人狼議事


43 朱隠し

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丁稚 春松は、メモを貼った。

2011/02/16(Wed) 12時半頃


丁稚 春松は、メモを貼った。

2011/02/16(Wed) 12時半頃


丁稚 春松は、メモを貼った。

2011/02/16(Wed) 12時半頃


【人】 丁稚 春松

― 道 ―
[ ぐう。
腹が鳴る。]

……お腹すいた……。
[ 育ち盛りの身に飯抜きは堪える。 いつもより酒樽が重い気がするが、何とか背負いあげ、会場に運んだ。

そして、大きく息をつくと、すっかり治った足を動かして神社へと向かった。]

(14) 2011/02/16(Wed) 12時半頃

【人】 丁稚 春松

[ 石段を登りきると、先客が見えて。
 会話を邪魔しないように、遠回りで近づく。

 アヤカシと一緒にいるのは、以前見かけた事がある、得意先の次男坊。
 その身の障害故、同じ場所には住んでいないのだと、噂を漏れ聞いた事があった。]

 手を、差し伸べる……。

[ 彼は、アヤカシの手を、必要としているのだろうか。
 昨日聞いたウトの言葉を、小声で呟いた。]

(17) 2011/02/16(Wed) 13時頃

【人】 丁稚 春松

[ 小さな身体を更に小さく縮めて、供物台に近付き、袂に手を入れたところで、ウトの無邪気な声>>21が耳に入る。]

……。

[ そのまま、素手を引き出すと、またこっそりと後じさりを始めた。]

(23) 2011/02/16(Wed) 13時頃

丁稚 春松は、メモを貼った。

2011/02/16(Wed) 13時頃


【人】 丁稚 春松

ひゃあっ

[ 思いがけず声をかけられて、文字通り飛び上がって腰を抜かす。]

あ、あの、邪魔するつもりはなかったんです。
すみません……。

[ 小声が更に小声になっていく。
 その場を辞そうとするが、慌てているので手足が縺れてまた地面に尻もちをついた。

 反動で、袂から包みが落ちる。]

(28) 2011/02/16(Wed) 13時半頃

【人】 丁稚 春松

[ 包みが拾い上げられれば、真っ赤な顔で取り返そうと手を伸ばした。]

そっ、
それ、は。

……………甘いものではありませぬ。

(33) 2011/02/16(Wed) 13時半頃

【人】 丁稚 春松

[ 明之進の心配声には、ただこくこくと首を縦に振った。]

(34) 2011/02/16(Wed) 13時半頃

【人】 丁稚 春松

〜〜〜〜っっ!!

[ 涙目で睨み付けながらぴょんぴょんと跳ねて取り返そうとするも、手は全く包みにかからない。]

傷が、すっかり良くなりました、から。
麦の握り飯ひとつの礼では過分と思っただけです!

[ 朝抜きがたたり、すぐに力が入らなくなる。
銭を持たない自分が惨めで、一刻も早く逃げたくなった。]

(38) 2011/02/16(Wed) 14時頃

【人】 丁稚 春松

そうでしょうとも!

[ 半ばヤケになったような口調で答える。]

「山の神様」ではなく、「あなた」への礼ですから。
じゃ、これで礼は致しましたよ!

[ 真っ赤な顔のまま、ウトに背を向けた。]

(41) 2011/02/16(Wed) 14時頃

【人】 丁稚 春松

[ 明之進に見られている事に今更気付くと、春松は更に羞恥に顔を歪ませて。]

……敬語を使われずとも、結構です……加賀屋さま。
覚えていらっしゃらないと思いますが、私、は、ご贔屓にして頂いている酒屋の丁稚めでございますから……。

(43) 2011/02/16(Wed) 14時半頃

【人】 丁稚 春松

まい、にち……。

[ 絶句する。
 空腹に、また腹が鳴った。]

……毎日、供えれば、兄に会わせて下さいますか?

[ 無理だとわかっているから、自然ごく小さな問いになり。
 春松は一度振り返って、悲しげな視線を狐面に投げると、返事を待たずに歩き出した。]

(45) 2011/02/16(Wed) 14時半頃

【人】 丁稚 春松

明之進、さま。

[ 名を呼ぶ。
 そんな立場では、と言われても、綿飴を買うだけの余剰金があるではないか、とは口に出さず。]

失礼しました。

[ 傷つけてしまったかもしれない事には、素直に詫びを。]

(48) 2011/02/16(Wed) 14時半頃

【人】 丁稚 春松

本当ですかっ?!

[ ウトの申し出に、弾かれたように振り返る。
 顔が輝き、笑顔が広がった。]

(50) 2011/02/16(Wed) 14時半頃

【人】 丁稚 春松

会わせて頂けるのなら。
全ての飯を握っても構いませぬ!

[ 声が弾む。
 漸く、苦しかった2年が報われる日が来る、と春松の胸は躍った。]

(53) 2011/02/16(Wed) 14時半頃

【人】 丁稚 春松

……捨てる?
それは、「持っている」者にだけ与えられる権利です。

僕には、家族も、家も、銭もありませぬ。
他の子のように遊ぶことも叶わず、粗末な着物を繕いつつ、毎日働いているだけです。

[ 眼差しは最早、老成した者のように。
 笑みが緩く広がる。]

にいさんのいるところ、そこが、僕のせかいですから。

(56) 2011/02/16(Wed) 15時頃

【人】 丁稚 春松

最後の晩。

――約束ですよ!

[ 春松は、昨日「アヤカシは信じない」と言った事など忘れたように満面の笑みを浮かべると、空中で小指をひょこひょこと動かした。]

指切りできぬとは、何とも心もとないですね。

(58) 2011/02/16(Wed) 15時頃

春松は、ウトに話の続きを促した。

2011/02/16(Wed) 15時頃


【人】 丁稚 春松

[ 面の奥の表情には気づかず、春松はにこにことわらう。
 兄に会える。
 それだけで、どんな辛く苦しい仕事にも耐えられる気がした。]

ここで、待っていますね。
本当にありがとうございます!

[ 頭を深々と下げて。]

じゃあ僕、店に戻りますね。
明之進さまも、また!

(62) 2011/02/16(Wed) 15時半頃

春松は、足取り軽く、神社をあとにした。**

2011/02/16(Wed) 15時半頃


丁稚 春松は、メモを貼った。

2011/02/16(Wed) 15時半頃


丁稚 春松は、メモを貼った。

2011/02/16(Wed) 23時頃


【人】 丁稚 春松

― 店・自室 ―

[ 祭の最終日を、指折り数える。

 2年経ってもまだ小さいままの春松。
 きっと兄は以前と同じように頭を撫でてくれる。
 それを思うと、心が躍ってしまう。]

にいさん、驚くかなあ。
驚くだろうなあ……。

[ 春松は気付いていない。

 もしアヤカシとなった兄が、本当に春松を案じているのなら。
 とうに「迎え」に来ていてもおかしくない事に。

 行く先にすら、春松の「せかい」は存在しない事に。]

(100) 2011/02/17(Thu) 00時半頃

【人】 丁稚 春松

[ 床と変わらぬ程薄くなった煎餅蒲団に身を横たえ、春松は眠りについた。

 目を閉じると、今でも鮮やかに思い浮かぶ兄の笑顔。
 柔らかく「春」と呼ぶ声。
 やわらかくしあわせな思い出は夢となり、一時少年の心を癒す。]

 

(103) 2011/02/17(Thu) 00時半頃

【人】 丁稚 春松

[ 少年が


      「春」を自覚する日など、


                  もう永遠に来ない。]

(104) 2011/02/17(Thu) 00時半頃

【人】 丁稚 春松

[ 絶望に向かう夜がひとつ、更けてゆく――……**]

(105) 2011/02/17(Thu) 00時半頃

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