人狼議事


44 【game〜ドコカノ町】

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[彼女は『リュヌドと呼ばれた其れ』とドナルド――…彼もまた他のナニカに変わってしまったのだろうか――、の闘いをただ傍で静かに見守った。

飛んでくる血しぶきは、彼女をすり抜けて廊下に点々と紅い華を咲かせる。

黒い髪を見ながら彼女は思った。
『ヤニク』は今、どうしているんだろう。]


[赤い雪が降り止み、かつん、と冷たい音を立ててその場から立ち去ると、ようやく彼女は其の足を動かした。

紅い池の中に浮いているような、赤いパーカーを着た其の男の隣に膝をつき、紅く染まった髪に触れようとしたが、彼女の指は其れに触れる事は叶わず、確かに其処にある筈なのに、指先は何の感触も彼女には伝えてくれない。]


―――…


[彼女は一瞬悲しげな表情を浮かべたが、其の手を再び動かして男の頬を優しく、慈しむように撫でる。

アイスブルーの瞳から落ちた一滴が彼の頬に落ちたが、其れもまた、彼の身体に跡を残すことなく、彼の身体の中に吸いこまれていくように見えた。]


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― 床彼大学付属病院:19階 ―

[彼女がエレベーターを降りた途端、黒い霧が彼女の視界を覆った。]

これは…?

[眉を寄せて怪訝そうに呟くと、霧の中で何かがきらり、と光った。
黒い霧の中でもわかる、紅。
鈍く光る、白銀の甲冑が、見えた――― ]

ライトニング!?

[彼女は思わず叫んだ。]


―――っ!?

[ライトニングの傍に寄ろうとエレベーターを出た時、彼女の右手で黒い霧の中でぼんやりとした光が、明滅を繰り返している事に気付いた。

ちりり、ちりり、と鳴る蛍光灯の音。

誰かを待っているような、無人のエレベーター。]


これ――…は?


[誰かに説明を求めるように、仮初の姿を失った面々の顔をかえりみた。]


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うわぁああああ!

[目の前で起こる酷い惨劇に驚いて動けない
先ほどの女性が赤いパーカーの男の側に蹲っているのを恐る恐る眺めながら]

大丈夫なですか?その人…
そうだ病院だしすぐお医者さんを捜せば助けられるかもしれませんね

誰か!誰かいませんかっ? 
お医者さんいないんですか?怪我人です
助けてあげてください!

[6階中に響くように叫けんであたりにだれかいないか
必死で探す]


だれもいない、おかしいですね
このままではなんですし、一緒にどこかへ運びましょう
緊急治療を施せればきっとまだ

[しかし、廊下に戻ってきた時には先ほどの銀色の髪の女性の姿はなく。倒れた男は…**]


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[病院を見回しながら…]
この病院は来た事あるような
---まあ どの病院も似たようなものだし

なんだったかな

[頭に浮ぶ キャンパスとナイフ 流れる赤い血]

なんのイメージ?


[大事な事が思い出せない

 …それは

  大切な思い出はプレゼントに篭めたから
               閉じ込めたから ]

           
 


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 [プレゼントは自分にとって大事な物

        ただ、大切に護りたい宝物]
 


― 7階・ドナルドとレティーシャを相手に ―

えぇぇ、いいよ。俺だってレティーシャ嫌いだもん。

[嫌われたから嫌いだと、単純な理屈を返す

振り下ろされ、目の前で止まる斧。風圧でフードが飛ばされた。]

もぅ、髪が邪魔になるんだけど…

[ヤニクは腰に残る黒鞘をベルトから抜く。充分な鈍器になるし、攻撃を流す盾にもなる。
待たれているのだと分かると、尾が揺れた。ぽたり。血が零れる]


そう、ドナ兄。光栄だなぁ〜



あははは。ヤニクなんて、死んでしまえばいいっ


[透明な水が赤色を滲ませても、刃となり霧となり渦となり雨となり、ドナルドを襲い天井や壁を穿った。

右手を無理やり動かして。腕でガードするのも厭わない。肉が裂けるのも血が拭き出るのも、全て全てヤニクの身体。
だからリュヌドは気付かない。身体を自由に動かせる事を、リュヌドとして在る事を楽しんでいた]


楽しいね、ドナ兄。

これが君たちの言っていた…アノ子が言っていた『ロクヨン』なんだねっ


あはは


[鞘で受け切れず、肩に斧が突き刺さる。深く、深く。
折れた鞘をドナルドの額に――――――]



…ぁ     れ…… …… ―― 



[HPが0に近い事など、気付かない…。

どう、と膝を床につき、そのまま倒れこんだ。


掴まれた髪の色は黒のまま。暗い赤の瞳に映るドナルドの顔。次第に閉ざされる視界…


にこり



最期まで口の端を持ちあげて。息絶えた]


― 19階 ―
[そして、しばらくすると、また一人、扉を開け続けていた。

きっと、もう、131回、1901の扉を開けただろう。]

 ――……くっそ

[開けて、無人の部屋、また閉めて開ける。]


[何もできないのか、そう考えて歯がゆくなる。
 あの3つのイメージに、誰にも言わなかったけど、背中の中心、背骨の周りがすうっと冷たくなって震えた。
 そして、そんな感覚もある今なのに、


 この扉はいくら開けても何もその中に存在を伝えない。
 でも……]


 ――……こんな世界に、オレらを閉じ込めたってことは!!
 オレらに用があんだろッ!!!

[また怒鳴りつける、その何もいない部屋に向かって…。]


また扉を閉めて、次に向かっていく…。**


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― 7階・見下ろすはヤニクの死体 ―

[ゆらり身を起こす。立ち上がるも、身体は床にうつ伏せのまま]


……


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[舞う赤い雪

『…ドナ兄、結婚しよう。』

などという字が断片的に見えて。
あの頃を、もぅ懐かしいなんて思ってしまう事を、少しばかり寂しく思えた]


―19階―

[ポプラが無人のエレベータに怯えているのを
 一つ深呼吸して、振り向いて肩を叩き、宥める]

 大丈夫です、あれは。恐らく危害を加えるものではありません。

[明滅する光は優しげだが、どこか頼りないのが気に掛かる]


[撫でられた感触がして、頬に手を当てる。エレベーターに向かうヨーランダの背後に、声をかけた]



ねぇ、ヨーランダ。
もしかして、ずっとココに、居たの? 見てたのかなー?

[問う姿はヤニクのまま。黒の髪。白い肌。頬に当てた指先は血の色。


莞爾。にこり。にこぉり]


カミジャー、カミジャー!

[彼の姿を見つけると、頭をぐりぐりと撫でる]


あれ、何で居るの?
 というか、これ、何ー?

[状況が分からず、首を傾げる]


[この病院に来てから、『ゲーム』の通知メッセージは、
 誰が倒れたのかは、知らされないまま。
 病室を出て廊下から見回せば、生存者の姿が見えた]

 ……ライトニング様っ

[首から夥しい流血。そして、アシモフとレティーシャ。

 そして、一つ目がずるりと消えるのを見た。]

 …………ッ!

[びくりと後退りするのは、怯えたようにも見えるか。
 己の口を押さえる]


 ……ドナルド様は、

[息を搾り出す。]

 カミジャー様、ヤニク様……は?

[パーティチャットに参加していた面々が、19階に現れない。
 踵を返して、開いたままのエレベータを横目に、
 他機を使って探しに走る。]


― 回想:7階 ―

[エレベーターに向かおうとすると、声をかけられ振り向いた。]


―――…なんでアンタが?


[顔を思わずしかめた]


黒髪のヤニクを見て嫌悪感と吐き気を覚えたが、拳を握り締めて我慢した。


つれないな、ヨーランダ。

というか、ばいばいしたはずなのに。


…あはは。
あぁ、ああー  引きづられた…。



[不機嫌そうに、唇を噛む。
よく見れば、尾の先にノイズが混じりヂヂ…とぼやけている]


[ドナルドの姿はどこで見付けたか。
 血まみれの背中に声を投げる]

 ドナルド様っ!
 血狂いで現を抜かしている場合ではございません!
 この建物もどこか軋み始めています、このままでは――

[横から正面に回り込んでも、当然反応はないが。
 彼の数多の負傷、表情に言葉を失う]

 ……――ドナルド様

[ただ、茫然とした、遣り場のない声が、
 呼吸になって消える、音を聞いた]


― 7階・ヨーランダの去った後 ―

[エレベーターに乗り込む彼女を見送って]


さーて。

[リュヌドはヤニクの死体に近寄り、首筋を掴んで引き起こす。ずるりと抜け出るのは『ヤニク』の魂。赤いフードにくすんだ金の髪、褐色の肌]

ほら、起きれー

[ぺしぺしと頬を叩いても、反応はない]


あーーー。邪魔。

[ぺぃ、と放り投げる]


[『ヤニクは?』と本当は縋る思いで聞きたかったけれど、この男には口が裂けても聞きたくなくて。]


あの時は、御丁寧に、どうも。

その笑い顔、気持ち悪い。


[吐き捨てる様に、言った。

左の手を、小太刀にかけようか、迷う。]


[あの時とは、ジャスカ堂での事に他ならない]


あはは。
君の事、直接ぎゅーって出来て、嬉しかったよ?


ん、おかしいな。
同じ顔なのに。

[顎に手を当て、首を傾げて見せる]




そんなに、気持ち悪い?


吐き気を抑えるので、大変。


[舌をべぇ、と出して見せた。]


えー、傷ついちゃうなぁ。

『この姿』なら、それなりに喜んで貰えると思ったのだけど。



そんなに…ヤニクの方がいい?

[一歩踏み込み、村雨を……抜こうとして、空を掴む]


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