204 Rosey Snow-蟹薔薇村
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暖かいのは、フィリップもだと思うけど……
……フィリップのは、小春日和みたい、だと思う。
[普段は冷たくても、きちんと暖かいところがある。 冬の、小春日和のあたたかさ。
微笑む気配に、ほわり、とまたひとつ、温かさを感じた]
うん……雪がやめば、また別々、だし。
――――それは、悲しい、ね
(*28) 2014/11/17(Mon) 23時頃
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ーーー…………言われたことない
[きょと と驚く気配 側にラルフがいたらまじまじと 見てしまうだろう 暖かく くすぐったい 寝わらに寝返り打って]
ーーせっかく 会えたのに……ね 悲しい し きっと 寂しい だと思う
(*29) 2014/11/17(Mon) 23時半頃
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[邪魔をする男。
‘保護者’ではなくなった男。
ノックスの声にも顔をあげない。
シメオンが立ち去っても、見ようとしない。
こうして果実の樹にしがみ付き、乞うている。
誰に? ―――ニコラに。]
(=2) 2014/11/17(Mon) 23時半頃
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――俺は、そう思うよ。
[驚く気配に、微笑む気配がかえる。
胸の中、暖かいから。 視界のなか、みえたことに、まだ、耐えられる]
うん。 さびしい。
フィリップの、声、聞こえなくなったら。 寂しいし、悲しいね……
(*30) 2014/11/17(Mon) 23時半頃
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ーーーありがとう…………
[ラルフが何を見たのか 耐えているのか 寝藁でうとうとと 心の温かさに包まれ ゆっくりしていたから知らなくて]
…………一人が 当たり前だったのにね 何も聞こえないのも…………
きっと とても辛い……耐えられる かな? きっと とても会いたくなる 会えないのに
(*31) 2014/11/17(Mon) 23時半頃
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[力が入っているせいで、肩の骨が服の上からでも見て取れた。
腰に下げたナイフに手が伸びそうになった。 背骨を抜いて、肉と肋骨を削ぎ落として。 ベッドの脚にするのはどうか。 3階にある安物のベッドも、少しはマシになるだろう。髪は束ねて飾りにして――…]
……
[黒く昏く、冷えていくのは瞳と……]
(=3) 2014/11/17(Mon) 23時半頃
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[気づかれなくて悲しいのも、見ていて辛いのも。
いまはまだ、暖かさのおかげで、それほどつらくはない]
……うん。 なにも聞こえなくて、……それが当たり前だった。
耐えられるかな、耐えられないかもしれない。 だって、こんなにあたたかいのに。
それがなくなる、とか、つらいよ……
(*32) 2014/11/17(Mon) 23時半頃
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凍えてしまうね……きっと凍えてしまう 身体が寒いのは……慣れてるつもり……なんだけど
…………ラルフと 一緒にいたい……ーー 許して もらえないかな ……5人で旅する とかさ?
[ラルフの同行者と自分の せんもないこと思う]
(*33) 2014/11/17(Mon) 23時半頃
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(早く、その毒のような熱を遠ざけてくれ)
[プリシラから――、否、俺たちから。]
(=4) 2014/11/18(Tue) 00時頃
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……今までは知らなかったから…… 凍えてることにすら気づいてなかったのかもしれない……
――――俺も、フィリップと一緒にいたいよ。 5人で、旅をできたらいいね……
でも、ゆるして、くれるかな……
[心配性な、保護者。 それを思えば、難しいかもしれないと、思う]
旅をしたい理由をいったら……反対に、引き離されそうだ……
(*34) 2014/11/18(Tue) 00時頃
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ディーン、 どうして
(=5) 2014/11/18(Tue) 00時頃
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(ああ、だめだノックス)
(“あれ”はもう―――)
(=6) 2014/11/18(Tue) 00時頃
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あゝ………… 知ってしまったら 気づいてしまったら ーーーー…………戻れない
駄目 かな………… …………? どうして…………? ただ 一緒にいたい だけだよ??
(*35) 2014/11/18(Tue) 00時頃
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うん……
知らなかったころに、戻れない。
フランシス、心配性だから……
俺が先祖がえりだって伝えたりしたら、きっと、……
フィリップと。 仲良くなったから一緒に旅したいって、そう、いって。 許してくれる、かな……
(*36) 2014/11/18(Tue) 00時頃
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[守ると、言ったのに。>>=6
僕は、愛しい子を―――…]
(=7) 2014/11/18(Tue) 00時頃
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…………心配性……
けど 優しそうな人だから 一緒じゃないと 辛いって…… 説得出来ない かな?
だって……仲がいいだけ……なのに
[と そこまで考えた時だった ちょうど 実際に ラルフとしっかり目があったのは
とん と心臓が 一つ脈を打つ 彼は その脈動に 目をまたたかせる]
(*37) 2014/11/18(Tue) 00時半頃
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うん、優しいよ。 優しいけど……決めたことには頑固だから……
説得、できたらいいな。 辛い理由を、聞かれるかもしれないけど……
はなれたく、ないし……
[フィリップと視線が合った。
ほっとしたような、安心感を感じて。 それは、三階で、目が合ったときにも感じたもの、だった]
(*38) 2014/11/18(Tue) 00時半頃
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[それは予感では無く、確信だった。 ニコラの掌に炎を見たとき、 それは長らく冷えたままの氷を溶かす火だと確信をした。 だからこそベネットに――信頼できる友人に、 一番大事なものを託したのだ。
炎に触れた氷は溶け、元の形を失う。 大人であったディーンは、もう何処にもいない。]
――…………すまない。
[>>176悲痛な声に返す囁きは小さく、口の中で消えた。**]
(=8) 2014/11/18(Tue) 00時半頃
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掟……形だけ じゃないのは確かだもんね……
……一緒にいないと 凍えてしまいそうって それは 彼を心配にさせてしまう……かな
[ラルフの感じる安心感に落ち着く それと同時に 声に 視線に とん と 脈動が揺れる …………暖かい 肉体的にも ラルフが来る前より 寒さに強くなった気もした]
(*39) 2014/11/18(Tue) 00時半頃
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[ノックスへの『好き』と、腕の中への『好き』と。>>179
別のものだと、分かっている。
こんな日が来るなら。 ノックスと甘えた声で呼んでくれるうちに――
食べてしまえば良かった。
拍子の外れたオルゴールを入れて。 掌に収めて。愛していると囁いて。
返事のないことに、涙して。]
(=9) 2014/11/18(Tue) 00時半頃
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[>>=8 ディーンの呟きは、届かない。 ただ熱に浮かされたような眸と、 ニコラだけを見ていた横顔が、記憶に残る。]
(――どうして)
[ただ其ればかりが、頭の中で反響した]
(=10) 2014/11/18(Tue) 00時半頃
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あんまり、信じてなかったけど。
形だけじゃなかったから、ね……
離れたくないとかいったら……衝動と勘違いされる、かも? それとは、違うのにね。
――心配させない理由、考えないと……
[真剣に、考える。 フィリップも望んでくれることに、嬉しさがにじむ。 心の温かさで、寒さを感じなくなっている]
(*40) 2014/11/18(Tue) 00時半頃
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[ばーにぃと、小さく呼ぶ声は遠くの彼に。
手を離して良かったのか。 これで良かったのか。
縋るような視線を投げ、すぐに隠した。 プリシラを抱いているから。
彼には彼の、大切な子が――…]
(=11) 2014/11/18(Tue) 00時半頃
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…………こんなに穏やか なのにね 衝動とは 真逆の
[そう 口にしながら 少し脈が早い その理由がつかめない けれど ラルフが嬉しそうで ーーーー…………それだけで嬉しい]
穏やかに 過ごせてるって 実証できたら 理由になる、かな
(*41) 2014/11/18(Tue) 01時頃
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[バーニィ、とすがる様な声に気がつけない。
大人になったノックスの背中の向こうで、まだ小さな子どものままの彼が泣いていたのに。**]
(=12) 2014/11/18(Tue) 01時頃
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…………うん、穏やかで、とても暖かい。 衝動とは、違うから……
一緒にいると、穏やかでいられるっていえば……いいのかな。
[フィリップの、鼓動は伝わらないけれど。 嬉しい、が伝わって。
微笑む気配が、深くなる]
そうかも、しれない。 二人でいても――なにも問題ないって、わかってもらえたら。
一緒にいられるかも……
(*42) 2014/11/18(Tue) 01時頃
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…………ね 心配することなんて ないのだから…………
[暖かな とても大事な とてもとても大事な]
…………実証しよう この 雪が晴れるまで 何にも 問題がないって むしろ 心地いいんだって
[ただ鼓動が少し早いだけ それが 何かなんて考えたことはなく よりひどくなるとも 思えなくて]
(*43) 2014/11/18(Tue) 01時頃
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うん。 心配することなんて、ないよね。
そっか。 ちゃんと証明して、わかってもらえれば。 同行者として問題ないってわかれば。
きっと、一緒にいられるね。
[ノックスのことはあえて考えない。 心に漣が立つけれど。
考えると、怖いから。 いまは、フィリップとの温かさだけを思う]
(*44) 2014/11/18(Tue) 01時頃
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そうしたら 満月でも 新月でも どんなに寒い冬でも
ラルフと ずっと ずっと一緒に
[子供染みた発想 けれど 彼にとって 真剣 こんな暖かさは初めてだったから ……絶対に 守らないといけないものだと 強く強く思う 己とのことを考えてくれるラルフと]
(*45) 2014/11/18(Tue) 01時半頃
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――寒い夜でも、フィリップと一緒だったら。 暖かい、ね。
[届く思いに、ほわり、また暖かくなる。
けれど、ノックスが傍にいて、少し落ち着かない。 そわり、と瞳が揺れて]
…………
[傍にいたいけど、離れたいような。 そんな矛盾を抱えている]
(*46) 2014/11/18(Tue) 01時半頃
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