わ、わ、わわわーーーーーーーー!!
危なかったですの。また顔からいくところでしたの。
[慌ててじぇーむすの腕に引っ付き虫のようにしがみついて、顔面からこけるのを防ぐ。]
え、えへへー。
そ、そうですの。私、実は足がまだ痺れてますの!
[誤魔化すように笑って、舌をぺろりと出す。
本当は足は痺れてはおらず、別に原因があったものの言わない。]
あっ!私いいこと思いつきましたの。
じぇーむすどのは乙女の取り扱いに不慣れとさっき仰っていましたの。
どうぞ、この機会に取り扱いになれるといいと思いますの。
私をエスコートして下さいですの。
[どこをどう見ても淑女らしさの欠片もない少女をエスコートしたところで、きっと満足な経験値は得られないだろう。
芝居のような大げさな動きで、スカートの裾を摘んで、お辞儀をし、しずしずと手を差し出してみた。]
(153) 2014/05/21(Wed) 22時頃