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ヴェラに4人が投票した。
コリーンに1人が投票した。
ヴェラは村人の手により処刑された。
時は来た。村人達は集まり、互いの姿を確認する。
ヤニクが無残な姿で発見された。
現在の生存者は、ホレーショー、コリーン、ソフィアの3名。
メモを貼った。
メモを貼った。
メモを貼った。
[痛みは感じなかった]
[あるいは、もう感じられなかった]
[ただ、ばきりと骨の砕ける音と衝撃を感じただけ]
[片側だけの視界が、色彩を失っていく]
メモを貼った。
メモを貼った。
メモを貼った。
[冷静、と言われ
ゆっくりと首を振る。]
私は、最期まで魔法使いで居たかっただけです。
[常に冷静で、時に冷酷とも言える判断をする
魔法使いとしての姿を
ツェツィーリヤは望んでいた。
しかし、イアンが問うように、
仲間である魔法使いに狙われ、抵抗しないなど
魔法使いとしてあるまじき姿勢だ。]
……そうですね。
それについては、私も貴方に謝らないといけません。
[疑問に対する答えとしては不親切な言葉を返す。]
【人】 放蕩者 ホレーショー[即死はさせない。 (1) 2013/06/21(Fri) 00時半頃 |
…そう、ですか。
[
倒れるまで、魔法使いとして正しかったと思う。
けれど、続いた言葉には不思議そうに首を捻り。]
…?
貴女が俺に謝る事なんて、一つもない筈ですけど。
[もしかしたら言われていない事の中にあるのかもしれないけれど。
少なくとも、自分には思いつかない。]
【人】 放蕩者 ホレーショー悪いな……。 (2) 2013/06/21(Fri) 00時半頃 |
[そして、また瀕死になった魔法使いの数が増えたのを感じる。
―その数は二つ。]
……。
ヴェラさんと…ヤニク、だったっけ?
[ヤニクの名前は聞いて知っただけだった。
交わした言葉も少しだけ。
自分はヴェスパタインに会いに行くと言ったきり、ずっと単独行動をとっていたから。]
[首を捻るイアン
しかし、誤魔化すことはせずに答えた。]
私は、貴方を利用しました。
魔法使いとして死ぬ為に。
[ツェツィーリヤが告げる言葉を
イアンはどう受け取るのだろう。
続けて言う。]
貴方が魔法使いであれば、
私を『生贄』にしてくださると。
貴方が魔物であれば、
魔物と戦った魔法使いとして、と。
[そう思っていたのだと、
ツェツィーリヤは静かに言った。]
【人】 歌い手 コリーン[右手に集めた力。 (3) 2013/06/21(Fri) 00時半頃 |
[禁術の代償は肉体ではなく、魂が負うものなのだろうか。
少なくとも、ツェツィーリヤは
周囲の様子を見えては居なかった。
しかし、魂だからなのか
生前よりも敏感に感じ取ることが出来ている。
少なくとも、
この雨の止まない村の中でのことはぼんやりと。
また、誰かが死に瀕した気配を感じ取っていた。]
[
…魔法使いとして、死ぬ為。
―そんなに、魔法使いでありたかったんですか?
[それは魔法使いとしては正しい事。
けれど彼女は魔法使いである前に人間だ。
彼女がそれを心の底から望んでいたのならいいのだけれど。]
[あぁ、以前も…ここに来たような気がする]
[ひどく寒くて、口惜しくて]
……ちくしょう…
[あの人も、他の同志たちも、ここに来たのだろうか]
[握りしめた、右手]
…っ、ぁ、あ…。
[―魂の宿る手が変わった。
ヴェラの望み通り、彼と共にコリーンの右手に。
それはヴェラが肉体の死を迎えたという事。魂が右手に宿れば、救済を受ける事はない。
自分が死を迎える事を覚悟した時、生きる場所が変わるだけだ、とホレーショーは言っていたが。
ヴェラが死んだ事は哀しかった。
…ありがと。
[そっと今の宿主に感謝の言葉をかけた。]
そっと両目を閉じた。**
メモを貼った。
[イアン
私は、大事な人を生贄にしました。
私自身が助かる為に。
魔法使いである為に、私は生かされたのです。
だから私は、その望み通りに
魔法使いでいる為に……
[ツェツィーリヤを庇い、『生贄』になった相棒
――セシルが、そう望んだのだと。]
[そう言い掛け、首を振る。]
本当は、魔法使いであれば……
また、再会出来ると思っていたのです。
[また相棒に会いたかった。
魔法使いに生贄にされれば、
その右腕で再会が出来るのでは、と。
まるで懺悔しているように、
ツェツィーリヤは、心の内を告白する。]
[ヴェラの右腕に宿っていたツェツィーリヤの魂は
ヴェラが『生贄』にされたことで
コリーンへと移る。
魔法使いから魔法使いへ。
魂は移動する。
右腕に魂を宿した魔法使いが人として死ななければ
永遠にも近い間、存在するということ。
つまり。
セシルの魂と再会出来るのならば、
その短い間でも、また傍に居られるのではないか、と。
彼女は思っていたのだ。]
[ツェツィーリヤの右腕に宿り、共に居たセシルの魂。
だからこそ、彼女はあれ以来
彼のローブを羽織り、ツェツィーリヤと名乗っていた。
彼と行動する時に名乗っていた名。
しかし、右腕にいる彼の声は聞こえない。
一番近くに居るはずなのに、
気配も感じられない。
心を覆う、寂しさも悲しさも
彼女は感じていないというように、
笑顔で誤魔化していた。
でも今は。
その声は聞こえずとも、ツェツィーリヤは確かに
セシルの気配を感じている。**]
メモを貼った。
―死の淵で―
[体の感覚は失われている。失われている、とは思えども。
抱きしめられる感触と、額に押し当てられた温もり
そう言われるのは悪い気分ではないが、あまり湿らしくしないでくれ。
……気になって眠れん。
群の仲間との別れの寂しさ。
例え自ら一匹狼となる者であっても、後ろ髪をひかれる思いはあるだろう。
抱きしめられたまま、コリーンの右手に『生贄』の力が宿って行くのを感じとる。
いよいよだな。
そう感じれば、思い過るのは自分が最後に発した言葉
[弱いことは、決して悪いことだとは思わない。
ただ、その中で一言でも、自らを『強い』と評したものは、強くあり続ける義務がある。
強い者にしかできない役割を、強いと自称する者がこなせなければ、それはとっても困るじゃないか。
誰も、何も、安心して、誰かに委ねることができなくなる。
例えば……自らの絶たれた命、だとか]
まぁ、存外そんなものでもなかったのかもしれないが。
[『生贄』の発動を得て、この魂が吸い込まれた先は、『コリーンの右手』。
ここに来て、宿り主に強さを求める気持ちは、ヴェラにはあまり感じない。
宿る気持ちは、もっと別の――――]
とはいえ。人にかける言葉と、自分にかける言葉は違っていて当たり前だ。
早々に割り切れるものではないんだが……。
[これを聞いたのは、死の淵だったから、『右手』の中でか。
もしかしたら、その狭間での出来事だったかもしれないが]
そう言って
[言い切ると、ヴェラは狼らしい割り切りのよさで、周囲を見渡した。
もっとも、見るという感覚とは、多少異なっていたのかもしれないが。
ぐるりと辺りを感じとり、宿主に対して、ありのままに宿った気持ちを、呼びかける]
見守らせてもらうぞ。最後まで。
[さて。散々大言吐きながら、かつて右手に収めてしまった者たちは、このどこかにいるのだろうか……?**]
メモを貼った。
メモを貼った。
[
大切な存在を生贄にしたのは、自分にも経験のある事。―無意識に右手を握りしめる。
彼女の場合は、恐らく戦闘中の事だったのだろう。]
…そっか。
[それが彼女が魔法使いであろうとした理由か。
少しだけ褐色の目を瞬いて、懺悔めいた言葉に耳を傾ける。]
その人には会えましたか?
…今は状況が良く変わるから。
[既に、自分達はヴェラからコリーンへと宿る先を変えている。
自分達の所為とはいえ、悔いの残る結果にはなってほしくなかった。]
でも、ちょっとほっとしました。
貴女は笑っているようで、壁を作っているようだったから。
[魔法使いであろうとした心の内に、大切な誰かの存在があるのなら。**]
メモを貼った。
メモを貼った。
―コリーンの右手―
[コリーンが空っぽのヴェラを抱いて、泣いている
ヴェラを背負い、屋根の下へと運んで行く。
小柄でも、死後の脱力しきった体は重かろうに。
こんなことをさせてしまうのならば、とっとと塵となって消えはてろと願ったものの、都合良く肉の塊は散ってはくれなかった。
自身が宿る手で、自身の手を組ませ、見知った品々が並べられていく。
馴染んだ物も、見慣れた物も、この戦いの中で、はじめて知った品物も]
構わん。捨て置け。
私は……私たちは、ここにいる。
[口では言ってみたものの。
空っぽな体や無機的な物らでさえも迎えに来てくれるという意思は、生きているなら足で首を掻きたくなるくらいには、むず痒さを感じていた。
いまだに体が残っているのも、空っぽな肉体が、それを楽しみにしているせいなのかもしれない。
我が体ながら、女々しいヤツめ。
そんなわけで。おそらくまだしばらくは、その場に残っていることだろう]
[コリーンとともに、宿った魂も廃屋を後にする。
狂っている天候のせいで、そこも相変わらず雨模様か]
……なんだ。
[呼ばれた名前
ヴェラ自身、魂の声を聞いたことがない。
だから、聞こえるはずがない声で。
返ってくるはずのない返答は、触れられた自分の居場所]
悪くないぞ。
[かつてのナデナデを思い出しながら、呟いた。
後はただ、この場所から見守る。
それしかできない弱い魂ではあるけれど。
せめて、精一杯。例えこの先に何があろうと、決して、目を逸らさずに]*
[これは、どのタイミングだったのか。
途切れんとする魔法使いの、命の気配
魂がむき出しになると、何かと敏感になるのだろう。
一体、それが誰なのかも分かる。誰かに憧れていた、あの若い魔法使い
それは、まだ終わりではないのかもしれないが。
『救済』の思考を持たないヴェラは、即座に終わりと早合点して、問いかけた]
……憧れには、届いたか?
[伝わらないであろう問いかけを行い、それが愚問であること自戒する。
ヴェラには『憧れ』という感情が、ありのまま理解できている自信はないが。
一日の内に届く存在は、きっと憧れにはなりえない。
憧れへの気持ちは志半ばで潰えたのか、それとも……奇跡的にその足先くらいには、手を届かせることができたのか。
後者であればいいと願うのは、顛末に思いめぐらせば、贖罪の気持ちに襲われてしまうせいかもしれない。
この場で『瀕死』に陥るとしたら。相手はきっと、自らが敗れた氷の魔物]
すまないな。
[傷一つつけることすらできなかった、強大な魔物の姿を思い出す。
無謀に挑まず傷を癒していれば、あの相手を仕留めることもできたのだろうか。
いや、傷だらけのままでも構わない。
ヤニクと合流していれば、彼と共に、互角にわたり合うこともできたのかもしれない。
いくら考えてもそれはもう、全ては過ぎてしまったことだけど]
私が、弱かったばっかりに。
[コリーンは「強い」
魂の状態で、できていたかどうかは分からないが。
ヴェラは狼の姿をイメージし、自分を温めるように丸くなった。
いずれあの魔物は、コリーンと、もう1人の魔法使いの前に、姿を現すのだろうか。
ヤニクが傷を負わせていなければ、おそらく、自分と戦う前と同じか、それ以上の状態で。
その時、今はたった2人である魔法使いは…………]
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