そのままにしておくのは、僕が嫌なんだよ。
いいから大人しくしろ。すぐに終わるから。
[首への包帯はいらない>>126と言われたところで、自分の残した鬱血痕への後始末は、自分には必要なのだ。
多少身を引かれたところで、その肩を掴んで引き寄せる。余り過剰に抵抗されるようなら、上手く巻いてやることはできないかも知れないけれど。
痛々しい痕の残る首を掴んで、包帯を押し当てた。
その細い首からは目線を外しながら、ずいぶんと痛い所をついてきた質問には苦笑する。
とうてい笑える話ではなかったけれど。]
悪い、と。…思ってるに、決まってる。
おまえが苦しんでるのに、何もしてやれなくて、……殺してやることもできなくて。
[自分の感情なんて、自分でも理解はしきれない。けれど弟に何かしてやりたいと思う気持ちは本物だ。…その思考の根源が、何であれ。
きっと望まれてはいないだろう、言葉だけを聞けば随分と偽善的な模範回答を、取り繕うように吐き出しながら。]
(144) 2014/06/29(Sun) 01時頃