[緑にぎらついた爪は、打ち鳴らしていなくても微かに黄緑の膜を帯びているよう。それが出来るだけ触れないよう、指の部分が触れないよう手のひらで。
猫の笑みは確かに、道化の目に入った。
全ての目をそちらに向けていたのだから。
一瞬、見開いた後に細まった目たちが、笑顔を見れたことの何よりの証明だろう。]
ニャー!ですね!
じゃなくてネイサ!
[遥か昔に交わした言葉に思えるアイデンティティを得意げに。黒い毛並みに黄緑がついてしまったら申し訳なさそうに、払っておいた。
ひょん、と一歩足で向きを変えると]
では、お嬢さん!
道化は最後まで 頑張ると約束したのです、止めてくれるな!ってやつです。
お化けが 元は人間でも!前向きに戦っ て殺そうと思います。
そして道化も殺さ れるのです。それで、いいんだと思うんです。
お嬢さんには見苦しいところをお見せしますが。ごめんなさいね?
お菓子以上になにかあげられたら、良かったのですが!
[右手とかいりますか?
そんなことを最後に言ってから。道化は一端沈み込んで跳ねた]
(120) 2011/10/26(Wed) 01時頃