― 少年の頃の思い出 ―
[そう、まだ幼かった少年時代。いつも釣竿を持って釣りに出かける格闘術の師匠の後ろをまとわりつく様についていく]
おししょー!今日はどんな事を教えてくれるのですか!?
[いつも目を輝かせては、新しい技を教えて貰えるのか、といつも心待ちにしている。
勿論師匠もその事はとうに見抜いているのだろう。簡単に教える訳にもいかなかったのだろうか。
余計それが、少年の心に期待感をくすぶらせる]
もうー、何時もそうやってもったいぶらないで下さいよっ!
今日こそは、今日こそは新しい技を教えてください!!
[師匠の背中を引っ張って必死の訴えをすると、立ち止まり振り向くと、困った様に微笑みながら金髪の頭を撫でる]
『分かった、分かったから服を引っ張るでない』
[その言葉を聞いた瞬間、パァと太陽の様な明るい笑みを出した]
(-52) 2011/10/23(Sun) 20時頃