バーカ。将来どうこうじゃねえよ、ヒリヒリすんだろフツウに。
[寝起きじみたもごもごとした返答を鼻で笑って非難。その内容は間違いなく心配なのに、本人にその自覚は全く無い。
ついで、伸ばした手の人差し指の背で、隣に座るクリスの頬をそろりと撫でた。日に当たっていた肌は、少し火照って熱い。
もう、大丈夫?問われる声に目を細めて>>81。その柔らかな空気に、強がる気も削がれてしまう。]
さァ?
……もうとっくに、駄目かもな。
[言って、立ち上がった。
暗い瞳が揺れる。何故だろう。何故こんな、やさしい、普通の、やさしい人が。自ら幸せを棄てなければいけなかったんだろう。
ごほ、と咳をして、クリスから目を逸らす。
穏やかな哀しみが滲んで、目頭が眩む。そうしてまた、短い咳。またあとでな。お決まりの挨拶で、歩き出した。
その足跡に、はらはらと散る、白い花びらを残して。]
(97) 2014/09/06(Sat) 17時頃