[ピーちゃんをベッドに放り出し、ディーン先輩の居場所を作るためにもいそいそと部屋を片す間。
自分は昨夜のグロリアさんとの話を思い出していた。>>146
「いや、殺されるのはグロリアさんにじゃなくて……」
今自分の目の前にいる先輩なんじゃないかなあと。
そんなことを考えていた。
立ち去るその後ろ姿に小さく投げかけたその言葉。その先は勿論言えてなくて、失礼なままあの場は終わってしまったが…
もしかして実は怒っているのかもしれない!!!
だって物凄く吸血鬼が獲物を見るような笑みでこっちを見ていたから…!
思わず絵の具を持つ手がガタガタと震えた。
今度時間のある時にレストランの写真とピーちゃんの羽を持って非礼を詫びにでも行こうと決めた。
ついでに自己紹介がてら、絵を持って行ってみようかな、自分が絵描きをしてるって知らなかったみたいだし…グロリアさんはどんな絵が好きなんだろう?]*
(148) 2016/12/06(Tue) 11時頃