126 生贄と救済の果てに〜雨尽きぬ廃村・ノア〜
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[ソフィアは、ヴェスパタインがいつ死んだのかを知らず、 また、ホレーショーがヴェラと行動を共にしていたことも、 崩れかけた小屋でコリーンやヤニクと出会っていたことも知らなかった。
だから。 自分の知ってる情報を繋ぎ合わせて、そう結論付けた。
ホレーショーは、二人に襲われて、ここまで逃げてきたのだと。]
(93) 2013/06/18(Tue) 01時半頃
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―…っ。
[>>86がら空きの上半身。 喉笛を食いちぎられる事も覚悟していた。 けれどヴェラが到達したのは、再会の時と殆ど同じ位置。 痛みはなかったが、まるで何かで傷つけられたかのように動けない。]
…っ…。 ヴェラさ…。
[魔法が解除されて人間に戻るヴェラ。 鎧についた両手が離れ、頭から血を吹き出しながら彼が落ちていくのを、感情の分かりづらい顔で茫然と見ていた。
手を差し伸べる事は出来ない。 ―彼も、望んでいないだろう。]
(94) 2013/06/18(Tue) 02時頃
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[―ヴェスパタインと殆ど同じ事>>1:140を口にするヴェラ。 ガツンと頭を鈍器で殴られたような衝撃を受け。
>>87痛々しいその姿。 今なら止めを刺せるかもしれないのというのに、咄嗟に動く事が出来ない。
そして、ツェツィーリヤの元へと走っていく彼を止める事もなく。 その後ろ姿を見送っていた。**]
(95) 2013/06/18(Tue) 02時頃
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記者 イアンは、メモを貼った。
2013/06/18(Tue) 02時頃
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/* 動きで困らせていたらすみません…。 そしてソフィアさんがヤニク・コリーンこんびを疑う流れ…!(どきどき)
(-59) 2013/06/18(Tue) 02時頃
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/* ヤニクとコリーンが組んでいたら、ソフィアと3人になった時に、ソフィアを襲っていると思うんだ!w ヤニクが仲間なら、ソフィアが一人なのと同じだよw>>90
(-60) 2013/06/18(Tue) 02時頃
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[イアンの喉笛に辿りつけなかったのは、あくまでそこで力の限界に達したため。 打ちつけた肉球も、精一杯攻撃の意図を込めたもの。 巨大な肉体の傍を落下しながら見上げた顔は、魔物と魔法使いとして再会した時から同様、感情の読みとれないものではあった>>94が。 名前を呼んだ彼の声を耳にして、見つめていた視線>>87をふいとそらした。
一方的な思いであれど、あわせる顔がない。 望んだ願い>>87は、もう叶わない。
そう察した瞬間、ヴェラは一方の手としてではなく、1人の魔法使いとして駆ける。 望んだ願いは放棄して。どんな手を使っても魔物の殺害を担う、1人の魔法使いとして。
警戒するは背後からの攻撃。 食らっても構わないとは思っていた。最後の瞬間に、自分の右手さえ届けばいいと。 ただ、少なくともしばらくの間は襲い来る気配もなく。 死に瀕したもう1人の魔法使いのもとへと、辿りついた]
(96) 2013/06/18(Tue) 02時半頃
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[ツェツィーリヤ。お前の名前>>0:179。 ちゃんと、覚えている、ぞ。
斬り伏せられた彼女>>2:201に、無言のままに呼びかける。 おそらく、通じることはないとは思うも、その右手を彼女にかざしながら。
私は強い。が、この魔物の殺害は、私だけでは無理だ。 だから……不躾ですまんが、共に戦って欲しい。
ヴェラが思うは、先ほど思案した『2つの選択肢』>>40。 『生贄』か、『救済』か? ……いいや、違う。
『贄として喰らいつき、その全てを我が糧とする』か]
(97) 2013/06/18(Tue) 02時半頃
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[少々獣臭い前足だが、そこは我慢してくれ。 お前の力の全てを、ここで解放させてもらうぞ。
『贄として喰らいつき、その全てを我が糧とする』か ……魂は右手に収めど、『その人物そのものから、全ての力を引き出す』か。
選んだのは、『生贄』。
ツェツィーリヤを供物とした、『 生 贄 魔 法 』の発動]
(98) 2013/06/18(Tue) 02時半頃
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[『生贄』を実行する右手に力を込める。 応じるように、ツェツィーリヤの体が中空へと浮き上がる。
赤い雨を一身に受け、立ち上がるように地から足が離れて行き。 やがて、僅かに地から浮いたまま、かつて微笑みを浮かべていた魔法使いの体が激しく痙攣し始める]
イアン。
[確実に魂を捉えていることを察知すると。 背後にいるであろうイアンに向かって、一声告げた]
……すまん。
[魔法を発動のトリガーとして、多くの魂を啜った右手が、力強く閉ざされた**]
(99) 2013/06/18(Tue) 02時半頃
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/* 過去編を書いたのに、また落とさないでオフる私。
(-61) 2013/06/18(Tue) 02時半頃
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風来坊 ヴェラは、メモを貼った。
2013/06/18(Tue) 03時頃
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/* 迷いはしたけど、ツェツィーリヤさん原作知ってる方だと思うし、『生贄魔法』のすんなりピーンと来るんじゃないかと思って。 私が書く場合? そりゃ、天からでっかい雷ドーン! でおしまいですよ?
(-62) 2013/06/18(Tue) 03時頃
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/* あ、しまった。このやり方だと、赤の方の力を借りることになるんだった。
(-63) 2013/06/18(Tue) 03時頃
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風来坊 ヴェラは、メモを貼った。
2013/06/18(Tue) 03時頃
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/* 思ったより面倒くさいやり方を提案してしまったような気がする。 一応、死亡までは表がやることになってるけど、魔法発動の描写についてはwikiにも書いてないからセーフ……かな?
ともあれ、やっちまったもんはアレですし。 もしよければ、よろしくお願いしまーす!
おやすみなさい。
(-64) 2013/06/18(Tue) 03時頃
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[ヤニクは何と答えたか。>>79 外へ出るとしても、もう少し留まるとしても。]
手、貸してくれる?
[そう言って、再びスカートの裾を細く裂く。 残りの長さ? 大丈夫大丈夫。
貸してもらえたなら、傷だらけの手、血をそっと拭ってから、破いたものを巻きつける。 手を使うのに邪魔にならない様に、けれども少し厚目に。 それは簡易治療であり、そして、今後魔法を使用する際に、緩衝材として少しでもダメージを和らげられればと。**]
(100) 2013/06/18(Tue) 05時頃
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/* え?私が生贄魔法の描写するの? 何故私に振っているのか分からない。
タイミングによっては齟齬が発生するので する心算はありません。すみません。 全てのログで、白ログが最優先と考えているので。
(-65) 2013/06/18(Tue) 07時頃
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/* というかね そういうお仕事の役職とかならともかく 赤の二人に業務連絡以外の伝言を強いる心算はないのですよ
見えているなら兎も角、 流石にこの無茶振りには応じられない
(-66) 2013/06/18(Tue) 07時頃
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/* 絆がある方が殺し愛が美味しいよね。
(-67) 2013/06/18(Tue) 08時頃
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…ん。探さねーと。
あと、ホレーショーもだし、 ソフィアとか、誰かと一緒なら安心なんだけど…… [其処まで、考えて]
魔物、誰なんだろ。 ……あんたじゃなさそーだってのは、分かったけど。
[手を貸してと言われてとっさに出すのは、無傷の左手]
え?あ?違う?…こっち?? あー、平気だって、マジで………
いや、その、すんません。
[誤魔化しきれず、渋々受ける手当て]
んじゃ、行こうぜ?
(101) 2013/06/18(Tue) 10時頃
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/* おおおお、生贄魔法ですかー! そしてイアン、キリング?
初手で吊りと襲撃被ったからきついなーとは思ってましたが、やっぱりそうなりますよねぇ。 ホレーショーさん、ごめんなさい。
(-68) 2013/06/18(Tue) 11時半頃
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…あァ。
[ツェツィーリヤに向かって右手を翳すヴェラを見て、彼女を糧にするのだろう、と思った。 それを許すな、奪い返せ、と右手が訴えるが、身体は思うように動かない。
>>98>>99―しかし、巨大な魔法が発動する気配。 ツェツィーリヤの身体が立ち上がるように宙を浮けば、はっとしたように全身を強張らせる。]
―…ッ。
[痙攣する彼女の身体は、間もなく魔法が発動するのを予期させ。 やはり先に魂を宿しておくべきだった、と魔物の本能で、ぎり、と歯噛みする。**]
(102) 2013/06/18(Tue) 11時半頃
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記者 イアンは、メモを貼った。
2013/06/18(Tue) 11時半頃
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ホレーショーさん。
―ごめん。 俺、捕まっちゃうかも。
[巨大な魔法の発動の気配は彼にも伝わっているだろうか。 自分は使った事はなかったが、その威力は聞いて知っている。 広範囲に渡るそれは逃れようもない事も。
自分の身にそれが及べば、もう一人の魔物である彼は不利になる。
―感情に負けた故の失態。]
(*12) 2013/06/18(Tue) 12時頃
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ホレーショー? ……心配なのね。
[『みんな』と括らず、個別に口にされた名>>101、案じる言葉に、緩く笑む。 続く言葉には、ふるりと首を振って。]
分からない。 ……。そうなの?
[あんたじゃなさそう、と聞けば、少し目を丸くするけれど。]
(103) 2013/06/18(Tue) 15時半頃
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うん。私も、ヤニクは違うと思う……。 [そうして、手を貸してと言って差し出した左手のひらに、差し出されたのは同じく左手。 また、目を丸くして。]
これじゃ、握手もできないわ。
[小さく笑いながら、右手の方だと言い直せば、手早く処置をして。 行こうという言葉に]
ん。
[こくりと、小さく頷いた。*]
(104) 2013/06/18(Tue) 15時半頃
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記者 イアンは、メモを貼った。
2013/06/18(Tue) 17時頃
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/* >>2:55 自分=コリーン 私が対象だったら、今の状況危険よ? ……って意味だったのだけど。
ト書きの中の『自分』って、コリーン自身の事を指しているつもりが、相手の事を言ってるみたいにも見えるよね。 ……と思って、途中から『私』に書き方変えてたりして。
(-69) 2013/06/18(Tue) 17時半頃
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風来坊 ヴェラは、メモを貼った。
2013/06/18(Tue) 18時頃
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/* おぉ、ツェツィーリヤさんお答えありがとうございましたー。 イアンさんも連絡くださってどうもです。
うん。せめてカッコイイ感じにしあげなければ……っ。 雷どーん。
(-70) 2013/06/18(Tue) 18時頃
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/* イアンさんの動きも制限してしまってごめんなのです。 思えば、2日目3日目、今現在のところ、絡めたのほぼ私かツェツィーリヤさんだけですしね(赤でホレーショーさんとのやり取りがあるとは思いますが)。 いえ、私のほうは、存分に楽しませてもらっているんですが。
ともあれ。今日で更新。 まずは表のお話をつくるつくる。
(-71) 2013/06/18(Tue) 18時半頃
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/* ふむふむ。改めて読むと、矢尻である、感電する、くらいが供物情報の主なとこかな? 雷の色とか雰囲気とかはなさそうだから、そこは創作をば……。
(-72) 2013/06/18(Tue) 18時半頃
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[狼の生態を知っているだろうか。 狼は通常、社会的な群れ(パック)を組み、強いものも弱いものも隔たりなく、互いに力を補いあいながら生活している。 共に狩りをし、外敵を遠ざけ、次なる世代を育みながら。 これだけを取り上げるならば、なんと仲睦まじい集団>>2:149なのかと思われてしまうかもしれない。
だが、野生は過酷だ。これは表層の一側面に過ぎない。
群れについてこれないものが現われたなら、ぎりぎりまでは見守れど、やがては諦め見捨て去る。 群れの調和を乱すものが現われたなら、集団で追いたて、別離させる。 一匹狼と化してしまえば、極端に寿命が縮まるだろうことを、知った上で。 そして、群れが己を養いきれぬと察したならば、自ら離れてその道を選ぶ。
生へのベクトルは、常に群れを維持するため、群れを維持するため。 個ではなく、例え心と違えども……集団を、重んじて]
(105) 2013/06/18(Tue) 19時半頃
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―現在/ツェツィーリヤの力の解放―
[右手で捕えるは、ツェツィーリヤの魂>>99か。 それは感覚的なものであり、描ける類ではなかったかもしれないが。 強いてあげるなら、生命が集約された光体を、その手の中に捕えているイメージ。 それを握りつぶした時が、彼女の肉体から魂が、完全に切り離される時となることだろう。
使わせてもらうぞ。
背後にいるイアンを振り返り、視線は強張ったように感じる巨大な体>>102へと向けられている。 しかし、無言で語りかけた相手は、手の内に捕えただろう、ツェツィーリヤの魂。 これから、魂を奪い去る。 狼の習性と違わず、群れを維持するために、個を切り捨てて。 これまでと同じだ。疑わし、疑わしくないとは別にして、たとえ相手が誰>>2:181であろうと、群れを守るために排除する>>1:111と、決意していた思考と同じ。 恩義>>10や、親類への情>>50。誰かに対する潰えぬ記憶>>82などと比べれば。 それはひどく人間味のない、下等で獣臭い思考と思われるかもしれないが]
(106) 2013/06/18(Tue) 19時半頃
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[手のうちで感じるのは、ばちり、ばちりと爆ぜる稲妻の胎動。 共鳴するかのごとく、雨雲に覆われた空が、ちかり、ちかりと瞬きだす。
雨と共に弱弱しく落ちてくるのは、ぱちっ、とようやく耳に届くほどの、か細い雷筋。 ぱちっ、ぱちっ、と幾筋も。 ツェツィーリヤを中心として。囲む森を丸ごと包み込むほどの、広範囲の内側で。
水に溢れた地上に落ちるたび、ぱちっ、と音を立てて爆ぜる雷光。 それを、「使わせてもらう」への是の返答なのだと、感じるほど傲慢ではない。 己はただ、これから獣臭い思考のままに、ツェツィーリヤの命を喰らうだけだ。
ただ、同時にこの想いが固まっていくのは、ヴェラがなおも魔法使いであり、人間である証左だろうか。 「ツェツィーリヤ」と、血濡れた顔でようやくはっきり名をあげて。 彼女の姿は見ぬままに、迷いなく、宣言した]
(107) 2013/06/18(Tue) 19時半頃
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