(チャンスは巡ってこないかもしれない。
あえかに散って、消滅するのかもしれない。
─── それでも 。 )
[盈盈大河の満つるさなか、
渡し守の背に隠れて沸沸気と魔力充填す。
カルデアの魔力供給のみならず、自身の命も引き換えに───]
たすけて 、なんて 言ってられない。
ちっぽけな"恩返し"。まだ できてないんだもの ─── 、
[どぷん、 と全身が河に浸かったならば、
その姿は 掻き消えている。 ──光学迷彩。
過剰な魔力を並行処理にも利用している。
姿貌が隠れるのも、手の内は知られているだろうが、先進的ではあっても、此方世界と別ベクトルの進化を遂げたこの世界に、此方の魔術系統が分析できなければ───
あらゆる手段を尽くせと身体が叫ぶ。肉体を鎮めて酸素を無駄に消費しない。子供のころにやった、素潜りだ。もって、数分。カローンの傍を離れる。機を伺え。余さず見て、── カローンを 信じて。*]
(23) 2019/02/22(Fri) 05時半頃