−宿泊所 自室−
[自室へとナナを連れて帰ると、濡れタオルで身体を拭き、昨日京子に借りたジャージとTシャツをパジャマ代わりに着せ、布団へ寝かせる]
…少し待っていてくださいね…。
[そう言ってお湯をわかし、白湯を作ると、帰ってくる前に寄った医務室で予めもらってきた風邪薬をナナに飲ませる。
熱冷ましのシートを張り、一段落したところでナナがポツポツと語りだす>>157のを、彼女の手を握りながら静かに聞いていた]
…なるほど…。
[二次元に恋をしたこと、同性に恋をしたこと。
どちらを聞いても、リヤは終始落ち着いて話に耳を傾けていた。
いわゆる『引いて』いる様子もない。
それどころか、少し納得している部分すらあった。
…なるほど、真白の件があったから昨日『恋人同士に見えるだろうか』と尋ねられたのだろうとリヤは解釈した。
しかし、彼女の苦しみの種がわかったところで、上手く慰めの言葉など浮かぶはずもなく]
(175) 2013/10/08(Tue) 00時頃