〜昨夜・サイラスの家へ向かうまで〜
[>>52「お前はこれから何処に行くんだ?」
ヤニクに問われた僕は首を傾げながら考えた。以前は東の国へ行ったし、西の国へは…まあまだ戻る予定も近くを寄りたい理由もないし。ミックスフルーツのジュースが飲みたいから南の国に行く予定ではあるのだけど…とそこまで考えて、]
ヤニクこそこれから何処行くの?
[質問を質問で返す。そうすればヤニクは苦笑交じりに考えて、暫くすれば「西だな」と答えた。さすれば僕はその言葉に対して不思議そうに返す。]
ここに腰を落ち着けても良いんじゃないかな?それか拠点村にする、とか。
[彼の為思ってそう言ったのだけどヤニクは曖昧な表情を浮かべていた。深い事情ではなさそうだけど……もう少し見守っていてあげようかな。]
…そうだ。ねえ、ヤニク。
[>>38サイラスの家に入る前、中の住人を呼び出す前に僕は口を開く。これは言った方が良いのだろうかと、それを悩みつつ。]
夏の使者に気を付けて。夏の使者は名誉だけど、時に夏の使者は悲しみをもたらす。そうなる前に…いや、
そうならんことを、
[僕は地に片膝を着き彼の手の甲にキスを落とす。これは僕の国の、親愛の敬意。]
(57) 2014/05/15(Thu) 21時半頃