…あ、悪ぃ…
[思いに耽ってだんまりではあまりに失礼だ。
目の前に置かれた餅をひとつ頬張り、茶を啜る。
そして姿を一目見たときから気になっていた事を切り出す]
なあ、その三味線…飾りって訳じゃ無いんだろ?
志乃はどんな塩梅で唄を紡ぐんだ?
[威勢のいい音を奏でそうだ とひとつ加えて湯呑みをぐ と煽れば、そのまま一滴残らず飲み干して。]
いつか、聴かせてもらいたいモンだな!
[その声は、いつもの調子を取り戻していて。
有意義な出会いを愉しむと、懐から銭を取り出して席の上に置いて立ち上がっただろうか
そして寝かせていた竹刀を手に取り直す]
また、困った事があったら何時でも言ってくれよな!
この、一平太 獅子丸に!!
じゃあな!ゆっくりしていけよな!
[宛ら獣が体を大きく見せるように胸を張って言い放つと、ご自慢の竹刀と共に茶屋を後にしただろう]
(24) 2015/01/22(Thu) 04時半頃