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三度、どこからか風が吹いてくる。
すると、校庭の桜の木々がそよそよと揺れ始め、
薄紅色の花弁の舞い散るや嵐のごとく、
元の世界へと、一人の青年を誘う。
同時に、ヤニクとヤニクに手を引かれた鏡の少女が光の道の中に消えてゆく。
繰り返し口ずさまれ、段々遠ざかる少女の歌は、『星に願いを』だ*
(#0) 2020/05/25(Mon) 01時頃
『ポチュは無事に帰れたようだよ。
レティおねえちゃまのお歌が素敵だった って、
繰り返し繰り返し歌ってた。
―――…ヤニクには、本当に感謝しているよ』
明之進は、今日に限ってはなぜだか言葉が少なかった。
(#1) 2020/05/25(Mon) 01時頃
キーンコーンカーンコーンーー…
突如、鐘の音が響く。
『これより試験を始めます』
男の声は、今まさに試験開始を前に着席する生徒たちに向けた教師の発するそれだった。
(#2) 2020/05/25(Mon) 01時頃
・
・
・
『―――どうです、驚いたかな?』
声は、ハッハッハ!!!と豪快に笑う。
『どうも、ゴドウィン・リオスと申します。
十六年前まで、この学校で教鞭を取っていました。
君たちが私の未練を晴らしてくれる生徒さんたちですね』
(#3) 2020/05/25(Mon) 01時頃
メモを貼った。
ゴドウィン・リオス。
八起学園の誇る教師たる彼は、十六年前の冬、宿直中に凍死してしまうという悲運に恵まれている。
ある宿直の日、夜遅くまで自分の仕事を持ち込んで学習課題の作成に力を注いでいたが、換気を行おうと窓を開けた時に突風が吹き、徹夜で作った期末試験の問題や生徒の成績表、ヤマ掛け用プリントなどが全て雪降る学校の外に飛んで行ってしまったのだ。
ゴドウィンは雪の中サンダルで飛び出し必死で追いかけたが、まだ五十台とはいえ寄る年波には勝てない。
若い頃のように颯爽と散らばったプリントを集めることは出来ず、ついには渡り廊下で転倒し気絶昏倒、気づけばあの世――ということだった。
(#4) 2020/05/25(Mon) 01時頃
ゴドウィンが在任中の八起学園の進学率・志望校合格率が素晴らしかったことは、今でも古参教師の間ではレジェンドになっている。
どんなに試験の結果が悪くとも見捨てることなく接し、必ず生徒にやる気を出させ、必ず結果を出してくれる先生であると。そして勤勉でおおらか、生徒に慕われる先生であったことも。
『事情があってその冬がこの学校に居られる最後の季節でした。
だから私はね、残念でたまらないんです。
最後の生徒たちと春を迎えられなかったことが。
最後の生徒たちを、とっておきの期末試験で鍛えてあげられなかったことが…』
ゴドウィンの声は悲し気に揺れる。
(#5) 2020/05/25(Mon) 01時頃
『というわけで〜〜〜ですよ、皆さん!
私の最後の期末試験、是非受けていって頂けませんか?
ちょ〜〜っと成績が振るわなかった人は、私の特別特訓を受ける権利を差し上げます!』
キラリ☆とゴドウィンの丈夫な白い歯が光った。 *
(#6) 2020/05/25(Mon) 01時頃
― 本日のランダムゲーム ―
1.ゴドウィンの期末試験を受けよう!
[[1d10 ]](スペース除く)のランダムを3回【act】で振り、受講教科を3教科選んでください。今回テストが準備できたのは、ゴドウィン先生が拾い集められた10教科だけみたいです。
[1.英語 2.世界史 3.倫理 4.数学 5.物理
6.生物 7.音楽(歌唱) 8.音楽(楽器演奏) 9.家庭科 10.美術(実技)]
2.受講教科が決まったら、それぞれ任意のタイミングで【act】にてランダムを振ってください。その数値が各教科の点数となります。一度に引いても、分けて引いてもOKです。
例)
英語⇒[[fortune ]]点 音楽⇒[[fortune ]]点 世界史⇒[[fortune ]]点 など。
(#7) 2020/05/25(Mon) 01時頃
3.(任意)
試験は必ずしも教室で受ける必要はありません。
自分が落ち着くところで自由に受けるもよし、ランダムを引いて移動するもよし。なお、ゴドウィン先生の取り計らいで、試験に取り組む時にはその周囲一帯に灯りがつくようです。
(任意ランダム/使わなくてもOK)
[1.各学年の教室 2.図書館 3.美術室 4.自習室 5.食堂 6.屋上 ]
★おまけ
そしてなんと……あの日に雪の中に散らばってしまったゴドウィン先生謹製ヤマ掛け用プリントが校内に隠されているみたい。
一人2枚まで見つけることができ、[[omikuji ]]を引いて『吉』以上が出た人はなんとヤマが当たりお好きな教科の点数+10点が追加されます。
現人神>一等賞>大大吉>大吉>中吉>小吉>吉|ここから左が+10点ゾーン|>半吉>末吉>末小吉>凶>小凶>半凶>末凶>大凶>回答拒否
(#8) 2020/05/25(Mon) 01時頃
― 吊り襲撃について ―
3教科の合計が【一番低かった人】【二番目に低かった人】が
ゴドウィン先生のスペシャルウルトラファイティング講座を受けて
現実世界に返して貰えるようです。きっと元の世界でも成績アップ間違いなし!
(#9) 2020/05/25(Mon) 01時頃
メモを貼った。
[三度の風が、この時間の終わりを告げる。
繰り返し繰り返し、愛らしい声が歌うのは
ポーチュラカが落ちた夜、空に星はあっただろうか。
今度こそその願いを叶えてくれたらいい。
繋いだ手を離さまいと握りながら、光の道の中でそう思っていた。]
[────不意に小さなそれが掌からすり抜けた感触がした。
大切な家族でも喪ったような心地が胸を溺れさせ、どうしてなのか目が熱くなって、そして。]
━廊下 3年教室付近━
[目を開いた時眩い道は何処にも無い。
一人で窓の傍に立って、暮れていく夕暮れを背に聳える葉ばかりの桜を見つめていた。
────一番大きな桜だった。]
……メルヤ?
[二人で一緒に、此処から外を見ていた筈だ。
だけど黒髪は傍に見えない。遠くから人の気配とざわめきが聞こえるだけ。
スマホを取り出そうとして気づく、教室に忘れていた筈では?
それに俺はいつもブレザーの下にパーカーを着て、フードを被っていたというのに。]
…………ああ、
[あの子をちゃんと、送ることが出来ただろうか。]
[過去と重なる空気を持った、夢を見ていたような出来事だった。]*
メモを貼った。
[自分たちが戻ってからのコンテストとやらの話(
ピスティオの説(
何ヶ月も待つことはなさそう、かな?
[このまま無事に、とんとん拍子に、みんなが戻ってくれたら。
ただそれを祈るばかり。*]
[ピスティオとコリーンが戻ってからロイエとヘザーが戻るまで、大した時間はかかっていなかった。
それなら、最初に戻されたはずのキャサリンもまだ学校にいるんじゃないかと思い至る。
自分たちよりもあの奇妙な状況に遥かに詳しそうだった彼女。
今追いかけたなら、話が聞けるかもしれない。]
わたし、キャサリンて人追いかけよ思うねん。
どこに行ったらあえるかな。
あの人のことなんや知ってたら教えてほしい。
[3人へと情報を呼び掛けた。
学年、部活、評判、とにかくなんでもよかった。
キャサリンに会うために有益な情報は集まっただろうか*]
メモを貼った。
―2-B―
へぇ…コンテスト。
そしてやっぱり勝負系なんですね。
曖昧でも、目安を測りたかったから助かります。
後五不思議あって同じような間隔で
誰かが帰ってきそうかと予測もできます。
[毎回同じとは限らないだろうけど。
指針があるのと無いのでは全然違う。
とても助かる情報だった。]
あぁ。順当に進めば、今夜にも全員
戻ってこられそうな計算にはなる。
七不思議、どうか持ち時間が同じでありますように!
[コリーンに答えながら、天井に向け、パンパンと柏手。
幽霊に聞こえたかどうかは定かではないが。]
で、勝負の内容は……うんうん…ふむふむ…
あぁ、それで女子二人だったのですね…
もしかするとカオス収納になっている部活倉庫
幽霊先輩2号の作品が眠っていたかもしれないなあ。
ちなみに新入生の時に見た美術部ガストン先輩の
バニースーツ
[聞いた内容は実質家庭科。納得。
自分では見られなかった勝負に思いを馳せた。
ついでに余計な話もぺらりと暴露してしまったのだった。]
キャサリン先輩について、か。
俺も後輩のフェルゼに聞いたまた聞きなんだが。
放送のテンションは平常時と違う感じで
保健室中心の登校をしているオカルト研究会の部員。
あ、保健委員だと詳しかったり?
[もしかして…とロイエに視線を向けてみたり。]
後は、プールで亡くなった子の怪談を聞いたことがあるらしい。
[
丁度この頃向こうの世界でも知らされていたかも
しれない事件についてを軽く述べた。]
― 2-B教室 ―
[何か月も待つことはなさそうという言葉にほっとする
──そう遠くないない将来にまた逢える…?
真っ先に思い浮かべたのは二人。
レティーシャがちょっと寂しく思ってくれたのは知り得なかったが
恋と友情は別腹なのである。
それに、今までは二人ずつこの世界に戻ってきたものだから、
一人だけ帰ってくる場合があるなんて想像していなかった。
そんなことを考えていたら、コリーンから提案が
コリーン先輩、頭いい……
あの、保健室によくいらしていて…
高等学校3年生、オカルト同好会に所属する生徒さんでした。**
俺は、周囲に2-Bに居るってでかい声で言いふらしてるから。ある程度人数が増えるまで待機しておこうと思う。
[キャサリン探索についてはそんな理由で不参加表明。
2-Bに待機する事にした。**]
メモを貼った。
メモを貼った。
メモを貼った。
メモを貼った。
そうですね、ありがとうございます。
基点があるというのはとてもいいと思います!
……あ、そうだ。
[ポケットから故障したと──思い込んでいたスマホを取り出して]
治ってる……
もしよければですが、ここにいる皆さんとアドレス交換、
もしくはライングループ作りたいんですが。
連絡取りやすいように。『七不思議グループ』…とか?
[ちなみにロイエの今までのライングループは、
家族連絡用、保健委員連絡用、あとレティーシャとの個人ラインくらいしかない。
その時ふっと、さっき情報交換した時のピスティオの言葉を頭の中で反芻して
ピスティオ先輩、フェルゼ君とお知り合いですか?
[それから、コリーンの方を向いて]
オカルト研究会、
直接には今まで一度も覗いたことないけど
部室棟の中に、各部活は一教室当たってたと思います。
コリーン先輩は転校生だから、
よければそこまでご案内しますよ。
ヘザー先輩はどうされますか?*
メモを貼った。
―2-B教室―
互いに探しあってすれ違いも面倒だしな!
…ん?連絡先?
いいね。まとめて連絡をとれると便利だ。
それにグループ名もわかりやすい。
後から帰ってきた奴全員にも知らせておくよ。
[ロイエのスマートフォンを覗いて、自分も取り出す。
グループが作成されれば即座に登録しようと。
フェルゼの名前が出たら、力強く頷いた。]
あぁ、知り合いになったばっかりだけどな!
幽霊世界に行く直前に購買で会ったんだ。
地震の時も一緒だったし、放送室にも探索に行った。
他の二人も早く戻ってくればいいな。
[1年の3人は仲が良さそうだったと思い出し、
力づけるような言葉も添え置いた。**]
[少しの間その実感を噛み締めた後、両耳に手を当てて目を閉じる。
周囲の世界を遮断して意識を集中させて……数十秒後、ため息をついて手を離した。
抱く喪失感はポーチュラカの他にも。
傍らを奇怪なものを見る目で一瞥し同じ学年の生徒が数人通り過ぎてゆく、まあそうなるよな。ここは本当に元の世界らしい。]
……幽霊ストライク?
[そんな彼ら彼女らが何か話しているのが耳に留まる。新しい漫画か何かか?
聞こえたらしく振り返ったクラスメイトに訂正された。
正しくは幽霊ストラックアウトで、二年の男子生徒がそんな変なことを叫んでいたらしいと名前とクラスを────]
……あ!
[残してきた奴らと自分のことばかりで、既に帰っている数人を忘れていた。
ありがとうと礼を言い、全速力で二年棟へと走る。
取り残されるクラスメイトの声も咎める教師の怒声も、今は気にならない。]*
[とはいえ、彼らのことを思い出したということは他にも過るものがある。
フェルゼが良いと言ってもあの女子は話し合いに参加すら出来なかったということと、白と黒の一年生達の他にだって親しい者と会えずにいる生徒がきっと存在するということ。
たった一人でなんて言えばいいんだろう、そう思って]
ピースティオ君!!あっそびましょー!!
― お知らせ ―
【本日のランダム振り 〆切目安は23時頃を予定しています】
【結果発表は 結果が出揃った後〜0時までに行う予定です】
〆切までに投票が間に合わない方がいらっしゃいましたら、委任等でご対応ください。
また、本日投票委任先に指定されても大丈夫な方(セット可能な方)は、お手数ですがメモに「委任可」と記載してくださると助かります!
(#10) 2020/05/25(Mon) 20時半頃
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