126 生贄と救済の果てに〜雨尽きぬ廃村・ノア〜
情報
プロローグ
1日目
2日目
3日目
4日目
5日目
エピローグ
終了
/ 最新
1
2
3
4
5
[メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
視点:
人
狼
墓
少
霊
全
全て表示
|
[何故あの時、深く考えなかったのだろうと、彼の言葉に耳を傾けなかったのだろうと。 どんなに後悔しても、時は戻らない。
でも今の私には泣く資格なんてなくて。 だってそれは、純粋に彼の死を悼むものではないのだろうから。
だから、涙は懸命に堪える。 代わりに浮かべるのは、決意の表情。]
もう、こんな間違いは二度としないから。 あなたのことは忘れない。忘れないよ…自分がしたこと…
(76) 螢 2013/06/24(Mon) 22時半頃
|
|
[コリーンが腕輪を手に取って>>61。 彼と行動を共にしていた彼女には、思い出の品なのだろうと思う。] どうぞ。 彼の意志を継ぐのは、きっと私より、コリーンさんの方がふさわしいと思いますから。
[廃屋の外には魔物の気配が感じられて。扉を開けると共に、コリーンが鉄線を放つ>>62. それはまるで彼女の目であるかのように、するすると魔物へと絡みつき一網打尽にした。
それを見て一つ、安心する。 彼女が光を失くそうとも、この先ヤニクが彼女の剣となり盾となってくれるのだろうと。]
…魔物が増えてきましたね。急ぎましょう!
[再び幌馬車に乗り込んで。 村を抜け、森を抜け、雨の境界を越えて。 …ホレーショーが追ってくる気配はない。]
(77) 螢 2013/06/24(Mon) 22時半頃
|
|
[どれくらいの時間、そこに留まっていただろうか。 馬車の中に座り、無言の時を過ごし、 幌をただ風が吹き抜けていき――やがて夜が明け始めた頃。]
『馬鹿……』
[ふいに立ち上がる傍らの女性を、ふっと見上げる。 夜明けの光に照らされ、風に髪を靡かせ目を閉じるコリーンは、とても美しかった。]
(78) 螢 2013/06/24(Mon) 22時半頃
|
|
[そうして、祈りにも似た時が流れて。 ふいにコリーンはこちらを向いて言う。飲みに行かない?と]
飲み…ですか?
[続く言葉を聞いて、納得する。 あぁ、このことだったんだ、と。 ――『約束』していたというから。]
[きっとこの酒瓶の琥珀色の液体は、私達の未来――『希望』なのだろう。]
(79) 螢 2013/06/24(Mon) 22時半頃
|
|
はい!喜んで…!
[コリーンに見えているかどうかは関係ない。 少女は満面の笑みで、大きく頷き返した。]
[幌馬車は軽快に走りだす。 街へと――明日へと向かって。]
(80) 螢 2013/06/24(Mon) 22時半頃
|
|
[…討伐対象をわざと見逃した魔法使いと、 魔物を『救済』した魔法使いのその後?
――アヴァロンと彼女らの織り成す物語は、これとは別の話。
続きを知りたいのなら、また違う書物を手に取るといいだろう。]*
.
(81) 螢 2013/06/24(Mon) 22時半頃
|
|
[それから。
それから、ツェツィーリヤはコリーンの右腕の中で 相棒――セシルと再会した。
あの日から、ずっと。 一番近くて一番遠い場所に居た二人は ただ静かに互いに触れる。 その存在を確かめるように。]
(82) okomekome 2013/06/24(Mon) 22時半頃
|
|
――魂になっても、見えないのか。
[と、セシルが言った。]
――はい。でも、私は構いません。
[と、ツェツィーリヤは答えた。]
(83) okomekome 2013/06/24(Mon) 22時半頃
|
|
この目は、私にとって……大事な証なのです。
[ツェツィーリヤは笑う。 それは、代償ではない、と。
セシルと共に過ごし、 彼を一度とは言え、救ったという証だと。]
……それに私の、目は。 こうやって、此処にいます。
もう、離れないのでしょう?
(84) okomekome 2013/06/24(Mon) 22時半頃
|
|
[浮かべたツェツィーリヤの笑みは、 セシルには見えていない。 問いに答えるように、彼女を抱き締めたからだ。
二つの魂は一つに重なり、そして――
――魔法使いの右腕に宿り これから紡がれる物語を見つめていくのだ。*]
(85) okomekome 2013/06/24(Mon) 22時半頃
|
|
[それはノアでの任務を終えて、どの位の月日が流れた頃か。 一人暮らしの自室、机の椅子に腰掛ける。 机の上、兎のマスコットと共に置かれているのは、ある日の前日の日付で終わった厚い日記帳。]
兄さん……。
[ぽつりと呟いて、兎のマスコットに右手で触れた。]
(86) doubt 2013/06/25(Tue) 21時半頃
|
|
ヴェラさん、あの時、言えなくてごめんね。 今でも兄さんの事考えると、涙が出てしまうから。 言葉にならなくて。 今からでも、聞いてくれる?
私ね、幼い頃に両親を亡くして。 歳の離れた兄さんが、私を育ててくれたの。
兄さんは、魔法使いで。 『任務』に行く兄さんの無事を祈って、泣きながら帰りを待つ私に。 兄さんが泣いている様な気がして、泣いてしまう私に。 「コリーンの涙が減るように」って。 「いつも傍に居るよ」って言って、くれた物なの。 ……自分の方が、辛いはずなのに。
[だから、悲しい時は兎に触れる。 けれども、兄さんの事を想うと、悲しくなる。 それは心を安定させると同時に、不安定にもさせるもの。]
(87) doubt 2013/06/25(Tue) 21時半頃
|
|
[幼い頃からの、兄さんとの幸せな日々が綴られた日記。 その中程のページに書かれているのは。]
ある日、私も魔法使いだって分かって。 私は、私が、兄さんを守ってあげられるって思って。 兄さんが居る暗闇に、一緒に居られるって思って。
(88) doubt 2013/06/25(Tue) 21時半頃
|
|
[そして日記は、ある日の前日で日付を止める。 だからそれは、私の記憶の中にだけあるもの。]
ある日、一緒の任務で、兄さんに危険が迫った時。 私は確かに、兄さんを庇って、守れたはずだった。 目の前が真っ暗になっていく中。 私は凄く、幸せな気持ちだった。だけど。
兄さんの腕の中に抱き締められている、安心感の中。 目を開けたら……死んでいたのは、兄さんの方だった。 兄さんはきっと、私を《救済》して、多分戦う事ができなくなって。 腕の中で、私を守るだけで、精一杯だったんだと思う。
[ツェツィーリヤと初めて言葉を交わした時、兎に触れたのは。 視力を失った彼女の瞳に、《救済》を連想して、兄と重ねたから。]
だから、私の右腕に兄さんは居ないの。 ううん。間に合ったなら、迷わず《救済》していた。
[そこまで告げて、色を失った瞳からは涙が零れる。]
(89) doubt 2013/06/25(Tue) 21時半頃
|
|
私は、兄さんを生き返らせたかった。 兄さんに、幸せになって欲しかった。 『聖杯』に、私の命を捧げても、構わないから。
[それでその直後から、『聖杯』の事を調べ続けて、『ノア』の伝説も知る事となった。 その事を知っているアヴァロンは、私を容疑者の一人に加えたのだろう。]
でも、もしも願いが叶ったとしてもね。 そんな事をしたら、兄さんに怒られるの分かっているの。 誰より、私の幸せを望んでくれた人だから。
[それでも、夢に見た日は。 会いたくて、会いたくて。堪らなくて。 後悔と、無力さと、悲しさと、寂しさで。堪らなくて。 胸が裂けそうに、痛んで。 やっぱり、聖杯を探しに行きそうになる。]
(90) doubt 2013/06/25(Tue) 21時半頃
|
|
だけど私には、みんなも居るもの。 ……ね。
[強い願いを持って魔物になってしまった魂を、取り込み続ける魔法使いもまた、魔物になり易いという。 狂おしい程の願いは、人の身を壊し、悲しい生き物に変えてしまうけれど。 激しい衝動を掻き立てる、愛情がある様に。 それを止めてくれる愛情や願いも、この腕には詰まっている。 そうとは知らなくても、私と同じ様に、お互いを愛し幸せを願っていた兄弟の様な。]
でも、姿が見えないのは、やっぱり寂しい。会いたい。 でも、私は負けない……。
[人の涙を受けるのが『聖杯』なら、きっと幸せにはなれない。 だから、人の涙を受けるのは、人であって欲しいと願う。 私は少しでも、涙を受ける事ができたでしょうか? それとも、悲しみを与えてしまったのでしょうか?]
(91) doubt 2013/06/25(Tue) 22時頃
|
|
[その後、酒場で耳にした話は。 奇跡の代償を癒す方法を探す魔法使いの話と、その特徴。]
[――……『盲目の茨姫』と。 操る供物を変えた私を、そう呼ぶ人も居るそうだけれど。]
[私の目は、13人目の魔法使い(右腕)の呪いではなく。 自分の願いを叶えた代償なのだから、構わないのに。 それよりも、貴方に幸せな時間が訪れる事を。 そして願わくば、また会いたいと願ったのに。 貴方は、私の光を探しているという。 払った代償を取り戻す方法なんて、それこそ奇跡としか思えず。 『また会う』事も、『さよなら』もさせてもらえずに、もどかしく思う。 それでも今度は、私が彼の願いを受け入れる番なのだろう。]
(92) doubt 2013/06/25(Tue) 22時頃
|
|
[血の匂いを嗅ぎつけた魔物が集まってくる。 コリーンは光を失い、炎の剣を振るうホレーショーも五体満足とは言えない。 ―あぁ、自分に身体があれば助けに入れるのに。 悔しさに唇をきつく噛み締める。
ソフィアの加勢もあり、幌馬車に乗って戦場からの離脱を図る。 けれどホレーショーはまだ残っている魔物を引き受ける為に其処に残るという。]
―ホレーショーさん! あんたが戻って来るまで、俺達がコリーンさん守るから。 だから、
[必ずコリーンさんの元に戻って。
走りだした幌馬車。 右手から投げ掛けた声は彼に聞こえただろうか。]
(93) 蒼生 2013/06/25(Tue) 22時半頃
|
|
[二人を乗せて戦場から離脱した幌馬車は村の中を巡り、死んだ魔法使い達の遺品を回収していった。 その中には自分が遺したものもあり。
―自分が遺せるものといったらこれくらいだ。 何かの時に役に立てればいいけれど。
自分の持ち物が捨て置かれなかった事に。 死ぬ前に心優しい人に出会えた事に感謝する。
ヤニクの死んだ場所で謝罪の言葉を口にするソフィア。 けれど決意を籠めた瞳に宿る光は、出会った頃よりも確実に彼女が強くなった事を示していた。
そして幌馬車は村を離れ、雨の境界を抜けて…やがて夜が明ける。
けれど、待ち人は現れない。]
(94) 蒼生 2013/06/25(Tue) 22時半頃
|
|
[―まさか死んでないよな? 勿論、本気で思ってはいないけれど。
死んだ自分は、ホレーショーの魔物としての声は村内でも聞く事が出来ていた。
今は彼の声は伝わっては来ない。 気配は何となく感じられるから、きっと生きているのだろう。
早く姿を見せればいいのに、なんて思いながら。
風に長い髪を揺らされながら、コリーンは何かを願っていた。 それは恐らく待ち人の事で。
暫くしてソフィアに誘いをかけるコリーンの声は、弱々しいものではなかった。]
(95) 蒼生 2013/06/25(Tue) 22時半頃
|
|
[酒場で杯を傾けるコリーンとソフィア。 右手に酒がかけられのは、他の魔法使いと交わした約束を守る為だろうか。
濡れた右腕を摩りながら浮かべられたコリーンの笑顔は、胸を鈍く痛ませる。]
―お疲れ様。
今は休んで。
[この中で彼女を見守ろう。 彼女がいつか終わりを迎えるその時まで。*]
(96) 蒼生 2013/06/25(Tue) 22時半頃
|
風来坊 ヴェラは、メモを貼った。
ginlime 2013/06/25(Tue) 22時半頃
|
[私の王子様ではない貴方が、それでも、私を目覚めさせてくれるというなら。]
[真っ暗な闇を照らしてくれる、淡い満月の光は、もう見えないけれど。 真っ暗な闇の中、導いてくれる茨、兎と魂を抱き締めて眠りながら、待っている。]
[目を開けて、飛び込んだ現実が、残酷なものだったとしても。]
但し、私の前に現れたら。 今度こそ、必ずぶん殴ってあげるから、覚悟しなさいよね。
――……『馬 鹿』。
[私の目が光を映す事は、もうないかもしれないけれど。 《救済》が、悲しみを生まず、誰かと誰かが幸せになる様に。 方法を見つけた貴方が、誰かを《救済》する夢を見て、待っている。]
(97) doubt 2013/06/25(Tue) 22時半頃
|
|
[机の上の、厚い日記帳。 新たな物語が綴られる事があるのかは、分からない。]
[開け放された窓から吹き込む風に、真っ白なページが、ぱらぱらと風に揺れた。**]
(98) doubt 2013/06/25(Tue) 22時半頃
|
|
―コリーンの右手の中で/そして、月日は流れ……―
[あれから、どれほどの月日が流れたことか。 宿る右手が、馴染んだマスコットに触れた>>86ことで、私は怠惰な居眠りから目を覚ました]
慣れはしたが。 間近で見ると、狩猟本能がそそられるな。
[もちろん、宿主の大切なものにそんなことは決してしないしできないが。 兎の姿を見つめながら、ぽつりと呟いた。 魂が居眠りなんて妙なに感じるかもしれないが、きっと生きていた頃の名残なのだろう。 どれほど月日が経ったとしても、私のこの習性は変わっていない。 続いて、呼びかけられた、私の名前>>87。 生者の声で耳にしたのは、もしかしたら久しぶりのことだったのかもしれない]
(99) ginlime 2013/06/25(Tue) 23時頃
|
|
[あの時のことを少し思い出したのは、こうして名前を呼ばれたせい、だったのだろうか。
姿なき私の抜け殻が眠った廃屋を出た後で、こいつは群れの仲間の供物>>61を手にし、光のないまま戦った。 その陰には、死してなお共闘していた若い魔法使いの姿が……あったかどうかは、私が触れることではないかもしれない。 要請の舞台を去り>>67>>81、賑やか……とは、外側ではならなかったかもしれないが、少しばかしの酒を楽しみ>>69。
――――そして、今]
……構わん。話せ。私は今、暇してる。
[語られるのは、ある兄妹の物語。 戦地に赴く兄と、力になりたかった妹>>88の姿。 そして、起こった1つの悲劇――――>>89]
(100) ginlime 2013/06/25(Tue) 23時頃
|
|
[ふむ。と私は前足で顔を撫でる。 欲望と、理性の狭間で陥る苦しみ>>90は、きっとこいつの中にいるせいだろう、鈍感な私にも、痛々しいほど伝わってくる。 近親への愛情は、魂同士であれ>>-348、陰からこっそり見させてもらっていたが。 人と人との関係の数だけ、そのあり方は様々で>>85……そこに興味を持つくらいには、私ももう、頑なではなくなっている]
そうか。
[言葉で綴られる述懐>>91に、私は短く相槌をうつ。 すまないな、力になれなくて、と狼の尻尾を一振りする。 もっとも近しい場所にいる1匹にも関わらず、『盲目の茨姫』と呼ばれるようになった宿主に対し、聞き手にしかなれない自分を歯痒く思う。 魂だからとぬくぬく現状を貪ることに、いたたまれなさを感じてしまうのは。 死してなおも残る、群れへの思い故なのかもしれない]
(101) ginlime 2013/06/25(Tue) 23時頃
|
|
[そんな、ウツウツとした中で。 ふと、聞こえてきた毛色の違う声>>97に気づいて、私は、おや? と尖った耳を欹てた。 聞こえた「ぶん殴る」のニュアンスが、どこか「ぶっ殺す」に似ている気がして。 思い出すのは、救済の力を帯びていた、私も宿っていた右手の感触……]
ぶん殴りたいのは、あいつか?
[聞こえるはずのない、一方通行の問いかけ。 だから、答えは返ってこないだろうけども。 仮にそうであるならば、私も少しは手伝ってやろうと思う。 もし、宿主が気づかず、私の鼻が待ち人をとらえたならば、思いっきり遠吠えして、尻尾を振り続けるくらいのことは、やってやろうか。
まぁ、気づかないかもしれないが。 もしかしたら……ということも。 あり得ないとは、いいきれないから、な]*
(102) ginlime 2013/06/25(Tue) 23時頃
|
|
─ある時、ある場所で─
[──雨。 こんな日に甦る記憶はいつも、あの村での出来事。 過ごした時は短かったけれど、彼らとの出会いはかけがえのないもので。 きっとこの先も、雨が降る度に思い返すことだろう。]
また、会えるかな? ……会えるよ、ね。きっと。
[こうして魔法使いとして生き、 いつか、魔法使いとて死すれば。 廻り廻って、どこか、誰かの右腕で──]
[首に巻いた白狼の毛皮にそっと触れ、緑のローブの魔法使いは願う。
また会えたら。 その時は、あなた達の話をいっぱい聞かせて? 私も、報告したいことがたくさんあるの。]
(103) 螢 2013/06/26(Wed) 00時頃
|
風来坊 ヴェラは、メモを貼った。
ginlime 2013/06/26(Wed) 00時頃
|
[そうして雨の中、 天を仰いでいれば、近くに人の叫び声が聞こえて。
その姿を認めると、一瞬にしてブーツで駆け、 悪戯っぽく微笑みながら、少女は言う。]
お困りなら手を貸します。 …私は、強いですよ?
[そう、手を差し伸べて。]**
(104) 螢 2013/06/26(Wed) 00時頃
|
1
2
3
4
5
[メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報
プロローグ
1日目
2日目
3日目
4日目
5日目
エピローグ
終了
/ 最新
視点:
人
狼
墓
少
霊
全
トップページに戻る