[>>179あらすじを語る彼の声に、僕にしちゃあ珍しく、口を閉じておとなしく聴いていた。
彼のゆっくりした声を聴いていると、なにか普段足りない足りないと思ってた空白が埋められていくようで。
心地よさも感じたし、穏やかな語り口とは裏腹の冒険物語に聞き入りもした。
単純な物語を喜ぶ幼児みたいに、それで?それで?と続きをねだる相槌を時折口にして。
何度目かのそれで?に返ってきた問いかけに、ぱっちり瞬きした]
んん……?どこだろう。
――ふぁ。
[真面目に考えようとしたとき、頭に触れた軽い感触にまたぱっちり瞬き。
それから、謝罪が聞こえてから、やっと撫でられたんだ!って気が付いた。
優しい重みが離れていくのが惜しくて、つい彼の袖を掴んで]
……もっかい。
[彼の袖をそうっと引いた。
頬がかっかとあつくって、真っ赤なのは自覚しながら
照れた笑いに顔をくしゃりとする]
(263) kaisanbutu 2014/11/28(Fri) 22時半頃