人狼議事

270 食人村忌譚


【人】 発明家 源蔵

―― 焼けた、きょうだいの家 ――

[男がその、家の残骸の場所に着いたときには、
召集のかからなかった村人がいくらかいて、
石動と錠のとこだよなあ 
あれらは集会所に呼ばれていたな、などと確認を取り合っては
その家の大方が燃え、枠組みにちらちらと火が残るさまをみては
延焼の懸念はないと見て
ぱらぱらと疎らに散っていった。

呼ばれた者のことは、呼ばれたもののなかで。
そんな“村九分”の意識もきっとあったのだろう。]


[だから男は、そこに一人でいて、
焼けた家から零れたと思わしき 焼け焦げた木材の破片を、
靴でにじりつぶした]

(8) 2017/12/02(Sat) 21時頃

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