[合図と共に放たれるノイズたち。サメとカラスが3体ずつ。>>@2
>>62構える幼馴染の隣で、絵筆を構えた。
迷うことはない。
そして、遠慮することもない。
この後に控えるゲームマスターとの戦いのことなど、考える余裕もない。
迸る感情が、膨れ上がる激情が、彼の力になりたい、ならねばならないと私の体を突き動かす。
片方しか生きれないのならば。私が礎になることは当然のように受け入れるのだ。
元々は、彼を生き返らせるために始めた戦いだ。
私が生きようと希望を持つことが、そもそも間違いじゃないか。
生に縋る事が、そもそも間違いじゃないか!
“もう、どうなってもいいや”。
仮面の死神の言葉により、一瞬、一瞬だけだが、自棄になり――その心の隙間に、モノクロの毒が流れ込む。
この色を失った世界に取り込まれていく。深く、深く。
そして、私は笑った。]
(75) myu-la 2015/03/21(Sat) 22時頃