[>>104小鈴のいいわけめいた自己主張が、怪しいことは知っていても口を挟むこともない。
己の欲に忠実に生きると言うからには、妖だろうと人だろうと、他者のそれを否定もしないが道理だ。
だが勿論、己に害為すとあらば、情け容赦もしない]
我は我、灯里は灯里だ、我の真似をする必要はないさ。
[>>108闇星を制する力を望む風にも見える灯里には、どこか優しくそう告げる。彼女の生きる先の世は、きっと別の理がある世だろうとも思っていた]
ただ、そうだね......もし闇星に飲まれそうになったなら、こう思え、と、我が教えられた事がある。
『お前に飲まれるくらいなら、我がお前を飲み込んでやる』
てね。
[抗うではなく、厭うでもなく、全て飲み込む、出来るかどうかではなく、そう覚悟を決めるということだ、とは、伝わろうか**]
(112) 2016/05/27(Fri) 02時半頃