[手の中で光を放つウルフバスターに念を込める、人狼族のギミックであるそれはすんなりと念を受け入れて源太と杏菜の姿を映し出すカメラの代わりをこなす。
ウルフバスターを持つ者たちには小さなホログラフがそれぞれの眼前に浮かび上がる事だろう。
浮かぶのは憮然と立っている杏菜の姿と、半狼《ハーフ・ウルフ》に捕らわれている源太の姿]
聞こえているかウルフキラーを持つ者どもよ。
貴様らの仲間はこの通り丁重におもてなししている。
悔しければ仲間を取り返しに来ることだ。
俺は貴様ら全員と戦う事が目的だ。
搦め手から貴様らを甚振るつもりは毛頭無い。
どの道この場所は既に分かっているのだろう?
貴様らがやってくるのを楽しみにしているぞ。
[一方的にそれだけを告げると白の力を持つウルフバスターを源太の側に放り投げる]
人狼殿にある限り、ウルフキラーはこちらの意のままよ。
貴様がそれを手にしていたところで何も問題はない。
それに貴様は既に一度倒している事だしな。
(64) 2011/12/19(Mon) 01時半頃