あんなぁ!!
[ぶち、とキレ音がしました。]
俺っち急いでんの。娘が1人で家で待ってんの。むしろなんかくれってんの。
[おじちゃんが早口で捲くし立てます。
いつもだったら落ち着いて、って言うところですけれど、これは仕方がないです。最後の一言は余計ですけど。
女の人はどうするでしょうか。すっと、目を細めたように見えます>>#1。あれ?でも、何か変?
その瞳がどこか、輝いているような?]
『あら、残念。』
[おじちゃんが聞いたのは、そこまでです。
ぱちりと指が鳴らされる>>#2と、おじちゃんはそこから消え去ってしまったのですから。
後に残された言葉は、周りの人にはきっと聞こえませんでした。ただ残像のように、明るい街並みに残り続けます。
でもちゃんと私には聞こえました。ああ、馬鹿、余計な一言なんて付け加えるから。叶えてもらっちゃったじゃないですか**]
『私が貴方にとっておきの悪戯をプレゼントしましょう。』>>2
(92) 2011/10/19(Wed) 02時頃