―ウォーレン工房・入口―
あれれ? カルヴィンにトニー、こんにちは。
こんなところで奇遇だね?
[扉を開けた所、すぐに女の子の目に入ったのは二人の少年の姿でした。一人は村はずれの小屋に住む、一人暮らしの少年です。一人で生きていく、自分よりたくましいその姿は密かに応援していました。
もう一人の少年は……そういえばどこに住んでいるのでしょう? 知りません。]
そりゃあ成長期だからね……ってなんなのもう。親戚のおじさんみたいなことを言うんだねカルヴィン。
[見上げられて、ちょっと得意げに胸を張ります。客観的に見てあまり発育の良くない女の子でした。そういえばこの少年の身長は随分前から変わりません。気にすると思って触れないでおいてあげる余裕を発揮していましたが、きっと成長気が早い子だったのでしょう。]
あれ……、そいえばカルヴィンっていくつだっけ?
[去年の冬はいた気がします。ということは自分と同じくらい……なのでしょうか]
(9) 2013/11/20(Wed) 02時頃