[そして熱で苦しむカイルをこのままにしておけないとシメオンは決心してカイルを背中におぶって娯楽室へと運ぼうとした。
自分よりも若干背が高い後輩の身体を運ぶのはシメオンにとってかなり骨の折れるだった。
カイルを背負うのも一仕事で、苦労して部屋から息は切れかかっていた。
もしかしたらカイルの足を引きずっていたかもしれない。シメオンが運ぶよりもトレイル先輩が運ぶ方がカイルにとっても幾分か楽だったのではないか。
寒いのに額から吹き出る汗、揺れる視界。シメオンだって健康ではないのに。]
ごめん、な。頼りない先輩で。
お前、も、辛いかもしれないけど、僕がお前の面倒を見…て、や……。
[本当は聞かせたくない弱音と謝罪の言葉を背中のカイルへと聞かせながらも、
背中から伝わってくるカイルの熱を無碍にすることは出来ず必死の思いで娯楽室へと向った。]
[その途中、トレイル先輩か明之進先輩に発見されれば無理矢理にも引きはがされて娯楽室に2人は運ばれたかもしれなかった。**]
(+7) 2014/01/27(Mon) 02時半頃