何を遊んでいるの、シルク。
早くその、竜肉斬包丁《ドラゴンチョッパー》をもぎ取るのよ。
[カーニバルの鍵>>1:76である、竜肉斬包丁《ドラゴンチョッパー》
心のうちに響くその声は酷く冷たく、
何処までも、道具に接するように。
流れ込む力はさらに強く。もし彼が歪んでしまったとしても留まる事を止めはしないだろう。
その女は、シルクに目を向けてすら居なかった。
流れていた、――美しい涙にさえも。]
[切り取るのは世界と、そこに住まう人々。
全ての肉体を焼き尽くし、重ね合わせるのは香り高い聖なる命の輝き。
その全てを聖杯鍋に沈めて、深いコク…もとい、濃厚な一つのエネルギーへと変える、伝説の儀式魔術。
人類は死ぬ。>>1:76
黒い茨に捕らえたエネルギーの比では無い。
その工程を経て目指すのは、いくら追い求めても捕まえられなかったたった一つの想いだけ。]
(14) 2015/06/04(Thu) 03時半頃