[関係がない、と言われれば腕組みして相手を見詰め。>>14]
まぁな?関わり合いが無いっちゃあ、無いわな。
[それまでとは異なり。
冷やかすような笑みも浮かべる事なくトイを見据える。
ぎこちなく逸らされる視線。
それは理解するも、幾分ふらついて見える足取りは昨日までとは異なる。
と、投げられた捨て台詞に。首を横に振り肩を竦める。]
そうか。そんなら気を付けるんだな。
──無事、出られるかどうかも怪しいぜ。
[それだけ言い。
去る、と頑なに強情な目が見えれば引き留める事はしないだろう。
気骨はありそうな小僧に見えた。
手元に置いてみたくは思ったが、この街から逃げ出す選択も間違いではないだろう。
ふと、降りて行く彼の横顔が一瞬歪み、腹の辺りを押さえる手を見逃さなかったが。
それ以上、何も言わず男は階段を上がっていく。]*
(15) 2015/08/25(Tue) 18時頃