[青い空を見上げているといつの間にかヴェラがすぐ傍にまで近寄っていた。>>124]
こんにちは、ヴェラさん。うん。ちょっとだけね。
[寝そべったままだと悪いからと起き上がって座ればその隣に座るヴェラ。挨拶を返してからヴェラがここにいるはずもないことに気付き、驚いた表情を浮かべた。]
あれ、ヴェラさん。ヤニクさんはどうしたの?
……そっか。はぐれちゃったのか。大丈夫かな。
[あまりにも自然に返されたためそれが嘘だとは分からず心配だなあ、と呟いて膝を抱えた。迷った程度でどうにかなるとは思ってないが心配しない訳にも行かない。]
飴玉?……もらう。
[大きめの飴を目の前に出され、目を丸くする。素直に受け取ったものの不思議な感じがして見つめた。まだ飴は舐めずにヴェラの顔を見返し、あることを思い出していた。]
ちょっと…いや、なんでもないよ。
[そういうことなのかな。まだ形になり切ってない物を胸に抱いたまま、甘い飴を口の中へ入れた。]
(125) 2014/05/16(Fri) 21時半頃