ッッッ ―――ァッッッ!!
[痛みは本物だ。危うくモンスター化しかけるほどに。
眼帯でそれを抑え込んだ…振りをする。]
……すまない…ピッパ…俺は……大切な部下に…なんて事を……。
[申し訳なさそうな表情で彼女に近寄り、触れようとしてその手を留めた。]
……ピッパ・リシュカ、今を持って、騎士団長の名に置いて、騎士職を一時的に解任する…。
…俺なんかの下で、働きたくない…だろう?
俺も…これ以上君を穢したくない……。
モンスターを、この件が解決すれば俺は国を出て行こう…。
その時に騎士団に戻れるように、手配する…。
[必要なのは信頼。この手の誇りを大切にする輩は、自ら狂わなければ意味をなさないのだから。
後は、薬に勝つか負けるか、本人の気の持ちようだ。
例え薬に勝ったとしても、彼女は俺を人間と信じるだろうと…。**]
(549) 2013/02/18(Mon) 18時半頃