[ついでに血色がいい(吸血鬼に血色などというものがあればだが)のは、何処かしらで獲物を得てきた為だろう。美味しそうじゃのう、と唇に指あて赤子を覗き込みながら、舌なめずりひとつ。]
そうじゃ、ケトルなんぞ主が何に使うのじゃ?
まさか茶など高尚な趣味が出来た訳でもあるまい?
[ならば嬉しい事じゃがのう、と此の女も大概無礼を言い放ちながら、目線は赤子を覗き込んだままであるが。]
なに?
[俺の子ども>>122と聞くに及んでは、まじまじとその顔を見上げた。暫し、青瞳でじっとその顔を見つめていたが]
その冗談は面白くないぞ。
[と言いながらけたけた笑う。さて彼は何度目のこの反応で、何度目の説明をせねばならないのか。実際、できたてほやほや吸血鬼のフィリップが来るまでは、最年少だった彼は、まだまだ彼自身こそが子どもに女には見えていた。]*
(155) 2016/12/06(Tue) 12時頃