えぇと、少し……いや、かなり見苦しいけれど、ごめんね。
[謝罪をひとつした後、恐る恐る、仮面に手をかけ、外す。
露になった素顔は、元々はそれなりに端正なものだったのだろう。
しかし、それを覆い隠すような、爛れた痕が酷く痛々しい。
反応を伺うことはせずに、此方に視線が向けられていたならば、小さく苦笑する。引き攣った頬に走る痛みにはもう慣れた]
あー、ご覧の通り。
昔、怪我をしてしまってね。
食事以外の時に外すつもりはないから、気にしないでもらえると嬉しいな。
難しいかもしれないけれどね。
[自己紹介というより、事故(に会った)紹介になってしまったが、そんなことを気にする余裕はない。
えぇと、とか、その、とかしどろもどろになった後、視線をテーブルへと落とし、仮面を机に置いて、代わりにスプーンを手に取った]
(73) ふゆのひと 2015/02/10(Tue) 22時半頃