人狼議事

301 十一月うさぎのないしょ話


【人】 啓明結社 カコ

[乙坂>>159にこくこくと頷くことで返事をし、少し足早に席へと移動する。
 周りに気づかれない内にと、熱を持った頬を仰いだ。
 黒豆茶と共に彼が戻ってくれば、自身の隣を促すように椅子を引く。
 小さく咳払い。気合いを入れ直し、背筋を伸ばして微笑んだ。]

 ! ……ふふ。

[言い慣れた、聞き慣れない言葉を耳にする。
 いつもは境界線の向こう側、今日は隣の席。
 これまでは店員と客、これからは恋人同士。
 日常に紛れた特別に、彼を見上げる目元が蕩けた。]

 いただきます。

[乙坂に続いて手を合わせる。一緒に食べるからこその同じ言葉は、それだけで胸を躍らせた。
 笑顔がかわいいなぁなんて口にしてしまう前に、フォークを手に取る。
 伝えることを惜しむつもりはないが、今言ったらそれ以上のものが返ってくるはずだから。彼はそういう人だ。照れてしまう。
 少しずつ知っていく好きな人の好きなところに、ラザニアを迎え入れる唇は弧を描いていた。]

(164) Pumpkin 2019/12/02(Mon) 23時半頃

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