298 終わらない僕らの夏休み!
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― 3度目の9月1日:自室・夜 ―
[ええと、何の話だっけ。 色々ありすぎたから混乱してるなぁ。 そうそう、競泳が向いていなかったって話だ]
[最初の違和感は中学生、初めて大会の時だ。 その時はっきりと自覚したわけではない。 思ったように記録が出せずに泣いている子を見て、おや?と思った]
(27) 2019/09/06(Fri) 18時頃
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[それから幾度も負け、というものを体験してきた。 上には上というものがいる。 一つ大会を勝ち抜いても、その次とかその先でどこかでつまずくことがある。 そのたびに、惜しかったとか頑張ったよとか励まされる。 それ自体はありがたいことだと思う。 勝ち抜くたび、またはそんな言葉を掛けられるたびに、私は悔し涙を流す子達と自分を比較する。 ひょっとしたら、私は泣くことができないのではないかと]
(28) 2019/09/06(Fri) 18時頃
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[それに気づいてから、私は心と体の乖離に悩むこととなる。 流石に、努力が足りない子が泣いていたりしてももう少し頑張りましょうとしか思わない。 技術がまだ不足しているような子は、この悔しさをバネに頑張ってほしいなどと思う。 なんとなく、わかってしまうのだ。 私と同じようにただひたすらに積み重ねてきた人というものが。 レーン並んだ時、スタート台に立った時、水の中に飛び込んだ時に。 ああ、この人は泣ける人だと]
(29) 2019/09/06(Fri) 18時頃
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[そんな風に気づいてしまったらもうダメだ。 勝ちを譲るだとか、手を抜くとかそういうことをしようというわけではない。 ただ、勝敗を分ける最後の最後。 一瞬だけ、体が裏切る。 その一瞬だけで十分なのだ。 うん、わかってる。 体が心に逆らっているんじゃない。 心の奥底は、そうなることを望んでいるんだって。 だから、やっぱり私は泣くことができない]
(30) 2019/09/06(Fri) 18時頃
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[もう眠くなってきた? ああ、今日もいろいろあって疲れたもんね。 それじゃあ、おやすみ]
(31) 2019/09/06(Fri) 18時頃
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― 4度目の9月1日:自室・朝 ―
[制服を着た状態で、居間に正座している。 今日もまた、だ。 本来ならば水曜日で平日なのだからしょうがない。 むしろ、元に戻れた時に曜日感覚がずれていないかが心配になってきた。 まず、事態が解決するまでに私の記憶が残り続けるかどうかを心配した方がよさそうな気もするが]
[スマートフォンは今日も9月1日であると主張してくる。 まだ2日になっていなくて良かったと、少し思ってしまった。 こんな時にそんな風に思うなんてとお叱りがあるのなら、甘んじて受ける所存。 でも、どうすることもできなかったことをどうにかできるチャンスが与えられたなら、その事を良かったと思ってもいいじゃない?]
(32) 2019/09/06(Fri) 18時頃
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[グループチャットの方はすでに賑わいだしているようだ。
『おはようございます。 花火、幻想的に撮れていますね。ありがとうございます。会堂くんも準備ありがとうございました。 学校のプールなら夏休み最終日は慣例で部活もないから貸し切りみたいなものでしょうし、そちらにしましょうか。 会堂くんを泳げるようにしなくてはいけないわけですし、午前中からやりましょう』
少し間をおいて、
『私の今日の行動指針は、 1.秋山くんをなんとか無事なままで一日を終える 2.1をどうにかできた状態でこの事態を解決する、その方法を探る です。 よろしくおねがいします』
そう宣言した]
(33) 2019/09/06(Fri) 18時頃
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[そして、個別に届いたメッセージ(>>7)。 実体験としてはあまり聞かない事態に巻き込まれているのだから、実体験としてよく聞く【夢枕に立つ】なんて話が実際に起こってもおかしくはないのかもしれない。 しかし、【もう、そいつが死んでいる】……とは、どういうことだろうか。 それは秋山くん、の事なのだろうか。 でもリセットされたのなら……。
『連日、となるとやはりなにか大事なことを伝えてくれようとしてるのかもしれませんね。 詳しく、聞かせてもらってもいいですか? そいつ、というのは前日に溺れた秋山くんの事でしょうか?』
昨日、図書館で触れた死者に纏わる話を思い越しながらそう、*返信した*]
(34) 2019/09/06(Fri) 18時頃
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[着替える間ベッドに投げ出しておいたスマホが続けていくつか告げた着信の音に、同じアプリで繋がっているメンバーが起き出す時刻を知らせているようで、ブラウスのボタンを留めながら可笑しげに笑った。
邪魔にならないように高い位置で髪をおだんごにくくりながら時折ちょい、と指で触れて流して、チャットに表示される秋山を無事に……と言う文面を反芻した。 スマホを持ち上げて、テテッと打ち込み]
『じゃ、まず秋山も一緒にプールで遊ぼうって誘おう』 『会長が息抜きだから、つったら来るよ。サボりたいもん』 『で ずっと一緒にいて川に行かせないの』
(35) 2019/09/06(Fri) 18時半頃
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[午前中から開催ととなると、と少し考えて、更にスマホの画面に指を滑らせる]
『じゃ私プールサイドで読めるように調べものの本借りてから行く』
『ここに載ってる人以外は呼ばないの?』
[ひとまず送信を終えて、着替えに戻る。 何度準備しておいても結局スカートのプリーツが整わない事に顔を顰めながら履いて、じゃあ水着をどれにしようかと幾着か並べて思案し出した。 学校指定のものは一つもない **]
(36) 2019/09/06(Fri) 18時半頃
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─ 3回目の9月1日、花火の回想 ─
[3回目のループ。 根良伊川近くの公園で花火をすることになった。 俺は事前に安住先輩に言われていた通り人の居ない辺りを陣取って、そこから様子を見ていただけだった。
服にかかった重み(>>2:299)はもうとっくにないはずなのに、まだどこか引かれているような、 余韻のような錯覚がある。
だから俺は自然とその重みの持ち主の方に視線をやると、安心してため息がひとつ漏れた。 ああ、よかった。宍井が笑ってなくて。(>>0)]
(+0) 2019/09/06(Fri) 19時頃
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[日が落ちて暗くなってきた公園でみんなそれぞれに花火に火を灯す。 鮮烈に光を放つそれは綺麗で、遠くから眺めるだけでも十分なほどで。 安住先輩が色とりどりの花火を踊らせるみたいに、くるくると輪を描く。(>>301)
誰かに花火を勧められることもあっただろうか、俺はなんだか気恥ずかしくて。 だって本当ならこういう場所に俺が誘われるようなことはないから。
結局自分では一本だけ。 手元で光る花火は、指先や頬にちり、と熱くて。 それは日差しとも違うし、台所にあるコンロの火なんかとは全く違ったものだった。 もっと瞳の奥まで痺れるような。 むず痒いような気持ちになって、早く終わればいいのに、とも思った。
けどそれは本当に眩しくて、眩しくて、ひどく勿体無いような気持ちになって。 忘れたくないと思った。 ここに居る誰一人も、秋山先輩も、殆ど知らないような人もいるけど。 俺たちは、人間は、色んなものを忘れるものだけど。 それでも。]
(+1) 2019/09/06(Fri) 19時頃
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[まあ、そんな淡すぎる願いは 却下されたわけだけど。**]
(+2) 2019/09/06(Fri) 19時頃
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[押し入れの奥に潜り込みながら、スマートフォンを確認する。 ちょうど、秋山くんを呼ぶような話(>>35)になっている。 なるほど、一緒に遊べば監視などする必要もない。 流石にプールで溺れることはあるまい。 良い提案である。
『会堂くんよろしくおねがいします』
そんなお願いをしておく]
[押入れの奥から水着を引っ張り出しながら、スマートフォンを確認する。 ちょうど、他のメンバーを呼ぶような話(>>36)になっている。 なるほど、みんなで遊べばそれだけ見守る目が増えることになるし現状の相談などもできる。 あと純粋に人が多いほうが賑やかでよかろう。 実に素晴らしい提案である。
『会堂くんよろしくおねがいします』
そんな*お願いをした*]
(37) 2019/09/06(Fri) 19時頃
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師範棋士 千早は、メモを貼った。
2019/09/06(Fri) 19時頃
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[>>9朝早かったのに返事が来て、名前を見て、こんなに早起きなのかと、2度驚く。
花火の写真は綺麗で、たしかに9月1日を過ごした証だった。ま、今日も9月1日なわけだけど。]
『できたら午前中がいいんだが。』 『調べ物あるなら、雛子は後からでも来るか?』
[とはいえプールでワホーイと遊びたいわけではなく、俺は秋山を助けられるように少しでも泳げるようになりたい一心での誘いだ。 ……なんかよく考えたら全員女子じゃないか……彼女らに好意を寄せてる男子がいたら俺は祟られるんじゃないか? なんて……考えてしまった。なんか背筋寒いな。気のせいにしたい。]
(38) 2019/09/06(Fri) 19時半頃
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[>>29少ししてから、宍井のメッセージが来た。最後の一言、目に留まった。 じん、と胸が熱くなる。]
『学校のプール空いてなかったか?』
『俺も、秋山を助けたい。』 『○○時くらいに溺れたと思う。』
[俺は、秋山が溺れた時、また明日も9月1日だとどこかで思っていて、時計を確認した。>>2:259チャットメンバーには、その時刻より1時間くらい前の夕方の時刻を送った。
それから、ようやく布団から出て汗まみれの身体が気持ち悪くてシャワーを浴びに行った。]
(39) 2019/09/06(Fri) 19時半頃
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[シャワーを終えて部屋に戻ると、グループチャットがまた伸びていた。>>33>>34>>35>>36>>37めっちゃ伸びていた。これが女子か。などと思っている暇はない。パンイチ姿でベットに腰を落とし返事をする。個別の方はまだ見れてない。]
って、うぉい!俺かよ!!!!!
[愛海の>>37に聞こえない突っ込みをひとつ。]
『秋山の件はりょーかい!』
『俺、連絡先わかんの、根岸と出口(確か昔交換した気がする)くらいだぞ…他は知ってる奴頼む。』
[と、手短に送信して、秋山へ]
『お疲れの受験生よ。朗報だ。 水着を持参し学校のプールに集合せよ。 祭りではない。プールに行くぞ。
追伸:女子も来る。』
[これで来ないはずがない。確信を持ち、送信ボタンを指で押した。]**
(40) 2019/09/06(Fri) 19時半頃
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[それから遅れて個別>>34を、見る。]
……、……
[文字を打つ指が震えて、うまく、動かせない。]
[俺の中で、1番、生き生きとこのループの中に存在していると思ってた。笑って、泣いて、叫んで、食べて、遊んで。なにひとつ、俺らと変わらない。
俺は覚えてる。 ちゃんと、腕に感じた感触とか、そういうのも、全部覚えている。
だから、信じられなくて、助けを求めるみたいに愛海にメッセージを送ったんだ。]
……、……っ
[ひと文字、ひと文字、ゆっくり押して、送信のボタンの前で止まる。 画面にうつる名前を、見つめるだけで、喉の奥が詰まるような、そんな感覚がしてくる。]
(41) 2019/09/06(Fri) 19時半頃
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『ひなこ』
(42) 2019/09/06(Fri) 19時半頃
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ワタルは、数分してから、ようやく送信ボタンを押した**
2019/09/06(Fri) 19時半頃
ワタルは、マナに詳細を送るにはメンタル回復の時間が必要……
2019/09/06(Fri) 19時半頃
ヒナコは、暫くしてグループチャットに『りょ』とだけ返信して来た **
2019/09/06(Fri) 19時半頃
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──神社──
[ 結局、ループしている自覚があっても、 毎日同じような行動ばかりとっている。
そんなことを思いながらも、 千早は今日もお祭り会場へと赴いた。
そこに行きさえすれば、 誰かしらには会えるだろうと思って、 ……思っていたのだけれど、]
(43) 2019/09/06(Fri) 20時半頃
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[ 千早はふと進行方向に、 見覚えのある後ろ姿を見つけて駆け寄る。
なんてことはない。 やっぱりみんなここにいるんだな。なんて、 秋山先輩を救う計画も知らずに、 納得さえして、声をかけたのだ。]
鹿崎先輩、……って。 もう食べてるんですか? しかも串焼きって──、
[ お祭りっぽくないとつっこもうとしたら、 鹿崎先輩は串焼きは定番みたいに言う>>0:85けど、 千早はそれには同意できないと首を振った。
……いや、そんなことはどうでもよくって。]
(44) 2019/09/06(Fri) 20時半頃
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そんなことより、鹿崎先輩も聞きました? 秋山先輩の話──ほら昨日、川のほうに行ったとき、 騒がしかったじゃないですか。そのせいらしくて。
私、今回の1日で秋山先輩がどうなってるか、 気になってるんですけど────、
[ 一気にまくしたてた千早に、 鹿崎先輩はただ怪訝そうな顔をする。
曰く、昨日川になんて行っていない。 そもそも、今回の1日って何を言って──、]
(45) 2019/09/06(Fri) 20時半頃
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[ そこまで聞いてようやく、 千早は何が起こったかを理解する。
それから、ループしてる俺を見かけたら。 なーんて、千早だけが覚えてる昨日の、 会話のほんの一幕>>2:241を思い出して、
それで…………、]
(46) 2019/09/06(Fri) 20時半頃
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明加先輩、今日はお祭り来ますかねえ。
[ 昨日、つまり3度目の9月1日は、 見かけなかった気がするんだよなあって。
千早はなんとなく周囲を見回したけれど、 やっぱりその姿は見当たらなくって、
それから、鹿崎先輩が、 驚いたんだかなんなんだか、 結構面白い反応をするので、千早は笑った。
誰かに知らせなくちゃなって思いながら。]
(47) 2019/09/06(Fri) 20時半頃
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[ 結局、共通の知り合いも然程思いつかず、 千早は、塾で手に入れた連絡先から、 澪先輩と根岸先輩に同じように、
『 鹿崎先輩、忘れちゃったみたいです 』って、 それだけ、メッセージを入れたんだけれど。
まさか輪を外れた人がもう一人だなんて、 そのときの千早は知らないまんま。*]
(48) 2019/09/06(Fri) 20時半頃
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師範棋士 千早は、メモを貼った。
2019/09/06(Fri) 20時半頃
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[グループチャットに雛子からも着信があった]
『けんちゃんが私のIDわからないみたい』
『ブロックされた』
(49) 2019/09/06(Fri) 20時半頃
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[会堂の個人IDに雛子から着信]
『こわい』
『ちがう』
『いやだ』
(50) 2019/09/06(Fri) 20時半頃
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― 自宅 ―
[着替えなどを済ませようとしてるうちグループチャットでの話は進み、雛子先輩が『秋山先輩をプールに連れていこう』と提案し、生徒会長が秋山先輩を誘うという流れが完成していた。
それに、秋山先輩からの返事もあった。 生きてる。……よかった……! あたしはほっとする。 『おきてる!プール会堂からきいた!』とのこと。 今頃生徒会長のほうには秋山先輩からの快諾の返事があるんじゃないだろうか。
……えっ。あっ。
秋山先輩と、みんなでプールに? え!どうしよう。どうしようとかじゃない。 喜んでる場合じゃないと思うんだけど。 でもどうしたってそわそわしてしまう。]
(51) 2019/09/06(Fri) 20時半頃
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[そうこうしているとグループチャットに雛子先輩からの着信。は?研人が雛子先輩をブロック……?(>>49)
……………え? 思い出しても有り得ないと思う。 会っただけで固まってしまってた研人が?
IDがわからない……ってことはつまり、研人も秋山先輩みたいに忘れてしまった?
はしゃぎかけていた気持ちが一気に静まる。 あたしはスマホを持った指を動かす。
『もしかして、秋山先輩みたいに忘れちゃったってことですか?』]
(52) 2019/09/06(Fri) 21時頃
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CC レイは、メモを貼った。
2019/09/06(Fri) 21時頃
CC レイは、メモを貼った。
2019/09/06(Fri) 21時頃
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― 自宅 ―
[それから、送った3文字をしばらくじっと見つめていた。 夢の話だ。そう思うほどに、その夢が嘘をついてるなんて思えない。だけど、そうか、と素直に受け入れられるくらい割り切れた性格もしちゃいない。
だって、本当に――信じられないんだ。
祭に行って、星を見たんだ。 腕にしがみ付いて彼氏と間違われまくったんだ。 アイスで乾杯したんだ。
いつも誰かと一緒に行動してて、 どこかの輪の中にいないと生きられないイキモノみたいで。
――きっと、 ひとりが、嫌いだから。]
(53) 2019/09/06(Fri) 21時頃
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