43 朱隠し
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……そう、だな。
[>>1:167男は曖昧に頷いた。 ウトの両の手で包まれる一羽の蝶、 力を混めればくしゃりとすぐに壊れる繊細な細工は、彼の指先に焔を燈しているようにも見えた]
いや、だってだな……
[からかわれると感じるウトの声音、戸惑いと共に頬が僅かな熱を持つ。 唇を掠めた指先に、困惑はますます深く]
……その冗談は性質が悪い、な。
[笑う相手に、もう否定の言葉は無かった。 はあ、と大げさなほどに大きく息を吐く]
(0) 2011/02/14(Mon) 04時頃
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[陽は沈み、冷たい風を乗せ、夜が来る]
[ウトとはどれくらい共に過ごしていたか。 舞う蝶を隠し、男の姿は神社へと上る石段の前にあった]
[――探す―― と、男が言ったのだから。
帰宅の途に付く一平太に先回りをし、 ――見つけた―― とだけは、*言っておこうと*]
(2) 2011/02/14(Mon) 06時頃
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手妻師 華月斎は、メモを貼った。
2011/02/14(Mon) 06時頃
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― 石段 ―
[藍染まる空見下ろす石段で、 再び会った一平太>>8に微笑みかける]
では、今度は一平太が俺を探してくれ。 また明日、祭で会おう。
[すれ違う際に囁いて。 横をするりと抜ければ、喧騒の中へと身を滑らせた]
(27) 2011/02/14(Mon) 12時半頃
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手妻師 華月斎は、メモを貼った。
2011/02/14(Mon) 12時半頃
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[神の社の屋根の上。 藤の香りに誘われるように、男の姿はいつの間にかその横に]
……探していた相手、惹かれた相手がアヤカシだと、 あの男は気付いたらしいな?
[声音は驚くわけでもなく、慰めるわけでも、非難するわけでもなく。 ただ事実を淡々と述べる]
(34) 2011/02/14(Mon) 12時半頃
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[ひらりひらりと、橙色と紫の二羽の蝶が舞っている]
さあ、それは本人に直接聞いてみたらどうだ。
[寝転ぶ傍>>36に腰を下ろす。 2人の性格は、まるで逆。 それでも、だからこそか、藤乃助のことは不思議と嫌いにはなれなかった。 相手はどう思っていたのか解らないが]
(39) 2011/02/14(Mon) 13時頃
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――… 鏡? そんなもので、俺たちのことが解るのか?
[>>38 言われ、視線の先にある鏡に気付く。 下りる様子の無い藤乃助は、拗ねているようにも見えて、 まるでこどものようだと笑う]
(44) 2011/02/14(Mon) 13時頃
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――… あれは。
[ふと、視線を供物台へと向けて、 遠めに見えた、飴細工>>52]
俺は先に下りるぞ。
[藤乃助に、短くそれだけ告げて。 間近で見たい。 好奇心が、男を動かした]
(57) 2011/02/14(Mon) 14時頃
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― 供物台の前 ―
[まだ供えた飴師の姿はあったか。 男は捧げられた供物、梅の枝に近付いて]
……見事なものだ。
[じい、とそれに見入る]
(58) 2011/02/14(Mon) 14時頃
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お前が作ったのか。 いいや、謙遜しなくて良い。
[照れ笑う表情>>61に眸を細めると、視線を枝へと戻す]
まるで本物の枝、いや、それよりも。 色付いた花弁が鮮やかで、蕾が今にも綻びそうで。
随分と手が込んでいるようだ。 全部、見たいのだが、構わないか?
[薄紙を退けたいと、作り手に問いかける]
(62) 2011/02/14(Mon) 14時半頃
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手妻師 華月斎は、メモを貼った。
2011/02/14(Mon) 14時半頃
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いや、事実だ…… けれど、照れてしまうなら控えよう。 お前の師がどれほどに凄かったのか俺には解らないが、俺はお前の梅の枝を、素晴らしいと思う。
[それだけは告げて。 飴師の了承に、嬉しそうに微笑んだ。 そう、と触れる指先。アヤカシの指先は温度をこちらのものに伝えないだろう、薄紙を除けていく]
春……か。
[人の世界の春を、男は知らない。 アヤカシの里のものとは、きっと違うのだろう。 全体を見せた梅の枝、込められた願いに、僅かに目を伏せる]
(64) 2011/02/14(Mon) 15時頃
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ふふ、そうか。 他にも取り得などいくつも在りそうに見えるが……ああ、お前の梅は、艶やかだ。
[光を通し、透き通る飴の紅。 繊細な造りにまた、見入る。 想いを込め作られた枝から、緑芽吹き花が舞う季節、それが感じられる、そんな気がする]
旅――まあ、そんなものか。 祭を見に来た。華月斎という。
屋台か…… 残念だが俺は食べられない。だから、買うことも、無い。 それでも、寄っても構わない、だろうか?
[もっと見たい、と内から起こる好奇心に勝てず、尋ねる]
(67) 2011/02/14(Mon) 15時半頃
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ありがとう、定吉。 勿論愉しんでいくつもりだ。折角の祭だからな。
[そっと丁寧に梅の枝を元に戻しながら、微笑む。 熱に溶けることは無く、枝は以前のままに供物台へと納まった]
ああ、とても――残念だ。 きっと味わうこともできれば、もっと楽しめるのだろうに。 いいや、けれど、結局は食べられないままで困る事にもなりそうか。
[寄っても良いと屋台の主の許可を得れば、安堵の笑みを浮かべる。 相手の解釈には任せるまま、それ以上を告げることは無い]
(69) 2011/02/14(Mon) 15時半頃
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[人の良さそうな笑みに、つられて笑う]
ああ、引き止めてしまってすまなかった。 風車だな、わかった、寄らせてもらうよ。
[屋台へと向かい歩き出す背を見送って、もう一度、供物台へと向き直る。 近くには十二支の人形もあったか。 台にのせられたそれらを柔らかな表情で見詰めていた]
(71) 2011/02/14(Mon) 16時頃
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華月斎は、朧に、同じように会釈を返す*
2011/02/14(Mon) 16時半頃
手妻師 華月斎は、メモを貼った。
2011/02/14(Mon) 16時半頃
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やあ、定吉、繁盛しているか?
[見つけた定吉の屋台、風車がからからと廻っていた。 人混みにぶつからないようにと少し離れた位置に陣取って。 目の前、飴師の手際に見入る]
――… ん?
[男は、体をすり抜けた違和感を感じる。>>72 振り返り、目にしたのは、背姿。 見覚えの無い着物と、斜めにつけた狐の面をしばる紐。]
……視界が悪かったのだろうか。
[立ち止まることなく去っていく相手に、"すり抜けた"と気付かれなかったのだろうと結論付けて、追う事などはなく。
それが、誰であったかまでは、気付かない]
(77) 2011/02/14(Mon) 20時頃
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手妻師 華月斎は、メモを貼った。
2011/02/14(Mon) 20時頃
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[いくらか定吉と話をしたか、その後飴屋の屋台を離れた。 特に行く当ても無く、ふらりと、いつものように人の合間を縫っていく]
――…
[人混みの中、ふと、思い出す先ほどの感触。
体の内を、ぬるりとした柔らかな何かが斬る、 不可思議な感覚。
無意識のうちに眉根を寄せ、きつく拳を握り締めていた]
(88) 2011/02/14(Mon) 22時半頃
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[ゆるやかに歩を進める。 気付けば、神社の端まで来てしまっていた。 人の気配の殆ど無いその場所で、はあ、と息を吐き紅褐色の眸が冬の遠い空を見上げた。 がし、と頭を掻いて、踵を返す]
(109) 2011/02/15(Tue) 00時頃
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手妻師 華月斎は、メモを貼った。
2011/02/15(Tue) 00時頃
手妻師 華月斎は、メモを貼った。
2011/02/15(Tue) 00時半頃
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――… 鈴。
[耳に届いた音に、ふと、そちらを目指し歩いて行く。 辿り付く、屋台の1つ]
ウト、何をしているんだ?
[赤い風車の前、狐面を見つければ声をかけた]
(165) 2011/02/15(Tue) 12時半頃
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手妻師 華月斎は、メモを貼った。
2011/02/15(Tue) 12時半頃
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[しょんぼりと肩を落とすウト>>166に軽く笑うと]
……俺が作ってやろうか?
[店主の前、大きな声で言うのははばかられた。 顔を耳元に寄せて、囁くように]
(167) 2011/02/15(Tue) 13時頃
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[はしゃぎ喜ぶ様子>>168に、にかりと笑う]
では、人のあまりいない所へと行こうか。
赤だな、ああ、よく回る愛らしいの、だな。
[注文を聞きながら、境内の裏手か、屋根の上か、さてどこへと向かおうか、思案する]
(169) 2011/02/15(Tue) 13時頃
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ああ、はいはい。
[袖を引きせがまれる、まるで幼い兄弟でも持ったような心持ちになる。
人気の無い境内の裏手、僅かに湿る縁台に腰掛けて。 懐から取り出した紅色の布を広げれば、]
[ ふわり ]
[その上に、ウトの眸と近い、赤い色をした真四角の紙が、どこからとも無く現れる。 いつの間にやら手に握っていた鋏でそれを切り いつの間にやら布の上にあった竹棒に織り込む赤を固定する]
(172) 2011/02/15(Tue) 13時頃
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[それはまるで、手妻のように]
[瞬く間に、作り上げた風車に、ふう、と息を吹きかければ
からり
良く廻るそれを、ウトへと差し出した]
(173) 2011/02/15(Tue) 13時半頃
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[拍手には、笑みを浮かべて小さく頭を下げて]
喜んでもらえたなら、俺も嬉しい。
[道具を布の上に置いたまま、折りたたみ、小さく小さく何も包んでいない大きさに丸めると、再び懐へと仕舞い込む]
また何か作って欲しいものがあれば言ってくれてかまわない、 とは言っても、紙細工専門だがな。
(175) 2011/02/15(Tue) 13時半頃
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ああ、喜んで作ってやる。
良い奴、だろうか?俺は、そんなに面白いか?
[縁台に腰掛けたまま、軽く首を傾げて笑う。
ひらり と、2人の間に、 1羽の白い蝶が現れ出でて。羽ばたいて。
風が止み、静かに成った赤い華の上で羽を休める]
(177) 2011/02/15(Tue) 14時頃
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[純血のアヤカシに、人のようだと笑われて。男は曖昧な表情を浮かべた]
――…と、これは慶三郎殿。 いいえ、邪魔などでは。
今は、ウトに風車を作ったところで。
[持ち上げられた下駄には、災難でしたね、と同情を見せる]
(185) 2011/02/15(Tue) 14時頃
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[男は、定吉に心配されているなどとは、全く思ってもいなかった。 そも、彼の視線に気付いていなかったのだから当然なのかもしれないが]
ええ、良い色だ。 まるで、ウトの眸のようで。
[ウトの帯に差された赤い華と、それに映える白い蝶に、男も視線を向けた]
(191) 2011/02/15(Tue) 14時半頃
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手妻師 華月斎は、メモを貼った。
2011/02/15(Tue) 14時半頃
手妻師 華月斎は、メモを貼った。
2011/02/15(Tue) 14時半頃
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はは、ありがとうございます。
[器用だと褒められれば>>197、微笑んで。 近付いてきた藤乃助>>194には、軽く手を上げて挨拶をする]
[男には、甘い香りの人間の気配に、気付くようなちからは無い]
(200) 2011/02/15(Tue) 15時頃
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俺がウトに、風車を作って、な。 一寸、話をしていたんだ。
寂しい……そうだな、 藤乃助、お前は慶三郎殿にもウトにも、縁があったのだったか。
[詳しい事までは知らないか、曖昧に記憶を辿りながら]
(201) 2011/02/15(Tue) 15時頃
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ええ。
[慶三郎の目配り>>204に、頷いた。
楽しそうなウトの様子>>202に、嬉しそうに眸を細める。 掻き消える鈴の音を見送って>>203]
(207) 2011/02/15(Tue) 15時頃
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風車は、そう作るのが難しいものでもないんだ。
欲しいのであれば何か作ろう。 ああ、しかし、俺に出来るもので頼むぞ?
[藤乃助に強請られれば>>208、笑顔で承諾する。 はらりと、好きだと謂ってくれた浅葱色の蝶が一羽、宙から滲むように現れ、藤乃助の周りを羽ばたいた]
……感謝、か。
[普段の藤乃助からは少し離れた言葉だなと、失礼な事を思ったりもして]
(211) 2011/02/15(Tue) 15時半頃
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華月斎は、定吉が走り出す音に気付きそちらを向いたが、既に姿は遠く見えなくなった後
2011/02/15(Tue) 15時半頃
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藤色の鳥……? ……ふむ。
[幾重にも折り畳んだ紙を重ねていく物にしようか、骨組みを竹や紐で作り上げたものにしようか、それとも――… 頭の中でいくつもの鳥を組み立てる。 慶三郎に飴は要るか尋ねられれば>>214]
俺は――… …… 赤い、のが、いい。
[断ろうとした所に、藤乃助の言葉が聞こえ>>215。 真似るように、頼んでいた]
(216) 2011/02/15(Tue) 16時頃
|
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――… 俺がこれを、動かしているのだが。 謂っていなかったか?
[藤乃助の指先からするりと逃げて、また近付いて。 くるりと廻るその先に誘われるように、浅葱色が舞う。 それは、男の視線のままに]
鳥と共に、俺も欲しいのか?
[縁台に座り直し、からかうような問いかけを向ける]
(218) 2011/02/15(Tue) 17時頃
|
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俺が作った、作り物の蝶だよ。 カラクリのように、手妻のように、操って見せているだけだ。
[男は指を差し出して、 藤乃助の傍から離れた蝶が、そこに止まり、 そして、アヤカシと同じように、風に溶ける]
それもいい、と返されるとはなあ。
[困った時に、何のとなしに、 がり、と頭を掻く癖を出し]
本当に、欲しくなる、前に、か。
[笑い顔に、動くカラクリを付けられたら良いなと思案しながら。 足音が同じように聞こえれば、意識をそちらへ向けた]
(223) 2011/02/15(Tue) 17時半頃
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お前は、確か――… 勝丸の友達の。
[駆けてきた小さな姿>>221を見やる。 どうしたのだろうと、言葉を待った]
(224) 2011/02/15(Tue) 17時半頃
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作れるなら、出来るかもな?
[作る、その行動に、何かしらのちからがはたらいているのではないかと男は思っている。 藤乃助>>226、彼は手先が器用だったか]
――… え
[睨みつける視線と、問う言葉。 何と返すべきか、少し戸惑う。そこに新たにやってきた飴師]
……定吉さん。
(229) 2011/02/15(Tue) 18時頃
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[藤乃助に謂われ>>230、そうだったのか、と呟いて、頭を掻いた。 いつか知られるような気はしていたが、思っていたより早かったな、と、そんな感想を持つ]
定吉さんが……さっき?
[走り去るような物音を思い出せば、あ、と声を漏らす]
(232) 2011/02/15(Tue) 18時頃
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もう少し、このまま遊んで居たかったのに。 ……全部手妻だと謂ったら、信じてもらえるのだろうか?
[首を傾げて、尋ねる>>231]
(236) 2011/02/15(Tue) 18時半頃
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かどわかしているつもりは、少なくとも俺には無いよ。 他の皆は知らないが。
俺自身は、誰かを連れて行くつもりもないし、この祭を楽しめればそれで良いと。 そう、思っている。
[春松の侮蔑>>233に、縁台に座ったまま。答える。 これは、華月斎の本心。 どう捉えられるかは解らないけれど]
(237) 2011/02/15(Tue) 18時半頃
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[定吉の様子>>239に、笑う]
はははっ、面白いな、定吉は。 ……ああ、残念だ。 知られれば、きっと、同じように、遊んでは貰えないだろうから。
……その子のように。人の子は俺を、同じに扱ってくれないのだろう。
[春松>>242を、見詰める。 新たな来訪者が来たのは、その頃か>>240。 問いかけた言葉は、短く]
――… いつ、知った?
(245) 2011/02/15(Tue) 18時半頃
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[春松が、すり抜ける。 それを眺めながら]
ああ あの時の。 そうだな、そう謂えば。
……そんな着物だった。
[ちらりと、視線を一平太へと。 喉の奥の笑い声>>248に眉を顰めた。 言葉で尋ねる事も何もせず。 一方的に隠れて確認したのかと。
"友達"だと謂ったあの時の言葉が。
――… ただ、空しく]
(252) 2011/02/15(Tue) 19時頃
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定吉――… ありがとう。
[怖くない、と首を振る>>251 彼の中にどのような記憶があるのか、男は知らないけれど。 強がりながらも肯定してくれる言葉に微笑んだ]
(254) 2011/02/15(Tue) 19時頃
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華月斎は、定吉に向けた微笑は、優しく
2011/02/15(Tue) 19時頃
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藤乃助、一平太の秘密の力、とはなんだ?
[言葉の中、気になる単語を同士に問いかける]
(255) 2011/02/15(Tue) 19時頃
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[一平太の答え>>257に、ぴくりと指先が動く]
そんな事が、出来るのか。
ならば、例えば以前は人であった者に……あるいはアヤカシに、その力を使えば、 こちら側の――人の子に、成れるというのか?
[表情は真剣に]
(263) 2011/02/15(Tue) 19時半頃
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手妻師 華月斎は、メモを貼った。
2011/02/15(Tue) 19時半頃
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成る方法が、あるのならな。 ……無いのだろう?
[一平太の言葉>>265を聞き、貌に浮かぶのは、寂しげな笑み]
だから、俺は。 知られずに、ただ、人として。 この祭を楽しめれば、それで良かったんだ。
[だがそれももう、叶わないのだろうと]
(268) 2011/02/15(Tue) 20時頃
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何に、謝るんだ? 何故、謝るんだ。
知って、どうしたかった。 何故、知りたかったんだ?
[声は、掠れかけていたか。 ぽつりぽつりと、疑問が続く。
深く頭を下げた相手、地を見詰めているだろう場所に。 朱色の蝶が ひらり と一羽、舞う。 顔を上げるように、視線を上げるように、 ひらり と誘い舞い上がる]
(276) 2011/02/15(Tue) 20時半頃
|
|
どう、だろうか。 俺はそのあたりの事情には疎くてな……
[定吉の問い>>275の答えは、知らない。 男が返したのは、簡素な言葉だった]
たった一人の肉親……
[幼げな春松の憔悴しきった様子に向けるのは、僅かにだけ、同情の貌]
(283) 2011/02/15(Tue) 21時頃
|
|
[一羽の蝶が、男の方へと飛び。 一平太の視界の中、ちらりちらりと舞い踊る]
――… は、ぁ ?
[予想していなかった言葉>>284に、間の抜けた声]
(286) 2011/02/15(Tue) 21時頃
|
|
どうということ、あるだろう!?
通り抜けて気持ち悪くは無いのか? 人間ではないのだぞ、俺は!
な、何故だ? "神隠し"だぞ? あちらへと行けば、帰ってはこれないのだぞ? いや、お前の力があれば帰れるのだったか?
[慌てふためく、思わず縁台から立ち上がる。 蝶が ぱさり と今まで男の座っていた場所に、落ちた]
(288) 2011/02/15(Tue) 21時頃
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手妻師 華月斎は、メモを貼った。
2011/02/15(Tue) 21時頃
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つまり、一平太は、逃げたい、逃げたかった、のだな? それは、今も、なのか?
……今、春松の感情を、見ても、あちらへ行きたいと? アヤカシと同じになっても、良いと、思うのか?
(291) 2011/02/15(Tue) 21時頃
|
|
いや、独りだから良いとか、悪いとかじゃあ無いんだ。
[がしがしと頭を掻いて]
お前はあちらへと行けば、アヤカシになるのだぞ?
春松のように、アヤカシを恨む者は多い、だろう? お前も、親族が連れて行かれたときには恨まなかったのか? それに"なる"のだぞ? 解っているのか?
それにアヤカシとなれば――… 永い年月を生きる事になる。 俺とは……"半端者"で、人と同じ時を生きる俺とは、"違う"んだ。
(298) 2011/02/15(Tue) 21時半頃
|
|
そう――… "違う"んだ。
[自身で言った言葉に、動揺が冷める]
俺を疎んじる事が無いと言うのは、嬉しかった。ありがとう。だが……
俺は、お前を連れて行きたくは、無い。
毎年、祭の間に。 会える、話せる、人のように扱ってくれるならば、それが、いい。
(299) 2011/02/15(Tue) 21時半頃
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手妻師 華月斎は、メモを貼った。
2011/02/15(Tue) 22時頃
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いや、聞きたいのは俺のほうなのだが…… 逃げたいの、だろう? それを叶えたくないと、俺は謂っているのだぞ。
[首の後ろに手を当てたまま]
ああ、これが俺の今の、望み、だろうな。
["なれないのならば"と、小さく呟いて。 向けられた笑顔に、また、戸惑う]
(301) 2011/02/15(Tue) 22時頃
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手妻師 華月斎は、メモを貼った。
2011/02/15(Tue) 22時頃
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ああ、見に行く。 飴細工ができるのを見るのは楽しかったからな。
[定吉に頷く。 アヤカシに好かれる腕、という所には首を傾げたが]
(303) 2011/02/15(Tue) 22時頃
|
華月斎は、藤之助の姿を、見渡してみたが見つけられなかったか
2011/02/15(Tue) 22時頃
華月斎は、定吉が春松を追うのを、見送った
2011/02/15(Tue) 22時頃
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[男は息を吐きながら、再び、縁台に腰掛ける。 一羽の蝶は、上へ上へと、空に向かい飛び立ち、溶ける]
運命などという言葉、信じては居ないが……
[冗談のようでも言葉に滲んだ寂しさを感じれば、赤褐色の眸が一平太を見詰めた]
アヤカシになりたい、のか? 逃げたいだけでなく。
(306) 2011/02/15(Tue) 22時半頃
|
手妻師 華月斎は、メモを貼った。
2011/02/15(Tue) 22時半頃
手妻師 華月斎は、メモを貼った。
2011/02/15(Tue) 22時半頃
|
…… 触れ る?
[一平太の、途切れる声>>307に、少し、目を見開いた。
立ち上がり、視線を逸らした一平太の前まで歩く。 以前、手を伸ばした事を思い出しながら、同じように。今度は、途中、止まる事はなかった。
ふわりと、通り過ぎないように頭を撫でる。 風が触れるように感じるだろうか、優しく]
(310) 2011/02/15(Tue) 22時半頃
|
|
……今のは、我侭、だったのか。 俺は、優しい、のか?
[笑うのとは対照的か、考えるような表情で]
そうだな、寒くなってきた。火にあたりたい。 一緒に行くことにするか。
(317) 2011/02/15(Tue) 23時頃
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― 篝火 ―
[冷える一方の外気に、集まる人も多かったか。 篝火の近くで、一平太とそこでしばらくの時間を過ごしただろう]
……なあ、一平太。 今晩は、お前の家に行ってみたい。
――…構わないか?
[ゆらめく焔に照らされて、橙色の貌が*問いかけた*]
(329) 2011/02/16(Wed) 00時半頃
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手妻師 華月斎は、メモを貼った。
2011/02/16(Wed) 00時半頃
手妻師 華月斎は、メモを貼った。
2011/02/16(Wed) 02時頃
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