― 朝食前・炊事場 ―
[どうやら良さげなお皿を見つけたらしい>>72
背伸びして取る姿が可愛いなんて思っていたのも束の間それは直ぐに後悔へと変わった。]
カシャンッ…
[軽い音を立ててそれが落ちた途端、罪悪感に襲われる。嫌な思い出がフラッシュバックする。
―割れた皿、めんどくさそうに舌打ちする伯母の姿、手から流れてくる血。帰ってこない、両親。
割れなかったことは結果であって問題ではない。彼の手の中の皿をどうしてとって上げなかったのだ。もし割れて怪我でもすれば、血が、血が。]
あ、あぁ…カルヴィン!大丈夫!?どこも切ってへん!?よおみしてみ!?
ああ、よかったぁ…
[急に青ざめカルヴィンの手を取ったのはいつもの様子とは違って奇妙に映ったかもしれない。
一通り、手を見て怪我していないことが分かると安心したように、本当に嬉しそうに笑った。]
(128) 2014/01/25(Sat) 03時半頃