―卒業式後・教室―
[いつか愛里に告げたのは、メールを苦手に思っているということ。
返信を中々返せないことを気にしているから。
大事なことはやっぱり文字ではなく言葉で聞きたいから。
そう理由を語った後に、愛里が何を思ったかは知らない。
だけど、その後いつだって愛里は自分の口で報告をしてくれた。
何か愛里が話したいことがある時は、いつもその旨だけメールが入ってくる。
時には病床のためメールを返せなかったこともある。
あるいは、メールを受け取ってから、学校に来るまでに1ヶ月以上経ってしまったこともある。
それでも、愛里はいつでも待ちかねていたように自分のところに来て、話をしてくれた。
他にも仲が良い子はいるはずなのに、何故自分だったのだろうか。
それほど気がきいたことを言えていた自信はない。
だけど、愛里が話をしてくれる限りは、いつでも真摯に耳を傾けたいと思った]
(@47) neige 2011/03/06(Sun) 21時半頃