人狼議事

236 【誰歓】 悪魔の月の嗤う夜 【特殊騒動】


【人】 墓荒らし ヘクター

─自室・三階─

[夜も更けた頃合い。
ランプを消した室内は、北向きの窓から僅かに射し込む街と月の明り。
そして、揺れる蝋燭の炎に照らされていた。
黒布を敷いた床の上には、散らばる土塊と黒い羽。
既に息絶えた雄鶏の骸からは、もう流れる血も無い。
男は、短剣を手に、其処に立ち尽くしていた。

 ──何故だ?

静かに、自問するも応えは直ぐには出ない。
その夜、男が施した降霊式は、失敗に終わっていた。

 ──何故──、何も応えない?
 既に多くの人間が死に死霊で溢れるはずの街で。何故。]

 ……まさか。本当に誰かに取り憑いてやがんのか……?

[呟き。だが、失敗に終わった以上、男に確かに解る事は何も無い。]*

(118) 2015/08/25(Tue) 00時半頃

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