43 朱隠し
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門下生 一平太は、メモを貼った。
2011/02/15(Tue) 23時頃
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何故私がそんなことをする必要がある!
[吐き捨て、向き直り]
どうせ貴様は、これまで、多くの人間を浚ってきたのだろう? その者達は、どうした。
(316) 2011/02/15(Tue) 23時頃
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……今のは、我侭、だったのか。 俺は、優しい、のか?
[笑うのとは対照的か、考えるような表情で]
そうだな、寒くなってきた。火にあたりたい。 一緒に行くことにするか。
(317) 2011/02/15(Tue) 23時頃
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門下生 一平太は、メモを貼った。
2011/02/15(Tue) 23時頃
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―手水舎前のこと― 俺「が」いいのなら、其れを真っ先に明之進が願うのなら叶えたい。
[居場所の無かった自分を救ったのは、他でもないアヤカシ。ならば今度は自分がその立場になれるのではと浅い考えで返事をする]
…………。 死んで欲しく無い、そう思う相手は多くないんだ。
[置いてゆかれた子供の顔で、歩き去る背中を見ていた。 呟きは届くだろうか、たとえ届かなくても気持ちは変わらない]
俺はお前に何をしてやれるのだろう……何もしない方が幸せだとは、思えないんだ。
(318) 2011/02/15(Tue) 23時半頃
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楽士 ウトは、メモを貼った。
2011/02/15(Tue) 23時半頃
門下生 一平太は、メモを貼った。
2011/02/15(Tue) 23時半頃
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誰も居ない、籠から出した小鳥は空へ逃げてしまった。
[身勝手なアヤカシに振り回された可愛そうな元人間たちは、一方的な情に流される事無く自由になると直ぐに何処かに行ってしまった。
がらんとした部屋で一人、自分の気配しかしない事が恐ろしくてまた誰か攫いに来た。 何度繰り返しても隙間は埋まらないまま、ある事に気がついた]
……俺は、人間のまま死んだ方が良かったのか。
(319) 2011/02/15(Tue) 23時半頃
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― 鳥居の上 ―
[からり、からり――。 回る風車を手に、風が吹く方へと赫い眸を向ける。
赫い眸には爛々と灯が燈り、 二つの世界を繋ぐ門が開くのを感じ取る]
さてさて。 現と幽世の境界が溶ける頃合いよ。
[りん――…。 風に乗り、その音色は何処までも響く]
(320) 2011/02/15(Tue) 23時半頃
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[>>318 藤之助の返事に、目を伏せて首を振る。]
幸せになって欲しいなどと言うから……そうかと思っただけだ。別に、願わぬ。
[そして、凍える手で何とか杖を握りながら歩き去ろうとしている際に聞こえた言葉。 一瞬歩みが止まるが、またすぐに歩き出しその場から離れていった。 ただ、「何をしてやれるだろう」と言っていた声は*聞こえず。*]
(321) 2011/02/15(Tue) 23時半頃
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……そうか、誰も居ないのか。
[誰も居ないと言われれば、安堵の溜息をひとつ落とし。 落としたあとで、頭を振る]
き、貴様のような身勝手な者の傍になど、誰も、好きこのんで居ようなどとは思わんだろうな……!
[当然だ……と、口角を吊り上げ鼻を鳴らすが]
……死んでいたら、出逢えなかったではないか。
(322) 2011/02/15(Tue) 23時半頃
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朧は、そう呟きを漏らしたあとに、はたと口を押さえた。
2011/02/15(Tue) 23時半頃
落胤 明之進は、メモを貼った。
2011/02/16(Wed) 00時頃
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では矢張り俺はアヤカシであるべきだな。 こうして朧に出会えたのだから。
[揚げ足を取って返す、自然と口角が上がるのは隠さない]
(323) 2011/02/16(Wed) 00時頃
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う……っ。
[口を押さえたままで顔を背ける。 とんでもない失言だ]
そ、そういうことに、なる……な。
だ……だがっ! 私は、貴様を憎んでいるのだぞ!? 心を弄び、何人もの人間を拐かした貴様を……!
(324) 2011/02/16(Wed) 00時頃
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[ゆるりゆるりと歩み寄ってゆくと、触れられそうな程の距離まで詰める]
そうだな、もっと頭の中が俺で一杯になるといい。 そうすればきっと……
最後にもう一人だけ攫いたい人間が居るが、構わないだろうか。
(325) 2011/02/16(Wed) 00時半頃
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浪人 慶三郎は、メモを貼った。
2011/02/16(Wed) 00時半頃
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[寂しさは、いつしか消えていた]
[目の前の相手が友でいてくれると、 人のように扱ってくれると、 それだけを喜んでいた]
(*41) 2011/02/16(Wed) 00時半頃
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― 石段 ―
[ どれ位の時間、そうしていただろうか。 鼻水がかじかんだ足に落ちて、その感覚で我に返る。]
戻ろう……。 僕がここで死んだら、店の評判が落ちてしまう……。
[ 主人には恩がある。 死んでまで迷惑をかけたくはない、と、ずるむけた膝をゆっくり曲げながら、石段を降りる。]
(326) 2011/02/16(Wed) 00時半頃
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[ 溝は 残った 儘なのに **]
(*42) 2011/02/16(Wed) 00時半頃
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[ふと、下を見下ろせば。 何時かの少年の姿が見えた。
どうやら酷く落ち込んだ様子で、怪我でもしたのか足を引きずる様が痛々しい]
おい、お前。
[思わず声を掛けてしまったのは、どうしてなのか。 アヤカシにも判らないけれど。 狐の面を被り直し、その背に声を掛けた]
(327) 2011/02/16(Wed) 00時半頃
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よ、寄るな……! だから何度も言っているだろう! 私は、貴様のことを……!
[じわり、と後退るが、後ろは井戸。 忽ち距離を縮められてしまい、しまいには井戸を背にしてその場にずるりとしゃがみ込み。
最後に浚いたい人間が居ると聞かされれば、先程までよりも更に険しい眼光を向け]
何故……それを何故私に問う!
その様な戯言を、私が聞き入れると思ったか!?
(328) 2011/02/16(Wed) 00時半頃
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― 篝火 ―
[冷える一方の外気に、集まる人も多かったか。 篝火の近くで、一平太とそこでしばらくの時間を過ごしただろう]
……なあ、一平太。 今晩は、お前の家に行ってみたい。
――…構わないか?
[ゆらめく焔に照らされて、橙色の貌が*問いかけた*]
(329) 2011/02/16(Wed) 00時半頃
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手妻師 華月斎は、メモを貼った。
2011/02/16(Wed) 00時半頃
懐刀 朧は、メモを貼った。
2011/02/16(Wed) 00時半頃
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[ 背中に声をかけられ、弱弱しく振り返る。 狐の面が見えた。]
ああ、アヤカシ……。 やっぱり、あなたも、人攫い、なんでしょう?
[ 定吉の話を思い出して昏い笑みを浮かべた。]
(330) 2011/02/16(Wed) 00時半頃
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飴師 定吉は、メモを貼った。
2011/02/16(Wed) 00時半頃
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[幼さを残す顔に似合わぬ暗い笑みに、僅かに首を傾ぐ]
人浚いと謂われれば、そうかも知れぬ。 だけど俺は、手を差し伸べるだけだ。
其れを取るかどうかは、人の子しだいよ。
[それよりも、と。 ごそごそと胸元を漁る。取り出したのは二つ重なり合った小さな貝殻]
これ、使え。 足、痛そうだ。
[軟膏を収めた貝殻を、ぽんと投げる]
(331) 2011/02/16(Wed) 00時半頃
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嫌っているのだろう?知っている。
[屈む朧へずいと顔を近づけすり抜けないギリギリの所で口だけ動かす
お 前 を 攫 う
ふふっと笑い声を上げて直ぐに顔を離す]
聞き入れられなくとももう決めてしまった。
(332) 2011/02/16(Wed) 01時頃
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手を、差し伸べる……。 定吉さん、は? こちらに帰ったという事は、手など必要としていなかったのではないでしょうか。
[ 見ていると、何かが放られる。]
……っと!
[ 慌てて受け取った。]
もの、は、触れるんだ……。
(333) 2011/02/16(Wed) 01時頃
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───!!
[ぞくりと、肌が粟立つ。 それが嫌悪からくるものではないことは、己が一番よく分かっている]
な、何を戯けたことを……! そんな真似をして、いったい、どうなるというのだ! 嬲るだけ嬲って、捨てるか? それとも、触れもせずただ閉じこめるか……?
[声が震える。 藤之助から、目が離せない]
(334) 2011/02/16(Wed) 01時頃
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[ 合わせ目を離すと、軟膏だと分かる。 掬って、膝に脛に塗りながら、春松は鼻を啜った。]
どうしてやさしくするんですか。 僕から、にいさんを、しあわせを、せかいを、奪っておいて。 足が治れば、恨みが消えるとでもお思いですか。 返しては、くれない癖に……。
[ 言っても詮無い事だとは、藤之助の言葉から、知ってはいたけれど、言わずにはいられなくて。]
(335) 2011/02/16(Wed) 01時頃
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定吉……? あいつは……。
[一度は彼も手を取ったのだ。 だけどそれ以上に彼には大事なものが有ったのだろう。
家に帰りたいと泣く子供を無理に引きとめる事も出来ず、 手放した時の事を思い出す]
人は心変わりをする。 大切なものほど、失ってから気づく。そう謂う事だろう。
[狐の面をしているため、その表情は判らない。 だけど、声は僅かに沈んだ色を含んでいた]
触れられるさ。 そんな事はどうでも良い。塗っておけ。 一刻もあれば其の程度の傷なら治る。
(336) 2011/02/16(Wed) 01時頃
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ウトは とても優しいな
(*43) 2011/02/16(Wed) 01時頃
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[ 声色の変化に、微かに首を傾げるも、面に隠された表情は見えず。]
僕は、失う前からにいさんが大切で、 それはこれからも変わらない自信がありますけどね。
[ 負け惜しみのように、子どもは反発の声を漏らし。 それでも貝の中の薬を塗り終えると、また合わせてウトの近くの地に置いた。]
……ありがとう、ございました。
(337) 2011/02/16(Wed) 01時頃
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なら、それでいい。 お前の中の兄を大事にせよ。
[にぃ、と。面の下で笑う。 其の負け惜しみにも似た威勢の良さが、心地よく。 また愛らしかった]
なに、握り飯の礼だ。気にするな。 ……美味かったからな。
(338) 2011/02/16(Wed) 01時頃
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俺はああいう捨てられた子犬のようなものに弱いのだ。
……それに藤のしりぬぐいは俺の役目だろう? 俺は藤の親みたいなものだからな。
(*44) 2011/02/16(Wed) 01時頃
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― 遠回りをしていた。 ― [から、と下駄の歯が枯れ落ちた葉を踏む。 ごく自然に。 無意識に。 回り道をしていた。] [まるで、そこへ至るのが当然とでも謂う様に、]
(339) 2011/02/16(Wed) 01時頃
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[――なにもない場所を、横切った。]
(340) 2011/02/16(Wed) 01時半頃
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浪人 慶三郎は、メモを貼った。
2011/02/16(Wed) 01時半頃
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俺も、子犬のように拾われたのか?
[くすぐったそうに返事をする、あれから随分時は過ぎたかもしれないが今でもまだ子供のまま]
親、の……そうだな。俺もウトは親だと思っているよ。 そのウトへ、もう一つ頼みたい。
俺はどうしても朧を気に入ってしまったから
“一緒に里に行きたい”んだ。
(*45) 2011/02/16(Wed) 01時半頃
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