 息が止まった。 心音が、うるさい。]
ない、て、…ない。
[泣いたら、負けだと。 勝手に思っている。 親友は、何も知らないのに。 でも、エフの手には、負けそうだ。くやしい]
ああ……夢の中に、 来る、ん、だもの、な。
[――送ってもらうなんて、女の子みたいだな、とちょっと思う。]
(+57) 2015/08/08(Sat) 00時半頃
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[>>+54 コーヒーの香りの中、 心を読まれたような気がした。]
――そう、思ってた。 吸い込まれそうだ。
[きっとこれは、この店でしか飲めないもの。舌の上で、転がした。甘いような、]
……ん。あんたが、皆が、いるなら。
[走ってこよう。と、心に決める。]
ここは、……いい店、だな。
[ふ、と。吐息交じりで呟いた。が、突然そういう、恥ずかしいことを言うものだから。いつぞやのようにむせた。楽しいって、なんだ]
げほ、……っ、し、知ってる、吸血鬼。何、吸われたこと、あるの
(+59) 2015/08/08(Sat) 00時半頃
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[>>+56 ふわふわの、繭。 かわいいやつを、 大の大人が食っているのは、 ちょっと、面白い。]
起きる?
[それは俺の中では驚きだった。 気になる。 食べるしぐさ、見つめる。 何だか、ちょっと、目が離せない。]
……?
[甘いの、嫌いなんだろうか。 思わぬスマートさで、カクテルを注文してくれたことにちょっと、呆けた]
――ありがと
(+60) 2015/08/08(Sat) 00時半頃
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できれば、そうしたい。
[>>+58 そういう性格なのだ。 損も色々したけど、 変わりそうもない。]
――な、に。
あんま、見るな。 ……穴、あいたら、どうする
[小さく、首を竦めた。――恥ずかしい。]
(+61) 2015/08/08(Sat) 01時頃
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――なんで、あんたが そんな顔、する。
[>>+62 眉尻が下がっている。 そんな顔、してほしくない、のに]
っ、……
[頬をやさしくこすられて、 唇が小さくわななく。]
ゃ
[ぎゅ、と眉を寄せる。泣くから、そういうの、よくない]
―――、律儀。 ……なら、そのまま、泊まってったら、いいんだ。
[――俺にしては、精一杯のわがままめいたこと、添えた]
(+64) 2015/08/08(Sat) 01時頃
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[>>+63 今より眠くなるのか。 と、そんな呟き。 こんな風に眠いのは、 にんげんじゃ、ないからだろうか。 ――どんな格好を、しているのだろうか]
多いって言うか、 変わった客、ばっかり。
[とはいえ、それは嫌いじゃない。 今、一番はこいつだと思っている。]
――っ、けほ
[こいつ、素か。素なのか。恐ろしい。俺の心臓はもつのか。]
そ、か。――…マジか。吸血鬼が、ひとを、襲って?
(+68) 2015/08/08(Sat) 01時半頃
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[>>+65 ふんわり香る血のソース。 甘そうな見た目に反して においが、なんともスパイシー]
…綺麗に食うな
[行儀がいい、と言おうか]
――目が覚めるなら、 あんたには、ぴったりか。
……
[羽。生えるのなら見てみたいかも知れない、]
(+69) 2015/08/08(Sat) 02時頃
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[>>*30マスターの手さばきは、 手馴れていて格好いい。 へぇ、とつい感嘆の声が漏れる ]
――甘そう、 蜂蜜いろっぽい
[ いや、蜂蜜は入ってないはずだが。>>+66 あ、本当だ。目が覚めたっぽい]
……料理、効果覿面?
[ちゃんと喋れてる。 弾ける黄金の酒に口をつけた。]
甘い。――あんまり、あんたは飲まない? 甘いのは。
[ 好き、嫌い、気になること。 ――知りたいと言った通り ]
(+70) 2015/08/08(Sat) 09時頃
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――、……
[いや、まあ、喩えだから。 でも、気遣ってくれるなら、ありがたい。 こんなに見つめられることなんてそうそうないし。
頬を撫でられるのは、 くすぐったくて、 気持ちが、いい。]
――どんな顔。……悪かったな、
[指摘されるとつい、ムキになった。 いままでこんなことなかった。 転がり落ちるように溢れそうだ。 ずるい。 一度眼を閉じる。 こうすれば、涙はなんとか引っ込むのだ――経験上]
(+71) 2015/08/08(Sat) 09時頃
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……正々堂々、だろ。
[いいアイデア。そう、負けず嫌いで口元に小さく笑み。ふと、気づく ]
……――獏。
[ そういえば、 ケイかそう言っていた。獏。おとぎの国の本に載っていた、夢を食ういきもの]
あんた、獏なの。
[ ――アルコールも入ってふわっとしてきた俺は、成る程確かに、のんびりしてそう、などと思ったのだ ]
(+72) 2015/08/08(Sat) 09時頃
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[ふわり。ふと視界に 光る蝶のようなものがみえた。>>12]
――わ、
[ きらきら舞うそれは、妖精の群れ。 本で読んだやつ、そっくりだった。 見れば前髪で目を隠した司書が、 なんだか楽しそうにしている。
――いい趣向だね ――歓迎しているのさ
笑いさざめく、ひとではないもの。
――さぁさぁ、たっぷり飲んでおいき
いつもの返事をしようとして固まった。今喋ったの、絵じゃないか!! ]
(+73) 2015/08/08(Sat) 09時頃
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[>>+75 目が合った。]
――。……勿体、なかったから?
[あの夢。 黄昏の夢。 さっき言っていたことを反芻する。]
走らないのか。
[そうか。 ――まあ、俺が、歩けばいいこと、か。]
(+78) 2015/08/08(Sat) 10時頃
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[>>+76 ほんのりとした明かりの中で 見たことない表情のひとつが見れた気がする。 あいにく、俺は、そんなに聡くないから気のせいかもしれない。
なにせ、あのころ自分が親友に向けてた気持ちさえ、いまいちよくわかっていなかったのだ。]
そか
[甘いものは苦手。覚えた。]
ん、……好き。
[頷く。 ――それから、今。じわじわと来ている、熱も意識する]
(+79) 2015/08/08(Sat) 10時半頃
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――、ぇ、
[>>+77 それは。どういう、いみだ。
撫でていた手が離れる。 名残惜しい、と思うなんて へんな、気分。
泣くかと思った。――あぶない。 少なくともここじゃ、ひとが多くて。]
……――わからない。 自分じゃ顔、見えないし
[でもきっと、情けない顔をしていると思う。覗き込まれている。遠慮がちに、視線を向けた。]
……さみしい?……なんで…、
[ああ、でも。俺も、さっき。エフが眉を下げてるの見て、そんな顔をさせたくないと、思ったんだ。――]
(+82) 2015/08/08(Sat) 11時半頃
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――、なんか、納得した
[>>+80 獏。 思い浮かべるのは 実際に存在するのんびりしていそうな獏だったが。]
……ん。そうしてくれ。 そうじゃ、ないと。
あんたが 夢に、来てくれても。 覚えて、いられない。 それは、…いやだ。
[覚えていたい。そう願う。]
(+83) 2015/08/08(Sat) 12時頃
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……、
[>>+81 それは。 何だか気恥ずかしい。 ちらと司書の方を見る。 なんか、楽しそうだ。 酔ってるか?]
司書さん――ブローリンも、 やっぱり、人間じゃ、ないの
[気づけばバーは大盛況、 羽も尻尾も大盤振る舞いだ。 不思議と怖くはない、が。]
(+84) 2015/08/08(Sat) 12時頃
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……次ぎ、あの
甘くないヤツ、いいすか
[マスターにたずねてみる。 辛口の酒は詳しくないから、 お任せだ。
運ばれてきたならこうたずねる。]
これなら――飲める?
[エフに、すすめてみた。 無理強いはしないつもりだけど]
(+85) 2015/08/08(Sat) 12時頃
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[ おつまみも頼んでみる。 さっきエフが食べてた雲みたいなやつは、やんわりやめとけと言われた。代わりに鶏肉っぽいもののチーズ焼きを頼む。ケイが腕をふるってくれるらしいが――……これなんの肉だ?読めない ]
……美味いす
[うまければ、いいか。 ]
(+86) 2015/08/08(Sat) 12時半頃
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[ 周りの客はなんだか 見守ってくれている雰囲気だ。 後に天邪鬼と知る店員が、 そっとメモで気を回してくれていたのを知るのは、少し後のことだ。 ]
……うまかった。
[ まあ、学生なので。 あんまり贅沢もできないが――そう、うまかったし、エフも、一緒だったのでつい、数杯飲んでしまった。
あんまり強いほうじゃないのに。 ]
(+87) 2015/08/08(Sat) 13時頃
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[ 瞼がちよっと重い。 なんか、ふわっとしてるし、目元も熱いし、酔ったか。エフは目が覚めてきたらしいから、なんか、昼間と逆だ。来てからどれくらい経ったかわからないけど。 ]
――、エフ、……
[ 呼び、そ、っと引っ張る。 家まで帰れなかったら 迷惑を、かけてしまう ]
やくそく、
[いつもより、少しだけ ぼんやりした声になった。 歩く、歩くから、だいじょうぶ**]
(+88) 2015/08/08(Sat) 13時半頃
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ドキドキしてる。る。
(-70) 2015/08/08(Sat) 14時頃
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