ー広場ー
[広場にてパンを平らげ、それでもまだ腹が減る。リーがステーキを更に注文していたが、頭が拒否するのに腹が反応するのがとても恐ろしかった。
今は肉は食べまいと、また軽食からチップスを持って来ればバリバリと音をたてて囓る。炭酸飲料もお供に。
しかしあれが自分が仕出かした事ではなく、誰かがした事であると言うのならば。それは一体誰なのだろう。
今まで接し少しでも言葉を交わした人物達の中に、そんな事をして平然としていられる人物はいたように思わなかった。
強いて言えば一言も交わしていない人物。先ほど集まりま薬を服用した際、ちらりと横目で見た名札は【ネル】だった。あの人物が?だが、他に会話した中にいるとは、思えなかった。思いたくなかった、特に目の前のリーとイアンはとてもそうは思えなかった]
そそそその、何故実験は、ちゅ、中止しないので、しょうかなあ……。
……はあ。
[疑念は話をしていないというだけである1人に向けられる。しかし、それは己にとっても相手から言える事で、疑心暗鬼にもなりがちなこの状況に溜息をつきながらチップスを口に運ぶ。そんなつぶやきの後、恐ろしい放送が流れていたのだった]
(43) 2015/08/25(Tue) 20時半頃