126 生贄と救済の果てに〜雨尽きぬ廃村・ノア〜
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…ハァーッ、…ハァーッ、ハァ……
[降り止まぬ雨の中、身を隠すは半分潰れた廃屋跡]
ちきしょう、……クソッタレ、め!
[滴る雫に混ざるは、薄まった赤]
(96) 2013/06/11(Tue) 01時半頃
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[彼女の名を縮めて呼ぶ相手>>94に、にこやかに頷いた。 本名を忘れたと言う彼女にとって 彼女を呼ぶ名は何でも構わないのだ。 ツェツィーリヤと名乗る理由も、 恐らく意味もこだわりもないのだろう。]
風邪をひかれては困りますね。 目的地は廃村です。 多少雨風を凌げる場所もあるはずです。
えっと……コリーンさん?
[くしゃみをしたコリーンへと心配そうに微笑む。 ホレーショーへと名乗っていた声は、 彼女の耳に届いていた。確認するように首を傾げる。]
(97) 2013/06/11(Tue) 01時半頃
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―雨の境界線を抜け出した狼―
[遅かったか……と、狼は思う。 目に映るのは、馬のない倒れた馬車と、枝で作られた十字の墓>>74。 無理はない。濡れた体で雨の境界線まで立ち戻り、この場所まで戻ってくるのは至難ではあったから。 急いで向かってきたつもりだったが、予想以上に水気を吸った体が重たくなっていたのかもしれない。
上に乗せられた帽子の臭いをかぎとり、それが魔法使いではない、普通の人間のものあったことを確認する。 こんなところに来たがる人間が、あまりいるとは思えない。 その上、地面を穿ち>>69、魔物の血の臭いが残された>>71、戦闘の跡。 自分と同じように、要請を受けた魔法使いが馬車で向かってくる途中での、惨事違いない。
災難だったな。狼は濡れた体でお座りをして、墓標の帽子に頭を垂れた。 だが、幸いなのは魔法使いの方は大きな怪我なく、要請の地に向かっているであろうこと。 血が洗い流されないこの場所に、魔法使いの血痕は残っていないのだから]
(98) 2013/06/11(Tue) 01時半頃
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[追うか。どちらにしろ、廃村・ノアへと辿りつけば出会える相手ではあろうが。 律義に墓標を組んでいることからも、人の死には敏感な魔法使いなのかもしれない。 ただでさえ、この先は土砂降りの雨。その上この出来事が重しとなっていたとしたら……魔法使いといえども、誤りは起こりかねない。
しかし、すぐには向かわない。まずは思いっきり体を震わせ、毛にたまった水気を弾いていく。 さらに、軽く飛び跳ね魔法を解除。 体を覆っていた毛皮が再びヴェラの首へと戻る]
やっぱり、雨は嫌いだ。
[毛皮が重くてたまらない。白毛を首から外し、手で絞り、残りの水気を排除する。 『外側』だけでも重いのだ。まして『内側』まで濡れてしまえば……]
濡れない場所以外では、当分狼のまま、だな。
[巨木の上で、魔法を解除しなかった理由も、濡れるのを嫌ったから。 仮に誰かと出会い、会話が必要となったなら、まずは樹木の下や雨避けとなる場所まで移動しなくては。 改めて思いなおすと、再び白狼の姿となり、再び雨の境界線へと飛び込んでいった**]
(99) 2013/06/11(Tue) 01時半頃
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風来坊 ヴェラは、メモを貼った。
2013/06/11(Tue) 01時半頃
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……ありがと。
[略称をにこやかに承諾されれば、口端を少し持ち上げ、少しぎこちない笑みで頷き返し。]
あぁ。うん。コリーンです。 さん、とか要らないけど。 こちらこそ、失礼。
[ホレーショーに名乗っていたのが聞こえていただろうと、改めて名乗ってはいなかった事を詫びつつ。]
うん。お互いに、ね。 急ぎましょ。 ……リーダーのランプって、暖かいのかしら。
[自分は勿論、ツェツィーリヤも風邪を引いてしまうだろうと、そう言いつつ。 ぽそりと、どうでも良い事を付け加える。]
(100) 2013/06/11(Tue) 02時頃
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[濡れ鼠は寒さに震えながら衣を半ば脱ぎ]
……ッ、
[引き裂いた外套の裾で、脇腹の傷口を覆う]
寒ィな、ちくしょう。
[致命傷ではないものの、濡れた傷口はなかなか塞がらぬ]
(101) 2013/06/11(Tue) 02時頃
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[声の僅かな響きに、それを感じ取ることはあったが コリーンの浮かべる笑み>>100に混ざるぎこちなさは 彼女には見えない。]
ランプで暖を取るよりは 火を起こした方が良いかもしれませんね。 ホレーショーさんは炎系の魔法を使われるようですし ……嗚呼、ホレーショーさんが先に行かれていますね。
私も直ぐ、追いかけますので。
[彼女が直ぐにホレーショーを追いかけなかったのは 転がったままの瀕死の魔物を『生贄』する為だ。
下級の魔物の魂を右腕に封印することで 消耗した矢尻を回復させることが出来る。 完全に破損する前に、修復しなければならない。]
(102) 2013/06/11(Tue) 02時頃
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[どうでも良い軽口に、真面目に返ってきた答え>>102に、ぱちぱち瞬きつつ、ふっと小さく笑んで。]
ふぅん。ホレーショーさんは、炎なの。 ちなみに私は、円月輪。
[二人の魔法を見て、或いは聞いてしまったし、複数のチームでの任務だからと。 自分の魔法も告げておく。]
あ。うん。
[直ぐ追いかけると言うツェツィーリヤに頷いて、村へと歩を進める。 歩きながら、聞こえた言葉>>95に。]
雨を受けるのが『聖杯』なら。 受けた水は、毒水にでも変わってそうだわ。
[ふん、っとこちらも小さな声で悪態をついた。]
(103) 2013/06/11(Tue) 02時頃
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[そうして、足を踏み入れたノア。 ホレーショーはどうしたか。ツェツィーリヤは合流していたか。
身体を拭くため廃屋へ入ろうとした所で、半分潰れた廃屋の傍、薄赤に染まった小さな水溜りが目に入れば。 その中を覗いて。]
…………。
[そこに居た人物、脇腹の傷を見留めた。]
(104) 2013/06/11(Tue) 02時半頃
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[つかつかと、青年の方へ無遠慮に歩み寄り。]
傷、見せて。
[これまた無遠慮に、そう口にする。]
(105) 2013/06/11(Tue) 02時半頃
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[彼女が転がっている瀕死の魔物へと右手を翳す。 それを見つめる彼女の目は、感情がない。
私は、彼女のこの目はあまり好きではない。 好きではないが、一番綺麗な色をしているとも思う。 無慈悲でそれでいて哀れみを帯びた色。
矢尻で烏を打ち落としていた時と同じように淡々と、 魔物たちを封印していく。]
(106) 2013/06/11(Tue) 02時半頃
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[何体の魔物を『生贄』にしたか。 途中で数えるのを止めた私には、その数は分からない。 ただ、彼女の矢尻は修復され 問題なく使えるようになっている。]
遅れてしまいましたね。 急ぎましょうか。
[先に行ったコリーン>>103とホレーショー>>95を追う。 足音は其処まで離れていないようだ。
二人に遅れ、目的地である廃村へと足を踏み入れた。**]
(107) 2013/06/11(Tue) 02時半頃
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[壁に背を預けて、暫しの微睡]
……ッ!?
[気が付けば接近を許していたのは、戦場では許されぬ油断]
…お前も、……アヴァロンの魔法使い、か?
[手負いの野良猫のように、怯えた警戒]
(108) 2013/06/11(Tue) 03時頃
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ヤニクは、コリーンが引かぬなら、渋々手当ては受けるけど……**
2013/06/11(Tue) 03時頃
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私が魔物に見えるんでなきゃね。 そうね。
[一般人も絶対に踏み込まないとは限らない、とは思いつつ。 手負いの野良猫の様に警戒する様子に。]
コリーン・ロックハート。魔法使い。 ……いーから。ほら。
[渋々と応じる様子に、傷口が覆われていた、濡れた外套の布片をぽい。 傷口を見れば、一瞬眉根を寄せたが。 スカートの裾を長い紐状に切り裂くと、絞って水気を取って。 乾いた清潔なハンカチで傷口と周辺を拭いてから、綺麗な部分をあてて、裂いたスカートを少しキツめに巻いた。]
治癒系の魔法使いじゃなくて、悪かったわね。 これで、少しはマシでしょ。
[粗雑な口調でそう言いながら、もう一枚のハンカチで、自身の素肌の水気を拭きつつ。 小さくくしゃみを一つ。**]
(109) 2013/06/11(Tue) 03時半頃
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― 雨の境界線を越えて ―
うおっ…、ひでぇ雨。
[>>98白い狼が自分の方に向かっていた事には気付かないまま。 境界線を越えた途端、降り注ぐ雨に顔を顰めた。 ポンチョを羽織っているとはいえ、じわじわと体温を奪われていくだろう。]
村に着くまでずっと? や、村に行ってもこのまんまかー。
[―雨の下では視界も足場も悪くなる。此処からは更に注意してかからなければ。 いつでも発動させられるように、ポンチョで隠れたシャツのポケット―先刻使った破片の位置を確かめる。]
(110) 2013/06/11(Tue) 08時頃
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ま、仕事だからしょうがないよな。
[足を失った事は痛い。馬には乗れないから、そのまま帰したけれど。 御者を死なせた事は、少しだけ男の心を沈ませていた。 任務中に一般人を死なせるのはそうある事ではない。 ―自分の未熟故の不幸だから、弔うのは当たり前の事。 …というのが男の認識。
それでも仕事上、人の死にはやや鈍化してきている自分がいた。
でも。
――を失うよりも辛い事はない。
無意識にポンチョの中…シャツの内、首からかけたペンダントに意識をやっていた。
束の間、その場に立ち止まっていたが。
やがて首を振り、目的地へと急いだ。**]
(111) 2013/06/11(Tue) 08時頃
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記者 イアンは、メモを貼った。
2013/06/11(Tue) 08時頃
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……ヤニク。
[消え入るような声で返すは、通称]
[呻き声噛み殺しつつ、大人しく受け入れる手当て]
…ぁ、あぁ……助かった。 恩に着る。
[そう告げて目を閉じる青年の右手首には、有刺鉄線の姿をした腕輪]
(112) 2013/06/11(Tue) 13時半頃
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ヤニク、ね。 別に、着なくていいわよ。
ていうか、ホントに濡れ鼠……ならぬ濡れ猫ね。 お互い様だけど。
[ハンカチの使っていない面で、ヤニクの髪の雫も少し拭き取ってみれば。 彼の右手首、有刺鉄線の腕輪が目に入り、指先でちょんっと触れてみる。 目を閉じているから、眠っているのなら、そのまま少しでも休んだ方が良いだろうと、問う言葉は口にしなかったけれど。]
つか……ッくしゅ。 このままだと、二人とも風邪引くし……。
[ホレーショーが同行しているなら、火点けてよなんて言うだろう。 すでに別れているならば、リーダーかホレーショーのどちらかを探しに行こうかと思う。 魔法を火種扱いするという、酷い話だけれど。*]
(113) 2013/06/11(Tue) 19時半頃
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―雨降る森の中で―
[はっ、はっ。はっ、はっ。 荒い息を吐きながら、狼は雨に沈んだ足跡の臭いを辿って駆ける。 念のため、『ただの狼』>>57を一段階超えて。 すなわち、二足であれ四足であれ、ほとんどの動物を上回るスピードで。 やがて、雨の線にブラインドされた奥で、先を急ぐ魔法使いの姿>>111を視界にとらえた。
なるほど。あいつなら、話が早そうでいい。
ポンチョを羽織った後ろ姿であれ、臭いが濃ゆまれば判別はつく。 ヴェラにとってはコリーンと同じ>>16、幾度か要請を共にした相手だ。 狼が自分であるとは分かってもらえることだろう。 わざとじゃなければ、魔物と間違えて攻撃されることもないだろう。
直前で速度を緩め……バウッ!! と、後ろ足で飛び上がる。 腹か胸辺りを狙った、前足二本での軽い犬パンチ。 雨の中を駆けてきたびしょびしょの前足ゆえに、「よう!」を表現したこの挨拶は、かわされてしまったかもしれないけれど]
(114) 2013/06/11(Tue) 19時半頃
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[ともあれ、いったんイアンとは距離をあけ、手ごろな木の下へと移動する。 枝葉のより当たる雨の少ないポジションを見つけ出し、ぶるぶるっ、と胴震いしてから、魔法を解除した]
お前とはしばらくぶりだな。元気そうでなによりだ。 多少、雨でふやけたように見えなくはないが。
[人の姿で笑いかけ、それこそふやけてしまいそうな毛皮を首からはずし、ぎゅっと絞る。 けれど、再び首に巻くころには、緩んだ頬は押し下げていた]
……見てきたぞ。弔われたやつを>>74>>98。 災難、があったようだな。 まったく。埋めるくらいなら、おいしく『食って』やればよかったものを。
[暗に『生贄』>>107を暗示した言葉。もっとも、遠くから見た光景では>>79、蠢く何かの影>>73は見えていたわけで。 仮にやろうにも間に合わなかったくらいのことは、推測できた。 だからこれは、多少ダークであれ、死と常に向き合わねばならない魔法使いなりの、気晴らしな軽口。 「もったいないことするヤツだ」と、ことさら惜しそうに眉をしかめてやった]
(115) 2013/06/11(Tue) 19時半頃
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[それから、会話はあったか否か。 問われれば、見聞きした範囲のことは伝えてはいたことだろうが。 濡れる場所に長居は無用と、やがては、「行くか」と促しに入る]
急ごう。恐らくは私たちは出遅れ組だ。 ここらは一度来た道だしな。私が先導していこう。
[魔法を発動しようとし、ふと、思い出したように付け加える]
いつぞやのように、背に乗せてやれば早く着くとは思うがな。 この悪天候の中だ。今は勘弁してくれ。 そんなことをしたら着くころには、きっと私もギャインとなる。
[先導の申し出を、イアンが受けたかどうかは分からないが。 再び狼に変身すると、やや足早にノアへの道を辿って行った]
(116) 2013/06/11(Tue) 19時半頃
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風来坊 ヴェラは、メモを貼った。
2013/06/11(Tue) 20時頃
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―回想/幌馬車の中で―
そうか。残念なヤツめ。
[自分のことは棚に上げ、殴られてもおかしくない即答をコリーン>>72に返す]
だが、例の兎>>94を『つがい』として紹介されなかっただけ、安心した。 大事そうにしていたから、少し不安に思っていてな。
[小さな兎のマスコットは、以前何かの拍子に、目にしてしまったことがある。 詳しい事情は知らずとも、それを大切にしているだろうことは察していた。 かつて、乙女の像を溺愛し、架空の女と結ばれることを望んだゆえに、魔物へと堕ちた者を討伐したが。 そうゆう類のものではなかったのだろうと、己の胸を撫で下ろす]
まぁ、お前は女としての魅力(=ナデナデ>>41>>52)はある方だと思っている。 その気があるなら、身の丈に合う雄が見つかるといいな。 盛りがついた頃に。
[とりとめのない四方山話。 そんな軽口を交わしている間に、ヴェラは戦いの臭いを察知>>54して……]
(117) 2013/06/11(Tue) 20時半頃
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―現在/ノアへと続く、雨の森―
[ノアへと向かう狼は、特にそんな会話の内容自体を、思い出していたわけではない。 着目すべきはこのやり取りの裏で、馬車の前部にいた御者の方>>53>>72。 コリーンとは視線が合わなかったものの、拳を、こう、ぐっ、としていた……ように思えた、あの人物。
その姿に、イアンがこさえた墓標>>74が重なる。 あのまま進んでいたとすれば、コリーン以外にも2人の魔法使いと出会えるわけで。 少なくとも無事にノアまで、約束だった廃村までは行きつけているとは思うものの。 いくら臭いをこすりつけていた>>5とはいえ、ここまで道のりを無事に帰りきることができるだろうか?
無事でいてくれ。巻き込んで死なすのは、私もごめんだ。 荷物>>26など所詮、残りは酒と水と食料くらいのもの。 そんなものは、くれてやる。 不在の私など気にせずに、着いたら即、引き返せ。
でなければ…………。
異なる道を進んでいるのか、それともいまだその距離にないだけなのか。 帰路を急ぐ幌馬車の姿は、いまだ、視界に入ってはこなかった]
(118) 2013/06/11(Tue) 20時半頃
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風来坊 ヴェラは、メモを貼った。
2013/06/11(Tue) 21時頃
ヴェラは、くしょん、と四足歩行でくしゃみを一つ**
2013/06/11(Tue) 21時頃
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― 回想/幌馬車の中で(>>117) ―
何が残念か。
[頭に怒りマーク。握りコブシを作りはしたが。]
兎? ……あぁ。
[言いながら、思い出す。 『任務』は一人で良いと、一人が良いと言っているのに。 アヴァロンの命令には逆らえず、ヴェラとも何度か任務を共にしていて。 それを見られたのは、何度目の時だったか。 いや、見られても構わないのだけど。]
(119) 2013/06/11(Tue) 21時頃
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− 雨止まぬ地 −
[背後で女性二人が何か話しているが、 俺に声が掛からないから関係ないだろう。 本来なら魔物を贄にして供物の回復を図らないといけないが、 今回のほとんどはツェツィーリヤの手柄だ。
どうせ小物はまだいるだろうと踏んでいた]
洪水が起きないのが不思議な位だ。
[止まぬ雨は全て壊し、押し流してもおかしくないのにと 思いながらも村の入り口に立つ]
(120) 2013/06/11(Tue) 21時頃
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……これは。……。
[口を開きかけて、言葉にならなくて。 続く言葉に、ははっと笑って。]
さんきゅ。 うん。でも、私雄は要らないわ。 ていうか、私の事はいいから。 ヴェラさんも、早く良い娘見つけなさいよねー。
[くすくすと笑った。]
→回想終了
(121) 2013/06/11(Tue) 21時頃
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で、呼び出した奴はどこ徘徊してるんだ。
[単独行動は構わないが、指示する立場なら なんか残しとけと溜息を吐く。 遅れることなく着いて来た2人が、 近くの廃屋に入ろうとしていたから、 見張り位はしてやるかと足を止めて]
忘れ物か? 落し物か?
[何かを見つけたコリーン>>104に声を掛けて近付いた]
…手っ取り早く傷口を止めたいなら焼いてやろうか?
[ヤニクと名乗った魔法使いが 素直にコリーンの手当てを受けているのを 見ながらぶっきらぼうに声を掛ける]
(122) 2013/06/11(Tue) 21時半頃
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[少しでも体力を回復するべく、取ろうとする休息]
……ぁん?
[手首をつつく気配に、持ち上げる重い瞼]
さわんな。危ぇぞ。
[ぶっきらぼうに、返す言葉は不機嫌]
(123) 2013/06/11(Tue) 22時頃
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― 雨降る森の中で ―
[>>114獣の荒い息、ぬかるんだ土の上を駆ける音。 けれど只の獣ではない、知った気配。 その気さくな態度ゆえに、親しみを持っている同業者だ。 此処に来るまでが一人だったので少し嬉しくなり、思わず振り返って―…。]
どわっ。
[びしょびしょの前足…犬パンチを胸に受けた。 反動でべしゃり、と尻餅をつく。 この場面だけを見ていれば、魔法使いでなく何処にでもいる只の青年に見えるだろう。 ぬかるんだ地面に手をつき、尻が濡れる感触に思わず顔を顰める。 木の下に移動した相手にかける言葉には責めるような響きはあったが、褐色の目は再会の喜びに細められていた。]
なぁにすんだよ、ヴェラさーん。
(124) 2013/06/11(Tue) 22時頃
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